ITパスポート 2024年 問68
問題文
情報デザインで用いられる概念であり、部屋のドアノブの形で開閉の仕方を示唆するというような、人間の適切な行動を誘発する知覚可能な手掛かりのことを何と呼ぶか。
選択肢
ア:NUI (Natural User Interface)
イ:ウィザード
ウ:シグニファイア(正解)
エ:マルチタッチ
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ドアノブの形で開閉の仕方を示唆する手掛かりの名称【ITパスポート 解説】
正解の理由
ドアノブの形が「押す/引く/回す」などの適切な行動を人に示唆する、つまり人間がどのように扱えばよいかを知覚できる手掛かりを表す用語は ウ(シグニファイア、英: signifier)です。
シグニファイアは「どこをどう操作すればよいか」を具体的に示すもので、ドアの取っ手やボタンの形・表示・配置が該当します。したがって選択肢の中では ウ が最も適切です。
シグニファイアは「どこをどう操作すればよいか」を具体的に示すもので、ドアの取っ手やボタンの形・表示・配置が該当します。したがって選択肢の中では ウ が最も適切です。
(補足)関連する用語に「アフォーダンス(affordance:何ができるかを示す性質)」があります。アフォーダンスは対象物が持つ可能性(例:取っ手は「握れる」性質)を指し、シグニファイアはそれを人に分かる形で示す手掛かり、という違いがあります。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「形で開閉の仕方を示唆する」「知覚可能な手掛かり」など。
- それが指す概念を整理する:行動を「示す」=サイン(sign)や手掛かり(signifier)に当たるかを考える。
- 選択肢と照合する:各選択肢の定義を思い出し、一致するものを選ぶ。
- 「示唆する・手掛かり」に当てはまるのはシグニファイア。
- 他の選択肢が当てはまらない理由を確認して確定する。
選択肢別の誤答解説
- ア: NUI (Natural User Interface:自然な操作ができるユーザーインターフェース)
NUIはジェスチャーやタッチなど「直感的に操作できる界面」のことです。ドアノブの「手掛かり」を直接表す用語ではありません。 - イ: ウィザード
ウィザードはソフトウェアで「手順を順に案内する」仕組み(例:インストール時の画面遷移)です。手掛かりの意味とは異なります。 - ウ: シグニファイア (正答)
シグニファイアは人が適切な行動をとるように「見て分かる手掛かり」を指します。ドアノブの形はまさにこれです。 - エ: マルチタッチ (multitouch:複数の指で同時に操作する技術)
マルチタッチはスマホやタブレットの入力方式の名前で、手掛かりの概念とは別です。
よくある誤解
- シグニファイアとアフォーダンスを同じものと考える
- 誤解:どちらも「何をするか」を示すので同じだと思いがちです。
- 正解:アフォーダンスは対象物が持つ操作可能性(できること)を意味し、シグニファイアはそのことを「人に分かる形で示す手掛かり」です。例えば「取っ手がある」=アフォーダンス、「取っ手が見える/握りやすい形」=シグニファイア。
- シグニファイアはデジタルだけの概念と思う
- 誤解:UI用語なのでデジタル界面だけだと思う。
- 正解:日常の物(ドア、スイッチ、サイン)にも適用されます。Normanの著書は身の回りの例で説明しています。
補足コラム
- 用語の由来と覚え方:シグニファイア(signifier)は「sign(しるし)」を示す語から来ています。意味を「示す」ものと捉えると覚えやすいです。
- 参考になる本:Don Normanの「The Design of Everyday Things(モノのデザイン)」は、アフォーダンスとシグニファイアの違いを理解するのに非常に役立ちます。
- 試験対策のコツ:問題文に「示唆」「手掛かり」「知覚可能」といった語があれば、シグニファイアを想起すること。逆に「手順を案内」「複数指」「自然な操作」などの語は他の選択肢を示唆します。
FAQ
Q1. シグニファイアとサインは同じですか?
A1. 似ていますが、シグニファイアは「行動を引き起こすための手掛かり」に焦点があります。サイン(sign)はもっと広い「意味を伝える記号」を指します。
A1. 似ていますが、シグニファイアは「行動を引き起こすための手掛かり」に焦点があります。サイン(sign)はもっと広い「意味を伝える記号」を指します。
Q2. 例としてどんなものがシグニファイアになりますか?
A2. ドアの押しボタンの平らな面(押すと分かる)、取っ手の形(回す・引くを示す)、ボタンのラベルや矢印などが挙げられます。
A2. ドアの押しボタンの平らな面(押すと分かる)、取っ手の形(回す・引くを示す)、ボタンのラベルや矢印などが挙げられます。
Q3. UI設計でシグニファイアをどう使えばよいですか?
A3. ユーザーが直感的に操作できる見た目や表示(色、形、ラベル、配置)を使って、期待する操作を明確に示すことが重要です。
A3. ユーザーが直感的に操作できる見た目や表示(色、形、ラベル、配置)を使って、期待する操作を明確に示すことが重要です。
関連キーワード: シグニファイア、アフォーダンス、Don Norman、ユーザーインターフェース、NUI、ウィザード、マルチタッチ、UX、HCI、デザイン原則

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