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ネットワークスペシャリスト 2014年 午前211


問題文

RIP(Routing Information Protocol)における、宛先に到達可能な最大ホップ数は幾らか。

選択肢

15(正解)
31
63
127

🔒 解説は解答すると表示されます

RIPの最大ホップ数【午前2解説】

正解の理由

正しい選択は です。RIP(Routing Information Protocol)はホップ数をメトリックとして用い、到達不能を防ぐために最大ホップ数を15に制限します。ホップ数が16になる経路は「無限大(到達不能)」と見なされ、ルーティング決定の有効な経路としては使われません。ただし、到達不能を周知するためにメトリック16で経路をアドバタイズ(例:poison reverse やトリガ更新時)する実装が多く存在します。

解法ステップ

  1. RIPの基本動作を思い出す:距離ベクトル法でホップ数をメトリックとして使う。
  2. RIPにおける「到達不能(infinite)」の定義を確認:ホップ数の最大値が決まっている。
  3. 覚えている数字(RIPの上限は15)を選択肢と照合する。選択肢の中で15(ア)が一致するため正答となる。

選択肢別の誤答解説

  • (15): 正解。RIPのホップ数上限は15で、16は到達不能を表す。
  • イ(31): RIPの規定値ではない。31は別プロトコルやフィールド(例:IPヘッダのTTL上限に関連付けて誤解されることがある)が連想されやすいが、RIPの上限ではない。
  • ウ(63): RIPの設計上の値ではない。距離ベクトル型プロトコルの別実装や他用途の上限値と混同した誤答。
  • エ(127): TTLの初期値(古いOSで255/128など)や他プロトコルの制限と混同する誤答で、RIP固有の数値ではない。

よくある誤解

  1. 「メトリック16はまったく送られない」
    実装上、16は到達不能を示すためにアドバタイズされることが多いです(poison reverse や経路消失の通知)。16を有効なルートとして使用しない点は正しいが、通知の手段として送出されることがある点を忘れないようにしてください。
  2. 「ホップ数は物理距離や帯域を直接示す」
    ホップ数はルータの数をカウントする単純なメトリックであり、遅延や帯域幅を考慮しません。これがRIPのスケーラビリティの制限要因です。
  3. 「RIPは大規模ネットワークに適する」
    最大ホップ数15の制約と収束速度の問題があるため、大規模ネットワークには不向きです。

補足コラム

  • ループ防止と「カウント・トゥ・インフィニティ」対策
    RIPは距離ベクトル型のためループが発生しやすく、「カウント・トゥ・インフィニティ(count to infinity)」問題が生じます。これを緩和するために、最大ホップ数の設定(15)や「ホールドダウン」「スプリットホライズン」「ポイズンリバース」などの手法が用いられます。ポイズンリバースでは、到達不能を検知した経路をメトリック16で隣接ルータに送信し、経路の消失を迅速に伝達します。
  • RIPv1 と RIPv2 の違い
    RIPv2はRIPv1の拡張で、サブネット情報の通知(CIDR非対応のRIPv1対策に相当)、認証、マルチキャスト更新等をサポートしますが、ホップ数上限(15)は両者で共通です。

FAQ

Q: なぜ15が上限なのですか?
A: 設計上の簡潔さと「無限大」を表す実装上の制御(16を到達不能とする)を両立するための値です。これによりループ検出と収束性の制御が容易になります。
Q: メトリックが16の経路は完全に無視されますか?
A: ルーティング決定(有効な経路)には使用されませんが、到達不能を周知する目的でメッセージとして16がアドバタイズされることが多くあります(poison reverse 等)。
Q: 大きなネットワークでRIPを使うべきですか?
A: ホップ数制限や収束性の問題から、大規模環境では距離ベクトル以外(例:リンクステートプロトコルやパスベクタ)の採用が一般的です。

関連キーワード: RIP、ホップ数、距離ベクトル、ポイズンリバース、カウント・トゥ・インフィニティ、RIPv2
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