ネットワークスペシャリスト 2015年 午前2 問12
問題文
IPネットワークにおいて、クライアントの設定を変えることなくデフォルトゲートウェイの障害を回避するために用いられるプロトコルはどれか。
選択肢
ア:RARP
イ:RSTP
ウ:RTSP
エ:VRRP(正解)
IPネットワークのデフォルトゲートウェイ障害回避プロトコル【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:デフォルトゲートウェイの障害をクライアント設定変更なしで回避するにはVRRPが用いられます。
- 根拠:VRRPは複数のルータで仮想IPを共有し、障害時に自動で別のルータが引き継ぐ仕組みだからです。
- 差がつくポイント:RSTPはスイッチのループ防止、RARPはIPアドレス取得、RTSPはストリーミング制御であり、ゲートウェイ冗長化には不適切です。
正解の理由
VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)は、複数のルータが1つの仮想ルータIPアドレスを共有し、プライマリルータが障害で停止した場合にセカンダリルータが自動的に引き継ぎます。これによりクライアント側のデフォルトゲートウェイ設定を変更せずにネットワークの可用性を確保できます。
よくある誤解
RSTPはスイッチの冗長化プロトコルであり、ルータのデフォルトゲートウェイ障害回避には使えません。RARPは古いプロトコルでIPアドレスの取得に使い、ゲートウェイ冗長化とは無関係です。
解法ステップ
- 問題文の「デフォルトゲートウェイの障害回避」「クライアント設定変更不要」に注目する。
- 各選択肢のプロトコルの役割を整理する。
- ルータの冗長化に使われるプロトコルはVRRPであると判断する。
- 他の選択肢がゲートウェイ障害回避に適さないことを確認する。
- 正解はエと決定する。
選択肢別の誤答解説
- ア: RARPはMACアドレスからIPアドレスを取得する古いプロトコルで、ゲートウェイの冗長化とは無関係です。
- イ: RSTPはスイッチのループ防止のためのプロトコルであり、ルータの障害回避には使いません。
- ウ: RTSPはリアルタイムストリーミングの制御プロトコルで、ネットワーク冗長化とは関係ありません。
- エ: VRRPはルータの冗長化を実現し、障害時に自動で別のルータが仮想IPを引き継ぐため正解です。
補足コラム
VRRPはRFC 5798で規定されており、複数のルータが「マスタールータ」と「バックアップルータ」に役割分担して仮想IPを共有します。これによりネットワークの可用性が向上し、企業ネットワークやISPで広く利用されています。
FAQ
Q: VRRPとHSRPの違いは何ですか?
A: VRRPはオープンスタンダードで複数ベンダー対応、HSRPはCisco独自のプロトコルです。機能は類似しています。
A: VRRPはオープンスタンダードで複数ベンダー対応、HSRPはCisco独自のプロトコルです。機能は類似しています。
Q: クライアントの設定を変えずにゲートウェイを切り替える仕組みはなぜ重要ですか?
A: ネットワーク障害時に手動設定変更が不要なため、迅速かつ確実に通信を継続できるからです。
A: ネットワーク障害時に手動設定変更が不要なため、迅速かつ確実に通信を継続できるからです。
関連キーワード: VRRP, デフォルトゲートウェイ冗長化、ルータ冗長化、ネットワーク可用性、RSTP, RARP, RTSP

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