戦国IT - 情報処理技術者試験の過去問対策サイト
ブログお知らせお問い合わせ料金プラン

ネットワークスペシャリスト 2019年 午前201


問題文

ネットワーク層のパケットを対象としてIPパケットでカプセル化し、トンネリングを行えるプロトコルはどれか。

選択肢

IPsec(正解)
L2TP
PPTP
RSTP

🔒 解説は解答すると表示されます

IPトンネリング【午前2解説】

正解の理由

選択肢の中でネットワーク層(IPパケット)を直接カプセル化してトンネルを形成できるのは、(IPsec)です。IPsecはトンネルモードで動作するとき、送信元のIPパケット全体をペイロードとして新しいIPヘッダ内に格納し、ESP/AHで認証・暗号化を施して別のIPパケットとして転送します。これにより「ネットワーク層のパケットをそのままIPでカプセル化して運ぶ」要件を満たします。

解法ステップ

  1. 問題が対象とする「層」を確認する(ここではネットワーク層=IPパケット)。
  2. 各選択肢がどの層で動作するかを思い出す。
  3. ネットワーク層で直接IPパケットをカプセル化できるプロトコルを選ぶ(IPsecのトンネルモードが該当)。
  4. 残りの選択肢(L2TP、PPTP、RSTP)は用途や動作層が異なるため除外する。

選択肢別の誤答解説

  • (IPsec)
    IPsecはネットワーク層のセキュリティプロトコルで、トンネルモードでは元のIPパケットをまるごと新しいIPパケット内に包んで転送します。ESP(Encapsulating Security Payload)は暗号化と認証、AHは認証のみを提供します。よって設問の要件に合致します。
  • イ(L2TP)
    L2TPは「Layer 2 Tunneling Protocol」の名が示す通り主にデータリンク層のPPPフレームをトンネルするプロトコルです。L2TPで運ばれるのはPPPの上に載ったIPなどの上位プロトコルであり、L2TP自体が直接ネットワーク層のIPパケットをそのままカプセル化するという扱いではありません(L2TPv3は拡張で多様なカプセル化をサポートしますが、試験の想定ではL2TP=PPPのトンネルと理解するのが安全です)。したがって本問の「ネットワーク層を直接カプセル化する」には該当しません。
  • ウ(PPTP)
    PPTPは制御チャネル(TCP)とデータチャネル(GRE)を組み合わせてPPPフレームを運ぶ方式です。GRE自体は多数のプロトコルをカプセル化できる汎用トンネリング技術ですが、PPTPの実装ではGREのペイロードにPPPが入ります。従ってPPTPは主にPPPトンネルであり、問題で意図する「IPパケットそのもののネットワーク層カプセル化(IPsecのような)」とは異なります。
  • エ(RSTP)
    RSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)はレイヤ2のブリッジでループを防ぐためのプロトコルであり、トンネリング機能やカプセル化とは無関係です。したがって不正解です。

よくある誤解

  • GREがIPを直接カプセル化できるためPPTPもIPを直接トンネルすると誤解する。
    → PPTPではGREのペイロードがPPPであり、PPTP自体はPPPトンネルの一種として扱われる点を混同しやすいです。
  • L2TPは「トンネル」という語からIPトンネルと同じと考える。
    → L2TPは通常データリンク層(PPP)をトンネルするため、IPパケットをそのままカプセル化するプロトコルとは区別されます。
  • IPsecのモード(トンネル/トランスポート)を混同する。
    → トンネルモードはIPパケット全体を新IPで包む、トランスポートモードは上位ペイロードのみを保護して元のIPヘッダを保持します。

補足コラム

  • IPsecのカプセル化(簡潔)
    トンネルモードの概念図(言葉で):
    元のパケット: [IPヘッダ | IPデータ]
    トンネル後: [新IPヘッダ | ESPヘッダ | (元のIPヘッダ | IPデータ) | ESPトレーラ | ESP認証]
    このため送信側と受信側の間でIPレベルのVPNを形成できます。
  • PPTPとL2TPの実務差
    PPTPは古く脆弱性が知られているため実運用では推奨されません。L2TPはしばしばIPsecと組み合わせてL2TP/IPsecとして用いられ、トンネルの認証・暗号化をIPsecが担います(この組合せでも「IPsecはネットワーク層でのカプセル化と保護を行う」点が重要です)。
  • GREとの組合せ
    GRE単体は暗号化を行わないため、GREで運ばれるトラフィックを保護する目的でIPsecを併用することが多いです(例:GRE over IPsec)。

FAQ

Q1. GRE単体はこの設問で正解になりえますか?
A1. GRE自体は多様なプロトコルをカプセル化できますが、選択肢がPPTP(GREをPPP運搬に用いる)であり、問題が「ネットワーク層のIPパケットを直接カプセル化してトンネルする」ことを問うならIPsecが正答です。
Q2. L2TPv3ならIPパケットをカプセル化できますか?
A2. L2TPv3は従来のL2TPより柔軟で機能が拡張されていますが、一般的な試験出題ではL2TP=データリンク層(PPP)トンネリングと扱われます。問題文の意図はIPsecを選ぶことです。
Q3. IPsecは暗号化しないモードもありますか?
A3. はい。AHは認証(改ざん検出)を提供し、ESPは認証と暗号化を提供します。またトランスポートモードではIPヘッダはそのまま残り、トンネルモードでは元のIPパケット全体が新しいIPヘッダで包まれます。

関連キーワード: IPsec, トンネルモード, ESP, AH, GRE, L2TP, PPTP, RSTP, トンネリング, データリンク層, ネットワーク層
← 前の問題へこの年度をクイズで解く次の問題へ →
戦国ITクイズ機能

\ せっかくなら /

ネットワークスペシャリスト
クイズ形式で学習しませんか?

クイズ画面へ遷移する

すぐに利用可能!

©︎2026 情報処理技術者試験対策アプリ

このサイトについてブログプライバシーポリシー利用規約特商法表記開発者について