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ITストラテジスト 2019年 午前219


問題文

予測手法の一つであるデルファイ法の説明はどれか。

選択肢

現状の指標の中に将来の動向を示す指標があることに着目して予測する。
将来予測のためのモデル化した連立方程式を解いて予測する。
同時点における複数の観測データの統計比較分析によって将来を予測する。
複数の専門家へのアンケートの繰返しによる回答の収束によって将来を予測する。(正解)

予測手法の一つであるデルファイ法の説明はどれか【午前2 解説】

正解の理由

選択肢エは「複数の専門家へのアンケートの繰返しによる回答の収束によって将来を予測する」と述べており、デルファイ法の主要な特徴(匿名の専門家パネル、反復調査、各ラウンドでの集計結果提示による意見収束)と一致します。これらにより不確実な将来事象について合意形成を図り予測するのがデルファイ法の本質です。

解法ステップ

  1. 問題文で問われている手法のキーワードを確認:「アンケート」「複数の専門家」「繰返し」「収束」などがあるか。
  2. 各選択肢とデルファイ法の特徴を突き合わせる:匿名性・反復・フィードバックの3要素を満たす選択肢を探す。
  3. 選択肢を排除:過去データの延長、数理モデル解法、同時点の統計比較はデルファイ法ではないと判断して除外。
  4. エを選択:上記特徴を満たすため正解となる。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 「現状の指標の中に将来の動向を示す指標があることに着目して予測する」は指標に依存した先行指標分析等の説明であり、デルファイ法とは無関係です。
  • イ: 「モデル化した連立方程式を解いて予測する」は計量モデルや数理解析(例:回帰分析、シミュレーション)に関する説明で、専門家の意見集約法ではありません。
  • ウ: 「同時点における複数の観測データの統計比較分析」はクロスセクション分析や多変量解析の説明であり、将来予測のための専門家アンケート法とは異なります。
  • エ: 複数の専門家へのアンケートの繰返しによる回答の収束によって将来を予測する。 はデルファイ法の本質を表すため正解です。

よくある誤解

  1. 「統計的な過去データの単純延長」と混同する誤解:デルファイ法は専門家の判断に基づく手法で、時系列モデルのような過去指標の単純延長ではありません。
  2. 「一度のアンケートで終わる」と考える誤解:反復してフィードバックを行い、回答の収束を促す点が重要です。
  3. 「専門家の議論を公開で行う合意形成」と混同する誤解:デルファイ法は匿名性を保つことで権威に影響されない意見集約を行います。

補足コラム

デルファイ法は、特に将来の技術動向、政策評価、シナリオ作成など不確実性の高い領域でよく用いられます。現代ではオンラインアンケートや匿名プラットフォームで実施されることが多く、ラウンドごとに統計値(中央値や分布)や意見の要約を専門家にフィードバックして意見の変化を促します。完全な合意を目指すのではなく、知見の収斂(収束)とその理由の明確化が目的です。

FAQ

Q: デルファイ法は匿名でなくてもよいですか?
A: 匿名性がデルファイ法の重要な設計要素であり、権威やグループシフトの影響を減らすため推奨されます。
Q: 何回繰り返せばよいですか?
A: 回数に決まりはなく、意見が十分に収束するまで(変化が小さくなるまで)複数ラウンド行うのが一般的です。
Q: 専門家の偏りがあると意味がないのでは?
A: パネル構成のバランスが重要です。異なる視点や専門性を持つ参加者をそろえ、偏りを最小化する工夫が必要です。

関連キーワード: デルファイ法、予測手法、意思決定支援、専門家アンケート、合意形成、未来予測、シナリオ分析、アンケート反復
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