ITストラテジスト 2010年 午前2 問03
問題文
物流業務において、10%の物流コストの削減の目標を立てて、図のような業務プロセスの改善活動を実施している。図中のbに相当する活動はどれか。

選択肢
ア:CSF(Critical Success Factor)の抽出(正解)
イ:KGI(Key Goal Indicator)の設定
ウ:KPI(Key Performance Indicator)の設定
エ:MBO(Management by Objectives)の導入
🔒 解説は解答すると表示されます
CSFの抽出【午前2解説】
正解の理由
図で示された最上位の目標(KGI)は「10%の物流コスト削減」です。この目標を達成するために注力すべき領域(何を改善・強化するか)が図中のbにあたる「在庫の削減」です。CSF(重要成功要因)はまさに「目標達成に不可欠な活動領域」を指す概念であり、bは定性的に「何に注力するか」を示している点で該当します。したがって選択肢のうち、アが正しい選択となります。
解法ステップ
- 図の最上位の目標を確認する(今回では10%の物流コスト削減=KGI)。
- その目標を達成するために必要な「焦点」「活動領域」を探す。定性的/領域的な表現(例:在庫削減、誤出荷の削減)が該当する。これがCSF。
- 定量的な目標(例:在庫日数7日以内、誤出荷率3%以内)はKPIであると識別する。
- 各選択肢と役割(KGI/CSF/KPI/管理手法)を照合して答えを決定する。
ポイント:KGI=達成すべき目標(量)、CSF=目標達成に必要な注力領域(質)、KPI=その領域を評価する具体的な指標(量)。
選択肢別の誤答解説
-
ア: CSF(Critical Success Factor)の抽出
図中のbは「在庫の削減」という注力領域を示しており、KGI達成のために重要な要素であるため正解。 -
イ: KGI(Key Goal Indicator)の設定
KGIは達成すべき最上位の目標(今回の例では10%の物流コスト削減)を指す。bはその達成手段・注力領域なのでKGIではない。 -
ウ: KPI(Key Performance Indicator)の設定
KPIは測定可能な数値目標(例:在庫日数7日以内、誤出荷率3%以内)である。bは定性的な活動領域であり、数値で示されたものではないためKPIとは異なる。 -
エ: MBO(Management by Objectives)の導入
MBOは組織の目標管理手法であり、図中の特定の要素(b)を指示する概念ではない。管理手法と要素抽出を混同しないこと。
よくある誤解
-
「CSFは数値で表されるべきだ」と考える誤解
CSFは注目すべき領域であり、必ずしも数値化された形ではない。数値化はKPIの役割。 -
「KGIとCSFの順序が逆だ」と混同する誤解
まず達成すべき目標(KGI)を明確にし、それを達成するために重要な要因(CSF)を定め、最後にそれを評価するKPIを設定するのが自然な順序。 -
「MBO=CSF」と取り違える誤解
MBOは運用・評価の枠組みであり、CSFは戦略的な注力領域。役割が異なる。
補足コラム
CSF抽出の実務的手法には、バリューチェーン分析、原因結果図(フェイルセイフェティックツリー)、パレート分析などがあります。実務ではまずKGIを明確化し(例:コスト10%削減)、次にそのKGIに最もインパクトのある領域を数件(CSF)に絞ります。次段階で各CSFに対して測定可能なKPIを設定し、定期的にモニタリングして改善アクションへつなげる、という流れが有効です。
FAQ
Q1: CSFとKPIの最も分かりやすい違いは?
A1: CSFは「何に注力するか(領域)」、KPIは「その注力度合いを測る数値」である点が最大の違いです。
A1: CSFは「何に注力するか(領域)」、KPIは「その注力度合いを測る数値」である点が最大の違いです。
Q2: CSFは複数設定してよいか?
A2: はい。KGI達成に必要な主要領域を2〜5件程度に絞って設定するのが実務上適切です。
A2: はい。KGI達成に必要な主要領域を2〜5件程度に絞って設定するのが実務上適切です。
Q3: MBOはどこで使う概念か?
A3: MBOは組織や個人の目標管理・評価手法であり、KGI/CSF/KPIで定めた目標を運用・評価する枠組みとして利用されます。
A3: MBOは組織や個人の目標管理・評価手法であり、KGI/CSF/KPIで定めた目標を運用・評価する枠組みとして利用されます。
関連キーワード: CSF、KGI、KPI、物流コスト削減、在庫削減、改善活動、目標設定、目標管理、パフォーマンス指標

\ せっかくなら /
ITストラテジストを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

