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ITサービスマネージャ 2024年 午前2 問16


問題文

JIS Q 27000:2019(情報セキュリティマネジメントシステム-用語)における用語の定義として、適切なものはどれか。

選択肢

ア:トップマネジメントとは、リスクを運用管理することについて、アカウンタビリティ及び権限をもつ人又は主体のことである。
イ:リスクアセスメントとは、リスクを修正するプロセスのことであり、リスクを生じさせる活動を開始又は継続しないと決定することによって、リスクを回避することを含む。
ウ:リスク評価とは、リスク及び/又はその大きさが受容可能か又は許容可能かを決定するために、リスク分析の結果をリスク基準と比較するプロセスのことである。(正解)
エ:リスク分析とは、リスクを発見、認識及び記述するプロセスのことであり、リスク源、事象、それらの原因及び起こり得る結果の特定が含まれる。

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リスク評価の定義【午前2解説】

正解の理由

リスク評価とは、リスク分析の結果をリスク基準と比較し、リスクやその大きさが受容可能か、許容可能かを判断するプロセスです。この定義に合致するのはウです。
ここでいう「リスク基準」は、リスクの重大さや許容できる範囲を判断するための基準です。リスクを分析しただけでは、そのリスクを受け入れるかどうかは決まりません。分析結果を基準と照らし合わせて判断するところまでが、リスク評価です。

解法ステップ

  1. 選択肢の説明が、リスクマネジメントのどの用語に当たるか確認します。
  2. 「分析結果をリスク基準と比較する」という説明があれば、リスク評価の定義です。
  3. 比較して受容可能かを判断するプロセスを説明しているウを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • ア:説明されているのは「トップマネジメント」ではなく、**リスク所有者(リスクオーナー)**です。リスクを運用管理する責任と権限をもつ人や主体を指します。トップマネジメントは、組織を最高レベルで指揮し、管理する人または人々です。
  • イ:これは「リスクアセスメント」ではなく、**リスク対応(リスク対応策の実施)**に関する説明です。リスクを修正するプロセスには、活動を開始・継続しないことでリスクを避けることも含まれます。リスクアセスメントは、リスク特定・リスク分析・リスク評価を含む一連のプロセスです。
  • ウ:リスク分析の結果をリスク基準と比較し、受容可能かどうかを判断するプロセスです。リスク評価の定義に当たります。
  • エ:説明されているのは「リスク分析」ではなく、リスク特定です。リスク源や事象、その原因、起こり得る結果を見つけ、認識して記述するプロセスです。リスク分析は、特定されたリスクの性質を理解し、リスクの大きさなどを把握するプロセスです。

よくある誤解

  • リスクアセスメントとリスク評価は同じ意味ではありません。 リスク評価は、リスクアセスメントに含まれる一つのプロセスです。
  • リスクを見つけることと、リスクの大きさを調べることは別です。 前者はリスク特定、後者はリスク分析です。
  • リスクを受け入れられるか判断するには、基準との比較が必要です。 リスク分析だけで受容可否が決まるわけではありません。

補足コラム

リスクアセスメントの流れは、次の順に整理すると覚えやすいです。
リスク特定 → リスク分析 → リスク評価
  • 特定:リスクを見つける
  • 分析:リスクの性質や大きさを把握する
  • 評価:分析結果を基準と比べ、受容できるか判断する
「見つける・調べる・判断する」の順番で覚えると、似た用語を区別しやすくなります。

FAQ

Q. リスクアセスメントには、リスク対応も含まれますか?
A. 含まれません。リスクアセスメントは、リスク特定・リスク分析・リスク評価から成ります。リスク対応は、評価後にリスクをどう扱うかを決めて実施するプロセスです。
Q. リスク評価で受容可能と判断されたリスクは、必ず対策が不要ですか?
A. 必ずしもそうではありません。組織の方針や状況に応じて、受容する場合でも監視や記録が必要になることがあります。

関連キーワード: リスク評価、リスクアセスメント、リスク特定、リスク分析、リスク基準、リスク対応、リスク所有者
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