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ITパスポート 2026年 03


問題文

投資会社であるA社が、それぞれの投資戦略を採る場合の利益は、表のように予想される。A社がマクシミン戦略を採り、かつ、市況が好転した場合の利益はどれか。マクシミン戦略とは、戦略ごとに予想される利益の最小値が最も大きくなるように戦略を採用する理論である。
ITパスポート 2026年  問03の問題画像

選択肢

-15
0
5(正解)
20

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マクシミン戦略による利益の判定【ITパスポート 解説】

正解の理由

マクシミン戦略(Maximin strategy:各戦略の最悪の結果(最小値)を比較して、最も良い最悪値を与える戦略を選ぶ方法)を採ると、まず各投資戦略の「最も悪い場合の利益」を求めます。
投資戦略aの最小値は 、投資戦略bの最小値は です。これらのうち大きい方は なので、A社は戦略bを選びます。市況が好転した場合に戦略bを採用して得られる利益は「5」です。したがって選択肢(5)が正しいです。

解法ステップ

  1. マクシミン戦略の意味を確認(最悪-caseの利益を比較して最も高いものを選ぶ)。
  2. 各戦略の最小値を求める。
    • 戦略a:
    • 戦略b:
  3. 最小値のうち最大のものを選ぶ( → 戦略b)。
  4. 問題は「かつ、市況が好転した場合の利益」なので、戦略bの「市況が好転」のセルを見る → 5。

選択肢別の誤答解説

  • ア: −15
    • これは戦略aの最悪時の利益です。マクシミンは最悪時を比較して戦略を決めますが、その結果選ばれるのは最悪値が最大になる戦略なので、答えは戦略aの最悪時の値ではありません。
  • イ: 0
    • これは戦略bの最悪時の値(最小値)で、マクシミンにより戦略bが選ばれる根拠になります。しかし問題は「市況が好転した場合の利益」を尋ねているため、好転時の値(5)を答える必要があります。
  • ウ: 5
    • 正解。戦略bが選ばれ、そのとき市況が好転すれば利益は5になります。
  • エ: 20
    • これは戦略aの好転時の利益です。しかし戦略aは最悪時が −15 と小さいため、マクシミンでは選ばれません。

よくある誤解

  1. マクシミンを「最大値を取る戦略(マクシマックス)」と混同する
    • マクシミンは「最悪の場合に強い」決め方です。逆にマクシマックス(maximax)は「最高の可能性を追う」方法で結果が異なります。
  2. 表の読み間違い(行と列を逆に読む)
    • 行が「戦略」、列が「市況」です。どの数値がどの組み合わせかを見落とすと誤答します。
  3. マイナス符号の見落とし
    • 「−15」を「15」と読み違えると計算が狂います。符号に注意してください。

補足コラム

  • マクシミン戦略はリスク回避(損をできるだけ小さくする)を重視する意思決定法です。投資や経営で損失を避けたい場面に向きます。
  • 一方で、各事象の発生確率が分かっている場合は「期待値(期待される平均的な利益)」を使うことが多いです。期待値は各結果にその確率を掛けて足し合わせた値です。確率情報がない「不確実な状況」では、マクシミンのような安全志向の手法が用いられます。

FAQ

Q1: マクシミンとマクシマックスの違いは?
A1: マクシミンは各戦略の最悪の結果(最小値)を比べて最も大きいものを選ぶ。マクシマックスは各戦略の最高の結果(最大値)を比べて最も大きいものを選ぶ。前者は安全志向、後者はリスク選好です。
Q2: 最低値が同じならどうする?
A2: 最低値が同じ場合は、次に考える基準(例えば最高値、期待値、リスクの幅など)で選ぶことが多いです。試験では問題文に別の指示がない限り、追加の条件を見て判断します。
Q3: 確率がわかるときはマクシミンを使ってはいけない?
A3: 確率が分かる場合は期待値で比較するのが一般的です。マクシミンは確率が不明または極端な損を避けたいときに有効です。

関連キーワード: マクシミン、マクシマックス、意思決定、リスク回避、投資戦略、期待値、ミニマックス、決定表、不確実性
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