次の条件においてA社の連結損益計算書を作成した場合の連結売上高は何億円か【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:連結売上高は12,300億円となり、選択肢アが正解です。
- 根拠:親会社A社と子会社B社、孫会社C社の売上高を合算し、内部取引の消去を正確に行う必要があります。
- 差がつくポイント:D社はB社の持分法適用会社(20%保有かつ役員派遣なし)で連結対象外である点と、内部取引の範囲を正しく把握することが重要です。
正解の理由
連結売上高は、親会社A社の売上高7,000億円、子会社B社の売上高3,500億円、孫会社C社の売上高2,500億円を合算します。
D社はB社の持分法適用会社であり、連結対象外のため売上高に含めません。
内部取引はA社とB社間、B社とD社間のみで、A社とB社間の10%(700億円)、B社とD社間の20%(700億円)を消去します。
よって、連結売上高は以下の通りです。
7,000+3,500+2,500−700−700=12,300億円
これにより選択肢アが正解となります。
よくある誤解
D社の売上高を連結売上高に含めてしまう誤りが多いです。持分法適用会社は連結対象外であることを忘れないでください。
また、内部取引の消去対象を誤り、全ての子会社間取引を消去しようとする誤解もあります。
解法ステップ
- A社、B社、C社の売上高を合算する(7,000 + 3,500 + 2,500)。
- D社は持分法適用会社のため連結売上高に含めない。
- A社とB社間の内部取引(7,000の10%=700億円)を消去。
- B社とD社間の内部取引(3,500の20%=700億円)を消去。
- 合計から内部取引分を差し引き、連結売上高を算出する。
選択肢別の誤答解説
- ア:正解。内部取引の消去と持分法適用会社の扱いを正しく理解している。
- イ:13,000億円。D社の売上高を誤って連結に含め、内部取引の消去が不十分。
- ウ:13,600億円。内部取引の消去が不完全で、D社の売上高も含めている可能性が高い。
- エ:14,300億円。内部取引の消去を全く行わず、全ての売上高を単純合算した誤り。
補足コラム
持分法適用会社は、議決権の20%以上50%未満の出資比率で、かつ経営支配権がない場合に適用されます。
この場合、連結対象外となり、持分法による投資利益の計上が行われますが、売上高は連結売上高に含めません。
連結売上高の作成では、親会社と子会社間の内部取引を消去することが基本ルールです。
FAQ
Q: なぜD社は連結対象外なのですか?
A: B社の持分は20%であり、かつ役員派遣などの支配力がないため、持分法適用会社となり連結対象外です。
Q: 内部取引の消去はなぜ必要ですか?
A: 連結財務諸表ではグループ内の取引を除外し、外部に対する実態を正確に表すためです。
Q: C社の売上高は全額連結に含めてよいのですか?
A: はい。B社が60%保有しており、支配力があるため子会社として連結対象です。
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