ITパスポート 2025年 問36
問題文
合意したサービス提供時間帯のうち、実際に顧客がITサービスを利用できた時間の割合で表されるものはどれか。
選択肢
ア:可用性(正解)
イ:機能性
ウ:効率性
エ:使用性
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合意したサービス提供時間帯のうち、実際に顧客がITサービスを利用できた時間の割合で表されるものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
この問題が問うているのは「合意したサービス提供時間帯(SLAで約束した時間)のうち、実際に顧客がサービスを利用できた時間の割合」です。これは IT 分野で「可用性(availability:サービスが利用可能である割合)」を表す指標です。したがって、正解は ア の可用性です。
- 可用性は「約束した時間のうち何%サービスが使えたか」を示します。SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意)で可用性の目標(例:99.9%)が定められることが多いです。
解法ステップ
- 問題文で重要な語句を確認する:「合意したサービス提供時間帯」「実際に顧客が利用できた時間」「割合」。
- これらの語句が指す概念を思い出す。合意された時間に対する「利用可能であった時間の割合」は「可用性」。
- 選択肢を見て、可用性に対応するものを選ぶ。該当するのは ア です。
(要点:キーワードを拾って、それがどの用語に対応するかを結びつけるだけで解けます)
選択肢別の誤答解説
-
ア: 可用性
正しく、この問題の記述にぴったり合います。可用性は稼働時間の割合で表されます。 -
イ: 機能性(functionality:機能が要求を満たす度合い)
機能性は「そのシステムが必要な機能を持っているか」「正しく動くか」を示します。例えば、ネットショッピングサイトが決済機能を持っているかどうかは機能性の話で、利用可能な時間の割合とは別です。 -
ウ: 効率性(efficiency:資源(時間やコスト・CPUなど)を無駄なく使う度合い)
効率性は「同じ仕事をするのにどれだけ少ない資源で済むか」を表します。処理速度やリソース利用率の話で、可用性とは目的が異なります。 -
エ: 使用性(usability:ユーザが使いやすいかどうか)
使用性は「使いやすさ」のことで、画面の見やすさや操作のしやすさなどが該当します。サービスが利用できた時間の割合ではありません。
よくある誤解
-
「可用性=使いやすさ(使用性)」と混同する
可用性は「使えるかどうか(稼働しているか)」で、使用性は「使いやすいかどうか」です。サービスが常に使える(可用性が高い)状態でも、使いにくければ使用性は低い、という違いがあります。 -
「合意時間=24時間365日」と決めつける
合意された提供時間帯はSLAによって異なります。メンテナンス時間などがあらかじめ合意で除外されていることもあります。問題文の「合意したサービス提供時間帯」を正しく理解することが重要です。 -
可用性は「機能が正しいか」を評価する指標だと思う誤解
可用性は機能の有無や正確さ(機能性)とは別の視点です。機能があってもサービスが落ちれば可用性は下がります。
補足コラム
可用性は数式で表すと簡単です。一般的には次のように計算します。
- 可用性(%) =
運用面では MTBF(Mean Time Between Failures:平均故障間隔)と MTTR(Mean Time To Repair:平均修復時間)を使って、次の式で可用性を表すこともあります。
- 可用性 =
具体例:
- 合意時間が 100 時間で、実際に利用できた時間が 99 時間なら、可用性は 。
- SLAで「可用性99.9%」と書かれている場合、年間で許される停止時間は約 8.76 時間(365日×24時間×0.1%)です。
SLAには「計算対象外の保守時間(予定メンテナンス)」などの扱いが明記されることが多いので、可用性の数値を見るときはその定義も確認しましょう。
FAQ
Q1: 可用性と稼働率は同じ意味ですか?
A1: 実務ではほぼ同義で使われます。どちらも「サービスが動いている割合」を示します。ただし定義(合意時間に含む/除外する時間など)は文脈やSLAで異なることがあります。
A1: 実務ではほぼ同義で使われます。どちらも「サービスが動いている割合」を示します。ただし定義(合意時間に含む/除外する時間など)は文脈やSLAで異なることがあります。
Q2: 「99.9%の可用性」はどれくらいダウンが許されるのですか?
A2: 年間で約 8.76 時間の停止が許容されます(365日×24時間×0.1%)。短い期間(例:月)で計算する場合は期間ごとに換算してください。
A2: 年間で約 8.76 時間の停止が許容されます(365日×24時間×0.1%)。短い期間(例:月)で計算する場合は期間ごとに換算してください。
Q3: 定期メンテナンス中の停止は可用性に含まれますか?
A3: SLAによります。事前に合意されたメンテナンス時間が可用性計算から除外されることが一般的です。契約書(SLA)を確認してください。
A3: SLAによります。事前に合意されたメンテナンス時間が可用性計算から除外されることが一般的です。契約書(SLA)を確認してください。
Q4: 可用性を高める方法は?
A4: 冗長化(複数のサーバや回線を用意する)、自動フェイルオーバー(障害時に即座に切替える仕組み)、迅速な監視と運用体制などが代表例です。
A4: 冗長化(複数のサーバや回線を用意する)、自動フェイルオーバー(障害時に即座に切替える仕組み)、迅速な監視と運用体制などが代表例です。
関連キーワード: 可用性、稼働率、SLA(Service Level Agreement)、MTBF、MTTR、可用率、冗長化、使用性、機能性、効率性

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