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ネットワークスペシャリスト 2017年 午前210


問題文

UDPを使用するプロトコルはどれか。

選択肢

DHCP(正解)
FTP
HTTP
SMTP

UDPを使用するプロトコルはどれか。【午前2 解説】

正解の理由

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)はクライアントがネットワーク起動時にIPアドレスなどを取得するためのプロトコルで、通信オーバーヘッドを抑え、ブロードキャストでサーバを探索する性質上、信頼性保証や再送制御を持つTCPよりもコネクションレスで軽量なUDPを用います。具体的には、DHCPクライアントがUDP/68、DHCPサーバがUDP/67を使用します。

解法ステップ

  1. 各選択肢の用途を簡単に思い出す(FTP: ファイル転送、HTTP: Web、SMTP: 電子メール、DHCP: IP割当)。
  2. 各用途に求められる通信特性を考える(信頼性・順序保証が必要か、短時間のブロードキャストか)。
  3. TCPは信頼性確保・コネクション管理を行うため、継続的なデータ転送に向く。一方UDPは軽量でブロードキャストや単発の問い合わせに向く。
  4. DHCPはネットワーク起動時の短い交換とブロードキャストが中心なのでUDPが適切。よってDHCPを選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: DHCP — 正解。UDP/67, UDP/68を使用し、IPアドレスなどを自動配布します。
  • イ: FTP — 誤り。FTPは制御接続とデータ接続で信頼性と順序を必要とするためTCP(通常ポート21など)を使用します。
  • ウ: HTTP — 誤り。Web通信はリクエスト/レスポンスの信頼ある配信が必要でTCP(通常ポート80/443)を使用します。
  • エ: SMTP — 誤り。メール送信は信頼性の高い転送が要求されるためTCP(通常ポート25)を使用します。

よくある誤解

  • 誤解1: 「すべての重要なプロトコルはTCPを使う」→重要度にかかわらず、用途に応じてUDPを使うプロトコル(DNSの一部、DHCP、TFTPなど)が存在します。
  • 誤解2: 「ブロードキャストを使うとTCPでもよい」→TCPはコネクション確立が前提でブロードキャストや初期探索には不向きです。DHCPは初期取得に特有のブロードキャストを多用します。
  • 誤解3: 「ポート番号だけでプロトコルを判断できる」→ポートは目安ですが、アプリケーション設計上の理由(コネクション性、再送)でTCP/UDPが選択されます。

補足コラム

  • DHCPとTFTP(Trivial FTP)はどちらもUDPを使いますが目的が異なります。DHCPはIP設定を自動化するプロトコルで、TFTPは簡易ファイル転送(例えばネットブート時のブートイメージ取得)に使われます。UDPを使う理由は、初期段階でのサーバ探索や軽量性、オーバーヘッド低減のためです。
  • DNSは基本的にUDP(ポート53)で動作しますが、応答が大きい場合やゾーン転送などではTCPにフォールバックします。これはUDPとTCPを用途に応じて使い分ける例です。

FAQ

Q: DHCPがUDPを使うと信頼性はどう確保するのですか?
A: DHCPはリトライやクライアント側の再要求、サーバ側での状態管理(リース管理)などアプリケーションレイヤで必要な処理を行い、UDPの信頼性不足を補います。
Q: UDPは常に速いのですか?
A: UDPはヘッダが小さく再送やコネクション確立が不要なためオーバーヘッドが小さいですが、信頼性や順序保証が不要な用途に限って速度や効率のメリットが活きます。
Q: DHCPはどのポートを使いますか?
A: DHCPクライアントはUDPポート68、DHCPサーバはUDPポート67を使用します。

関連キーワード: DHCP、UDP、ポート番号、DHCPクライアント、ブロードキャスト、TFTP、DNS、通信プロトコル、OSI参照モデル、情報処理技術者試験
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