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ITストラテジスト 2016年 午前209


問題文

ブルーオーシャン戦略の特徴はどれか。

選択肢

価値を高めながらコストを押し下げる。(正解)
既存の市場で競争する。
既存の需要を喚起する。
競合他社を打ち負かす。

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価値革新による市場創造【午前2解説】

正解の理由

選択肢「価値を高めながらコストを押し下げる」は、ブルーオーシャン戦略の本質である「価値革新(value innovation)」を端的に表しています。ブルーオーシャン戦略は、既存の競争に巻き込まれて価格競争をするのではなく、顧客にとっての価値を高めつつコスト構造を見直し、競合が存在しない新たな市場(無競争領域)を創出することを目的とします。したがって「価値を高めながらコストを下げる」という同時達成が正解です。

解法ステップ

  1. 問題のキーワードに注目する:「ブルーオーシャン」とは何を目指すかを思い出す(競争の回避・市場創造・価値革新)。
  2. 各選択肢を当てはめる:
    • 「既存市場で競争する」「競合を打ち負かす」は明らかに競争を前提とするためブルーオーシャンと矛盾する。
    • 「既存の需要を喚起する」は既存顧客の掘り起こしを示唆し、新市場創造とは異なる。
  3. 「価値向上+コスト削減」を示す選択肢を選ぶ(ここがブルーオーシャンの鍵)。

選択肢別の誤答解説

  • ア(価値を高めながらコストを押し下げる)
    → 正答。顧客価値の向上とコスト構造の革新を同時に行い、新たな市場空間を創るというのがブルーオーシャン戦略の核心。
  • イ(既存の市場で競争する)
    → 誤り。既存市場での競争は「レッドオーシャン」の特徴で、価格やシェアの奪い合いになりがち。ブルーオーシャンは競争を避け、新たな需要や領域を創出する。
  • ウ(既存の需要を喚起する)
    → 誤り。既存の需要を活性化することはマーケティング施策の一つだが、ブルーオーシャンは「非顧客」を取り込み新たな需要を創造する点が重要。既存需要の掘り起こしだけではブルーオーシャンとはいえない。
  • エ(競合他社を打ち負かす)
    → 誤り。競合を打ち負かすことを目的にするのはレッドオーシャン的発想。ブルーオーシャンは競争を無意味化(競争を irrelevant にする)してしまう点で異なる。

よくある誤解

  • ブルーオーシャン=単なる低価格戦略
    → 誤り。低価格のみではなく「顧客価値の向上」と「コスト削減」の両立が必要です。
  • 新市場を作れば必ず成功する
    → 誤り。市場創造の方向性や顧客ニーズの見極め、実行力が伴わなければ模倣や需要不足で失敗します。
  • ブルーオーシャンは競合排除が目的
    → 誤り。目的は競合と争わない市場を作ることであり、排除そのものが目的ではありません。

補足コラム

ブルーオーシャン戦略はキムとモボルニュ(W. Chan Kim & Renée Mauborgne)が提唱した概念で、「四つのアクション・フレームワーク」(Eliminate, Reduce, Raise, Create)や「戦略キャンバス(Strategy Canvas)」が有名です。代表的な事例としては、サーカスの要素を大人向け公演に変えたCirque du Soleilや、従来の家庭用ゲーム機とは異なるカジュアル層を取り込んだNintendo Wiiなどが挙げられます。いずれも既存の競争軸を変え、非顧客を取り込むことで新市場を創出しています。

FAQ

Q1: コストリーダーシップ戦略とブルーオーシャンの違いは何ですか?
A1: コストリーダーシップは主に「業界内で最も低コスト」を目指す戦略ですが、ブルーオーシャンは同時に顧客価値を高めることを目指し、新市場を創る点が異なります。
Q2: ブルーオーシャン戦略は永続的に有効ですか?
A2: 一度成功しても模倣されれば競争が生じます。持続させるには継続的な価値革新や参入障壁の構築が必要です。
Q3: 技術革新がなければブルーオーシャンは成立しないですか?
A3: 必須ではありません。技術以外(ビジネスモデル、顧客体験、流通チャネルなど)の変革でも新需要を創出できます。

関連キーワード: ブルーオーシャン戦略、価値革新、レッドオーシャン、四つのアクション、戦略キャンバス、非顧客、市場創造
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