ネットワークスペシャリスト 2014年 午前2 問10
問題文
可変長サブネットマスクを利用できるルータを用いた図のネットワークにおいて、全てのセグメント間で通信可能としたい。セグメントAに割り当てるサブネットワークアドレスとして、適切なものはどれか。ここで、図中の各セグメントの数値は、上段がネットワークアドレス、下段がサブネットマスクを表す。


選択肢
ア:
イ:
ウ:(正解)
エ:
セグメントAに割り当てるサブネットワークアドレスはどれか【午前2 解説】
正解の理由
セグメントB/C/D の与えられたネットワークを確認すると、C は 172.16.1.224/30(255.255.255.252)、D は 172.16.1.64/26(255.255.255.192)、B は 172.16.1.32/27(255.255.255.224)です。
A に割り当てるアドレスはこれらと重ならず、かつ可変長サブネットマスク(VLSM)を用いるために適切なサイズのサブネット境界に合致する必要があります。選択肢のうち「172.16.1.128/26(255.255.255.192)」は 172.16.1.64/26 の次の /26 ブロックと整合し、既存の /27 や /30 と重複せず全体を覆えます。従ってウが正解です。
A に割り当てるアドレスはこれらと重ならず、かつ可変長サブネットマスク(VLSM)を用いるために適切なサイズのサブネット境界に合致する必要があります。選択肢のうち「172.16.1.128/26(255.255.255.192)」は 172.16.1.64/26 の次の /26 ブロックと整合し、既存の /27 や /30 と重複せず全体を覆えます。従ってウが正解です。
解法ステップ
- 与えられた各セグメントのネットワークアドレスとマスクを確認する(B: 172.16.1.32/27、C: 172.16.1.224/30、D: 172.16.1.64/26)。
- 172.16.1.0/24 の中で既に使用されているブロックを把握する(/26,/27,/30 の範囲を可視化)。
- 候補選択肢をそれぞれ二進数または範囲で確認し、既存ブロックと重複がないか調べる。
- 可変長サブネット運用において整合するマスク長か(隣接ブロックとの境界が正しいか)を確認する。
- 重複がなく、設問の条件(全セグメント間で通信可能)を満たすものを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 172.16.1.0 /25(255.255.255.128)
- 問題点:/25 はネットワーク範囲が 172.16.1.0–172.16.1.127 を覆い、D の 172.16.1.64/26 がこの範囲に含まれてしまい重複するため不可。
- イ: 172.16.1.128 /25(255.255.255.128)
- 問題点:/25 は 172.16.1.128–172.16.1.255 を覆い、C(172.16.1.224/30)や他のサブネットと重複してしまうので不可。
- ウ: 172.16.1.128 /26(255.255.255.192) ← 正解
- 理由:/26 は 172.16.1.128–172.16.1.191 の範囲となり、B(.32/27)、D(.64/26)、C(.224/30)と重複せず整合的に配置できる。
- エ: 172.16.1.192 /26(255.255.255.192)
- 問題点:/26 のブロック 172.16.1.192–172.16.1.255 は C(172.16.1.224/30)を包含してしまい重複するため不可。
よくある誤解
- 誤解1: 「使える空きアドレス=どこでもよい」として単に連続する空き範囲を選ぶミス。サブネット境界(マスク長)をそろえないと既存と重複します。
- 誤解2: /26 と /27、/30 のようにサイズが異なるサブネットを並べるときに、ネットワークアドレスを十進表記だけで比較して見落とす(2進数での境界確認を怠る)。
- 誤解3: ルータ間の/30(ポイントツーポイント)をホスト数で誤判断し、Aに小さすぎるか大きすぎるマスクを割り当てる。
補足コラム
VLSM(可変長サブネットマスク)はアドレス空間を効率的に使うために重要です。実務ではサブネットを決める順序がポイントで、通常はホスト数の多いサブネットから大きいブロック(短いプレフィックス)を割り当て、残りを小さいブロックで埋めます。設問のように既にいくつかの異なる長さのサブネットが決まっている場合、残りの空間がどのブロックに対応するかを2進数での境界確認で確実に見極めます。
FAQ
Q1: なぜ十進数だけで判断してはいけないのですか?
A1: 十進数表記は見やすいですが、サブネットの境界はビット単位(2進数)の区切りに依存します。境界が合っていないと見かけ上「空いている」範囲でも実際には他のサブネットに包含されます。
A1: 十進数表記は見やすいですが、サブネットの境界はビット単位(2進数)の区切りに依存します。境界が合っていないと見かけ上「空いている」範囲でも実際には他のサブネットに包含されます。
Q2: /26 と /25 の違いを簡単に教えてください。
A2: /25 はホスト部が7ビット、/26 は6ビットです。/25 は128個のアドレス(ホストは126)、/26 は64個のアドレス(ホストは62)を含みます。ブロック境界が異なるため、どちらを選ぶかで包含関係が変わります。
A2: /25 はホスト部が7ビット、/26 は6ビットです。/25 は128個のアドレス(ホストは126)、/26 は64個のアドレス(ホストは62)を含みます。ブロック境界が異なるため、どちらを選ぶかで包含関係が変わります。
Q3: ルータ間の/30 はどんな用途ですか?
A3: /30(255.255.255.252)はポイントツーポイント接続向けで、2つの有効ホストアドレスを提供します。ルータ間のリンクに最適です。
A3: /30(255.255.255.252)はポイントツーポイント接続向けで、2つの有効ホストアドレスを提供します。ルータ間のリンクに最適です。
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