組み込み型金融(Embedded Finance)の事例はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:組み込み型金融とは、非金融事業者が自社サービス内に金融サービスを自然に組み込む形態であり、選択肢エが該当します。
- 根拠:金融サービスを顧客が意識せず利用できるように、他社の金融サービスを自社のプラットフォームに統合することが特徴です。
- 差がつくポイント:金融事業者が単独で提供するサービスや、非金融事業者が金融サービスを提供しないケースは組み込み型金融に該当しません。
正解の理由
選択肢エは、非金融事業者である百貨店が自社の販売サイトにクレジットカード決済機能を組み込み、顧客が意識せずに決済できる仕組みを提供しています。これはまさに組み込み型金融の典型例であり、金融サービスがシームレスに統合されているため正解です。
よくある誤解
組み込み型金融は単に金融サービスを提供することではなく、非金融事業者が自社サービスに金融機能を自然に組み込むことを指します。金融事業者が自社サービスを提供する場合は該当しません。
解法ステップ
- 組み込み型金融の定義を確認する(非金融事業者が金融サービスを自社サービスに統合)
- 各選択肢の事業者が金融事業者か非金融事業者かを判別する
- 金融サービスが顧客に意識されずに利用されているかを確認する
- 金融サービスが他社のサービスと連携しているかを確認する
- これらの条件を満たす選択肢を選ぶ
選択肢別の誤答解説
- ア: 銀行が自社のインターネットバンキングで他行向け振込を提供しているため、金融事業者によるサービスで組み込み型金融ではありません。
- イ: 損害保険会社が自社サイトで自社サービスを提供しているだけで、他社金融サービスとの組み込みはありません。
- ウ: 自動車メーカーが金融サービスを提供しておらず、見積り提供は金融サービスではないため該当しません。
- エ: 非金融事業者の百貨店がクレジットカード決済を顧客が意識せずに利用できるよう組み込んでおり、組み込み型金融の事例です。
補足コラム
組み込み型金融(Embedded Finance)は、近年のデジタル化の進展により注目されているビジネスモデルです。非金融企業が自社のサービスやプラットフォームに決済、融資、保険などの金融機能を組み込み、顧客体験を向上させることが可能です。これにより、金融サービスの利用がよりシームレスかつ便利になります。
FAQ
Q: 組み込み型金融とフィンテックの違いは何ですか?
A: フィンテックは金融技術全般を指し、組み込み型金融は非金融事業者が金融サービスを自社サービスに統合する特定の形態です。
Q: なぜ金融事業者が提供するサービスは組み込み型金融に含まれないのですか?
A: 組み込み型金融は非金融事業者が金融サービスを自社サービスに自然に組み込むことが本質であり、金融事業者単独のサービスは該当しません。
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