ネットワークスペシャリスト 2019年 午前2 問04
問題文
スパニングツリープロトコルに関する記述のうち、適切なものはどれか。
選択肢
ア:OSI基本参照モデルにおけるネットワーク層のプロトコルである。
イ:ブリッジ間に複数経路がある場合、同時にフレーム転送することを可能にするプロトコルである。
ウ:ブロードキャストフレームを、ブリッジ間で転送しない利点がある。
エ:ルートブリッジの決定には、ブリッジの優先順位とMACアドレスが使用される。(正解)
スパニングツリープロトコルに関する問題【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:スパニングツリープロトコル(STP)はルートブリッジの決定に優先順位とMACアドレスを用いるため、選択肢エが正解です。
- 根拠:STPはループ防止のためにブリッジ間の経路を制御し、優先順位とMACアドレスでルートブリッジを決定します。
- 差がつくポイント:STPはネットワーク層ではなくデータリンク層のプロトコルであり、複数経路を同時に使うのではなくループを防ぐために一部経路を遮断します。
正解の理由
選択肢エは「ルートブリッジの決定には、ブリッジの優先順位とMACアドレスが使用される」と述べています。これはSTPの基本動作であり、優先順位が低いほどルートブリッジに選ばれやすく、同じ優先順位の場合はMACアドレスの小さい方が選ばれます。これによりネットワーク内で唯一のルートブリッジが決定され、ループを防止します。
よくある誤解
STPはネットワーク層のプロトコルではなくデータリンク層のプロトコルです。また、複数経路を同時に利用してフレーム転送を行うのではなく、ループを防ぐために一部の経路をブロックします。
解法ステップ
- 問題文の「スパニングツリープロトコル」の役割を確認する。
- OSI参照モデルのどの層に属するかを思い出す(データリンク層)。
- STPの目的がループ防止であることを理解する。
- ルートブリッジ決定の基準(優先順位とMACアドレス)を確認する。
- 選択肢を比較し、正しい説明を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: STPはOSIモデルのネットワーク層ではなくデータリンク層のプロトコルです。
- イ: STPは複数経路を同時に使うのではなく、ループを防ぐために一部経路を遮断します。
- ウ: ブロードキャストフレームはSTPによって転送が制御されますが、完全に転送しないわけではなく、ループ防止が目的です。
- エ: 正解。ルートブリッジの決定に優先順位とMACアドレスが使われます。
補足コラム
スパニングツリープロトコルはIEEE 802.1Dで規定されており、ネットワーク内のループを防ぐためにブリッジ間の冗長経路を制御します。ルートブリッジはネットワークの中心となるブリッジで、全てのパスコストを基に最短経路が決定されます。STPの改良版としてRSTP(Rapid STP)やMSTP(Multiple STP)も存在し、より高速な収束や複数のSTPインスタンスをサポートしています。
FAQ
Q: スパニングツリープロトコルはどのOSI層のプロトコルですか?
A: データリンク層(第2層)のプロトコルです。
A: データリンク層(第2層)のプロトコルです。
Q: ルートブリッジの決定基準は何ですか?
A: ブリッジの優先順位とMACアドレスの値です。優先順位が低いほど優先され、同じ場合はMACアドレスの小さい方が選ばれます。
A: ブリッジの優先順位とMACアドレスの値です。優先順位が低いほど優先され、同じ場合はMACアドレスの小さい方が選ばれます。
Q: STPは複数経路を同時に利用しますか?
A: いいえ、ループを防ぐために一部の経路をブロックし、単一の経路のみを有効にします。
A: いいえ、ループを防ぐために一部の経路をブロックし、単一の経路のみを有効にします。
関連キーワード: スパニングツリープロトコル、ルートブリッジ、データリンク層、ループ防止、IEEE 802.1D

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