ネットワークスペシャリスト 2017年 午前2 問24
問題文
ソフトウェアの使用性を向上させる施策として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:オンラインヘルプを充実させ、利用方法を理解しやすくする。(正解)
イ:外部インタフェースを見直し、連携できる他システムを増やす。
ウ:機能を追加し、業務においてシステムが利用できる範囲を拡大する。
エ:ファイルの複製を分散して配置し、障害によるシステム停止のリスクを減らす。
ソフトウェアの使用性を向上させる施策はどれか【午前2 解説】
正解の理由
オンラインヘルプの充実はユーザがソフトウェアを迷わず操作できるよう支援し、学習時間の短縮や誤操作の減少、満足度向上につながります。これらはISO 9241などで定義される「使用性(usability)」の主要要素(有効性、効率性、満足度)に直接寄与します。したがってアが正解です。
解法ステップ
- 問題文で問われている「使用性(usability)」の定義を脳内で確認する(有効性・効率性・満足度)。
- 選択肢ごとに「その施策が使用性に直接影響するか」を判断する。
- 直接的にユーザの操作体験や学習負荷を下げる施策を選ぶ。
- 選択肢アはヘルプ充実で学習・操作支援となるため最適と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 正解。オンラインヘルプはユーザ支援で操作ミスや学習コストを減らし、使用性を高める。
- イ: 外部インタフェース見直しは互換性や連携性、拡張性を向上させるが、個々のユーザ操作のしやすさ(使用性)を直接改善するとは限らない。
- ウ: 機能追加は機能性を拡張するが、機能が増えるとUIの複雑化や学習負荷増加を招き、使用性が低下する可能性がある。
- エ: ファイルの複製分散は可用性・耐障害性の向上策であり、システム停止リスク低減には有効だが、使用性の改善策ではない。
よくある誤解
- 「機能を増やせば使用性が上がる」と考える誤解:機能追加は機能性を高めるが、使い勝手を悪化させることもあります(複雑化の危険)。
- 「システム連携を増やせば使いやすくなる」と考える誤解:連携は利便性や拡張性を高めるが、個々のユーザ操作のしやすさ=使用性とは別問題です。
- 「障害対策は使用性に等しい」と考える誤解:可用性や冗長化は信頼性に関する改善であり、使用性(ユーザの操作体験)とは目的が異なります。
補足コラム
「使用性(usability)」は設計段階からの配慮が重要です。オンラインヘルプ以外にも、直感的な操作設計(UI/UX)、一貫した画面設計、フィードバックの提示(エラーメッセージや進捗表示)、ユーザビリティテストの実施などが有効です。特に操作頻度の高い機能にはチュートリアルやツールチップを用意すると、効果が大きく出ます。
FAQ
Q: 使用性と可用性は同じですか?
A: いいえ。使用性はユーザの操作体験(使いやすさ)に関する概念で、可用性(可動率・障害時対応)はシステムの稼働性や信頼性に関する別の概念です。
A: いいえ。使用性はユーザの操作体験(使いやすさ)に関する概念で、可用性(可動率・障害時対応)はシステムの稼働性や信頼性に関する別の概念です。
Q: 機能を減らすことは使用性向上に有効ですか?
A: はい。不要な機能を削ることでUIを簡潔に保ち、学習負荷や誤操作を減らせれば使用性が向上します(機能の取捨選択も重要)。
A: はい。不要な機能を削ることでUIを簡潔に保ち、学習負荷や誤操作を減らせれば使用性が向上します(機能の取捨選択も重要)。
Q: オンラインヘルプ以外で手早くできる使用性改善は?
A: ラベルの明確化、操作フローの短縮、デフォルト値の適切化、モバイル・レスポンシブ対応、エラーメッセージの分かりやすさ改善などが即効性のある対策です。
A: ラベルの明確化、操作フローの短縮、デフォルト値の適切化、モバイル・レスポンシブ対応、エラーメッセージの分かりやすさ改善などが即効性のある対策です。
関連キーワード: UX、ユーザビリティテスト、UI設計、ヘルプシステム、可用性、冗長化、インタフェース設計

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