ITストラテジスト 2024年 午前2 問06
問題文
アンゾフの成長マトリクスにおける多角化戦略に当てはまるものはどれか
選択肢
ア:新たな機能を付加した製品や新規に開発した製品を、現在の市場に投入する。
イ:技術開発、業務提携、M&Aなどによって、新たな製品を新たな市場に投入し、成長の機会を求める。(正解)
ウ:現在の市場において現有製品の広告、及び宣伝を強化し、顧客の購入頻度や購入量を増やす。
エ:現有製品を海外市場に投入し、新たな市場セグメントの開拓を図る。
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アンゾフの多角化戦略【午前2解説】
正解の理由
アンゾフの成長マトリクスにおける多角化は、「新しい製品を新しい市場に投入する」戦略を指します。選択肢の中では、技術開発や業務提携、M&A 等で新製品を新市場へ投入することを述べている イ が該当します。多角化は既存資源だけでは対応できない領域に進出するため、機会と同時に高いリスクを伴う点も定義に含まれます。
解法ステップ
- アンゾフの成長マトリクスの4象限(市場浸透、新製品開発、市場開拓、多角化)を頭に入れる。
- 各象限のキーワードを整理する:
- 市場浸透:既存製品 × 既存市場
- 新製品開発:新製品 × 既存市場
- 市場開拓:既存製品 × 新市場
- 多角化:新製品 × 新市場
- 選択肢ごとに「製品」「市場」が新か既存かを判定する。
- 判定結果と上の対応表を照合して正答を選ぶ。今回、両方が「新」である選択肢が イ であるため正解と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 新たな機能や新製品を「現在の市場」に投入する記述は、新製品開発(既存市場向け)に該当するため、多角化ではない。
- イ: 技術開発、業務提携、M&A 等で「新たな製品」を「新たな市場」に投入する点が明確であり、これが多角化の定義に合致する。
- ウ: 現有製品の広告・宣伝強化で購入頻度や量を増やすのは市場浸透(既存製品×既存市場)であり、多角化とは異なる。
- エ: 現有製品を海外市場に投入するのは市場開拓(既存製品×新市場)であり、多角化ではない。
よくある誤解
- 多角化は単に「新製品を作ること」や「新市場へ進出すること」のどちらか一方を指すという誤解。正しくは「新製品 × 新市場」の組合せを指す。
- 多角化は常に企業にとって最適な成長策ではないという点を見落とす誤解。新規領域の不確実性が高く、事前の資源評価やリスク管理が重要になる。
- 多角化=海外展開と混同する誤解。海外展開は既存製品を新市場に持ち込む「市場開拓」に当たることが多い。
補足コラム
アンゾフの成長マトリクスは、成長戦略を4つに整理するシンプルで実務的なフレームワークです。企業がどの象限を選ぶかは、既存能力の活用度、リスク許容度、投下可能な資源によって決まります。多角化は関連多角化(既存事業とシナジーのある分野)と非関連多角化(全く新しい分野)に分かれ、後者は特に失敗リスクが高くなります。M&A を通じて市場と技術を一度に補う手法がしばしば採られます。
FAQ
Q: 多角化は常にリスクが高いですか?
A: 一般に新製品×新市場の組合せは不確実性が高くリスクも高いですが、うまくシナジーを取れる関連多角化や外部資源(M&A、提携)を活用すればリスクを低減できます。
A: 一般に新製品×新市場の組合せは不確実性が高くリスクも高いですが、うまくシナジーを取れる関連多角化や外部資源(M&A、提携)を活用すればリスクを低減できます。
Q: 市場開拓と市場浸透の違いは何ですか?
A: 市場浸透は既存製品を既存市場でさらに売る戦略(シェア拡大など)。市場開拓は既存製品を新たな市場に投入する戦略(地域や顧客層の拡大)。
A: 市場浸透は既存製品を既存市場でさらに売る戦略(シェア拡大など)。市場開拓は既存製品を新たな市場に投入する戦略(地域や顧客層の拡大)。
Q: 新製品開発と多角化はどう区別する?
A: 両者とも「新製品」を扱う点は共通しますが、新製品開発は既存市場向け、多角化は新市場向けである点が異なります。
A: 両者とも「新製品」を扱う点は共通しますが、新製品開発は既存市場向け、多角化は新市場向けである点が異なります。
関連キーワード: アンゾフ、成長マトリクス、多角化、市场浸透、新製品開発、市場開拓、関連多角化、M&A、リスク管理

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