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ネットワークスペシャリスト 2013年 午前204


問題文

図は、OSPFを使用するルータa~iのネットワーク構成を示す。拠点1と拠点3の間の通信はWAN1を、拠点2と拠点3の間の通信はWAN2を通過するようにしたい。xとyに設定するコストとして、適切な組合せはどれか。ここで、図中の数字はOSPFコストを示す。
ネットワークスペシャリスト 2013年 午前2 問04の問題画像ネットワークスペシャリスト 2013年 午前2 問04の選択肢の画像

選択肢

(正解)

OSPFの経路制御におけるコスト設定問題【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:拠点1と拠点3間はWAN1経由、拠点2と拠点3間はWAN2経由となるようにx=30、y=30に設定するのが正解です。
  • 根拠:OSPFはコストの合計が最小の経路を選択するため、WAN1・WAN2経路のコストを他経路より低く設定し、意図した経路を優先させます。
  • 差がつくポイント:単にコストを低くするだけでなく、拠点間の通信経路ごとに最適なコストバランスを考慮し、経路の重複や迂回を防ぐことが重要です。

正解の理由

イ(x=30、y=30)が正解です。
拠点1から拠点3へはa→b→e→f→i→拠点3の経路がWAN1を通るため、b→e間の100に加え、e→f(40)、f→i(10)を含めた合計コストがWAN1経路のコストとなります。
同様に拠点2から拠点3へはc→d→g→h→i→拠点3の経路がWAN2を通るため、d→g間の100に加え、g→h(y)、h→i(10)を含めた合計コストがWAN2経路のコストです。
xとyを30に設定することで、g→fやg→hの経路コストが適切に調整され、拠点1はWAN1経由、拠点2はWAN2経由の通信が最短経路として選択されます。

よくある誤解

  • コストを単純に最小にすれば良いと考えがちですが、経路全体の合計コストを考慮しないと意図しない経路選択になることがあります。
  • WAN1とWAN2の経路を分けるためには、単にxやyを低くするだけでなく、他の経路とのバランスを考慮する必要があります。

解法ステップ

  1. 拠点1→拠点3の経路候補を洗い出し、WAN1経路のコスト合計を計算する。
  2. 拠点2→拠点3の経路候補を洗い出し、WAN2経路のコスト合計を計算する。
  3. xとyの値を変えながら、WAN1経路とWAN2経路のコストが他の迂回経路より低くなるよう調整する。
  4. 最終的に拠点1はWAN1経由、拠点2はWAN2経由の経路が最短となるx,yの組み合わせを選ぶ。
  5. 選択肢の中から該当する組み合わせを選択する。

選択肢別の誤答解説

  • ア(x=20、y=20):x,yが低すぎてg→fやg→h経路が過度に優先され、拠点2の通信がWAN1経由になる可能性がある。
  • イ(x=30、y=30):適切なバランスでWAN1・WAN2経路がそれぞれ優先されるため正解。
  • ウ(x=40、y=40):x,yが高すぎてWAN2経路のコストが増加し、拠点2の通信が迂回経路を選択する恐れがある。
  • エ(x=50、y=50):さらに高コストでWAN2経路が不利になり、意図した経路制御ができなくなる。

補足コラム

OSPF(Open Shortest Path First)はリンクステート型のルーティングプロトコルで、各リンクにコストを設定し、最小コスト経路を選択します。コストは帯域幅や遅延などを基に設定可能で、ネットワーク設計者が意図した経路を選ばせるために調整します。WAN回線のように遅延やコストが高いリンクは適切にコストを設定し、トラフィックの分散や冗長性を確保します。

FAQ

Q: なぜOSPFはコストの合計で経路を決定するのですか?
A: OSPFはリンクごとのコストを合計し、最も低い合計コストの経路を選択することで、効率的かつ最適なルーティングを実現します。
Q: コストを同じ値に設定するとどうなりますか?
A: 同じコストの経路が複数ある場合、OSPFは負荷分散を行うこともありますが、意図しない経路選択やループの原因になることもあります。

関連キーワード: OSPF, ルーティング、コスト設定、WAN, ネットワーク設計、経路制御
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