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ITサービスマネージャ 2023年 午前2 問15


問題文

認証デバイスに関する記述のうち、適切なものはどれか。

選択肢

ア:USBメモリにデジタル証明書を組み込み、認証デバイスとする場合は、そのUSBメモリを接続するPCのMACアドレスをデジタル証明書に組み込む必要がある。
イ:成人の虹彩を用いる虹彩認証では、認証デバイスでのパターン更新がほとんど不要である。(正解)
ウ:静電容量方式の指紋認証デバイスは、LED照明を設置した室内では正常に認証できなくなる可能性が高くなる。
エ:認証に利用する接触型ICカードは、カード内のコイルの誘導起電力を利用している。

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虹彩認証と認証デバイス【午前2解説】

正解の理由

適切なのはイです。成人の虹彩のパターンは、成長後は大きく変化しにくいため、認証に使うパターンを頻繁に更新する必要はほとんどありません。
認証デバイスでは、認証に使う情報や、その情報を読み取る仕組みが重要です。虹彩認証は虹彩のパターンを読み取る方式であり、指紋認証やICカードとは読み取りの仕組みが異なります。

解法ステップ

  1. 選択肢の認証方式を、デジタル証明書・虹彩・指紋・ICカードに分けます。
  2. それぞれの方式で何を読み取るか、どのような仕組みで動作するかを確認します。
  3. 生体情報の変化、照明の影響、カードへの給電方式について、方式と説明が一致しているかを判断します。
  4. 成人の虹彩パターンは安定しているため、更新がほとんど不要とするイが適切です。

選択肢別の誤答解説

  • ア:USBメモリにデジタル証明書を格納して認証に使う場合でも、接続先PCのMACアドレスを証明書に組み込む必要はありません。証明書は利用者やデバイスの識別などに使われますが、PCのMACアドレスとのひも付けは必須ではありません。
  • イ:適切です。成人の虹彩パターンは変化しにくいため、認証用パターンの更新はほとんど不要です。
  • ウ:静電容量方式の指紋認証は、指とセンサーの間の電気的な容量の違いを検出します。光を使って指紋を読み取る方式ではないため、室内のLED照明によって認証できなくなる可能性が高くなる、という説明は適切ではありません。
  • エ:接触型ICカードは、カードの端子をカードリーダーに接触させて通信や給電を行います。コイルの誘導起電力を利用するのは、主に非接触型ICカードです。

よくある誤解

  • 生体情報は常に更新が必要と思い込む:生体情報の種類によって安定性は異なります。成人の虹彩のように、変化が小さいものもあります。
  • 指紋認証はすべて光学式だと思う:指紋認証には、光学式のほか、静電容量方式などがあります。静電容量方式は光ではなく電気的な性質を利用します。
  • ICカードはすべてコイルで動作すると考える:コイルの誘導起電力を利用するのは非接触型です。接触型はカードの端子を通じて電力や信号をやり取りします。

補足コラム

認証方式は、何を使って本人を確かめるかで整理できます。
  • 知識要素:パスワード、暗証番号など
  • 所持要素:ICカード、認証用トークンなど
  • 生体要素:指紋、虹彩、顔など
複数の異なる要素を組み合わせて本人確認する方式は、多要素認証と呼ばれます。例えば、パスワードとICカードを併用する方法です。

FAQ

Q. 虹彩のパターンは、年齢を重ねてもまったく変わらないのですか?
A. 「まったく変わらない」という意味ではありません。成人後は大きく変化しにくいため、認証用パターンの更新がほとんど不要ということです。
Q. 接触型と非接触型のICカードは、どう見分ければよいですか?
A. カードリーダーにカードを接触させて使うものが接触型、かざして使うものが非接触型です。非接触型は電磁誘導を利用してカードに電力を供給する方式が一般的です。

関連キーワード: 虹彩認証、静電容量方式、デジタル証明書、接触型ICカード、非接触型ICカード、認証要素
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