ITパスポート 2025年 問22
問題文
営業部のAさんは、営業担当者10人の営業成績が一目で分かるように、各営業担当者が提出する営業見込みと実績を毎月集約してグラフ化したいと考えている。この問題を解決するために適用する技術やツールとして、最も適切なものはどれか。
選択肢
ア:データを学習し、分析するAI
イ:データを自動収集し、データベースに蓄積するIoT
ウ:入力したデータを、加工して見せるオフィスツール(正解)
エ:ビッグデータを、様々な手法で分析するデータサイエンス
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営業成績のグラフ化にはどの技術?【ITパスポート 解説】
正解の理由
営業担当10人分の「毎月集める見込みと実績」を一目で分かるようにしたい、という要件では、手作業で入力したデータをその場で集計・加工して可視化できる「オフィスツール(表計算ソフトなど)」が最も適切です。表計算ソフトは、データの入力、集計(合計・平均など)、並べ替え、そしてグラフ作成が簡単にできるため、手早く実務に使えます。選択肢では ウ がこれに該当します。
- オフィスツール(例:Excel、Google スプレッドシート)はデータ入力→加工→グラフ化の一連作業を一つの環境で行えます。
- 要件が「毎月・10人分・見込みと実績の可視化」であり、複雑な解析や大量データの学習は不要です。したがってシンプルな表計算で十分かつ効率的です。
(用語補足)
- オフィスツール:文書作成や表計算、プレゼン等を行うソフトの総称。表計算ソフトは「スプレッドシート(表の形で数値を扱い計算するソフト)」を指します。
解法ステップ
初学者向けに、Excel/Google スプレッドシートでの具体的な手順を短く示します。
-
テンプレートを作る(入力しやすく)
- 列例:年月、担当者名、見込み金額、実績金額、備考
- 入力ミスを減らすため、担当者名はドロップダウン(データ検証)にする。
-
データ入力
- 営業担当者自身に入力してもらう場合は、共有リンク(Google)や共有フォルダ(OneDrive)を利用する。
- 提出日を決めて毎月同じ場所に入力してもらう。
-
集計(簡単・確実)
- ピボットテーブル(集計表)を使う方法(初心者でも直感的)
- 行:担当者名、値:見込み金額の合計、実績金額の合計
- 関数で集計する方法(例:特定の担当の合計)
- 例: (B列が担当名、D列が実績金額の場合)
- ピボットテーブル(集計表)を使う方法(初心者でも直感的)
-
グラフ化
- ピボットテーブルの結果や集計セルを選択して、「縦棒(棒グラフ)」や「横棒」「折れ線」などを挿入。
- 見やすさのポイント:軸ラベル、凡例、数値ラベルをつける。
-
共有・運用
- 月ごとにシートを分けるか、年月列でフィルタする。
- 自動化が必要なら:フォーム(Google フォーム)+スプレッドシートで入力を一元化すると楽。
- バックアップは定期的に(クラウド保存、自動保存を活用)。
選択肢別の誤答解説
-
ア: データを学習し、分析するAI(AI:Artificial Intelligence=人工知能)
- AIは大量データからパターンを学習して予測する技術です。今回の要件は単純な集計とグラフ作成であり、モデル学習や予測が必要なわけではありません。過剰で導入コストがかかります。
-
イ: データを自動収集し、データベースに蓄積するIoT(IoT:Internet of Things=モノのインターネット)
- IoTはセンサーなどの機器が自動でデータを集める仕組みです。営業の人が入力する見込み・実績は人が入力するデータであり、センサー収集とは無関係です。適用場面が異なります。
-
ウ: 入力したデータを、加工して見せるオフィスツール
- ここが適切です。表計算ソフトで入力→集計→グラフ化が簡単に行えます。操作が直感的で、導入もすぐでき、人数規模(10人)に最も合っています。
-
エ: ビッグデータを、様々な手法で分析するデータサイエンス(データサイエンス:大量データの解析手法)
- データサイエンスは大量で複雑なデータを分析して洞察を得る技術です。今回のケースはデータ量・解析の複雑さが小さいため不適切で、学習コストと時間が無駄になります。
よくある誤解
-
「グラフ化=AIを使うべき」と思う
- グラフ化は単なる可視化です。AIは予測や高度な解析が必要な時に使います。まずは表計算で十分か確認しましょう。
-
「IoTで自動収集すれば便利」と考える
- IoTはセンサーなどで自動取得するデータ向けです。人が入力する売上見込みは、フォームやスプレッドシートで効率化する方が現実的です。
-
「スプレッドシートでは信頼できない/拡張性がない」と思う
- 小〜中規模(数十〜数百件)はスプレッドシートで十分対応可能です。将来的に件数が増えたらデータベースやBIツールに移行する判断で問題ありません。
補足コラム
-
いつBIツール(例:Power BI、Tableau)を検討するか
- データ量が大きくなり、複数データソース(顧客DB・購買データ・Web解析など)を結合して高度な可視化やダッシュボードを常時提供したい場合に有効です。最初は表計算でプロトタイプを作り、必要なら移行を検討すると良いです。
-
自動入力を楽にする方法
- Google フォームで入力を受け付け、回答をスプレッドシートに自動記録する仕組みは簡単で実用的です。入力ミスも減ります。
-
セキュリティと運用面
- 個人別の成績は社内情報です。クラウド共有時はアクセス権限を設定し、不要な公開を避けてください。
FAQ
Q1. 入力するのが面倒です。自動化できますか?
A1. はい。Google フォームやExcelのUserForm、部署の共有テンプレートを使えば入力の負担を減らせます。フォーム→スプレッドシートの組合せが簡単でおすすめです。
A1. はい。Google フォームやExcelのUserForm、部署の共有テンプレートを使えば入力の負担を減らせます。フォーム→スプレッドシートの組合せが簡単でおすすめです。
Q2. グラフはどれを選べば良いですか?
A2. 比較したいなら「縦棒(棒グラフ)」、推移を見たいなら「折れ線グラフ」が基本です。見やすさ重視で選んでください。
A2. 比較したいなら「縦棒(棒グラフ)」、推移を見たいなら「折れ線グラフ」が基本です。見やすさ重視で選んでください。
Q3. 毎月のシート管理はどうする?
A3. 「年月」列で一つのシートにまとめておき、月でフィルタする方法が管理しやすいです。シートを分けると運用が煩雑になる場合があります。
A3. 「年月」列で一つのシートにまとめておき、月でフィルタする方法が管理しやすいです。シートを分けると運用が煩雑になる場合があります。
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