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ネットワークスペシャリスト 2019年 午前214


問題文

HTTPを使って、Webサーバのコンテンツのアップロードや更新を可能にするプロトコルはどれか。

選択肢

CSS
MIME
SSL
WebDAV(正解)

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WebDAVの機能【午前2解説】

正解の理由

Webサーバ上のファイルのアップロードや更新をHTTPで実現する仕組みとして、のWebDAV(Web Distributed Authoring and Versioning)が該当します。WebDAVはHTTPを拡張して、リモートのファイル操作やプロパティ管理、コレクション(ディレクトリ)作成、排他ロックなどを可能にするメソッド群(例: PROPFIND、PROPPATCH、MKCOL、COPY、MOVE、LOCK/UNLOCK、PUT 等)を定義します。これにより、クライアントはHTTP経由でコンテンツのアップロード・更新・メタデータ操作が行えます。
補足として、WebDAVの仕様はRFC 2518(1999年)にまとめられ、その後の拡張であるDeltaV(RFC 3253)でバージョン管理機能が規定されています。基本的なWebDAV自体は共同編集や属性管理を提供しますが、厳密なバージョン管理はDeltaV等の拡張に依存します。

解法ステップ

  1. 問題のキーワード「HTTPでコンテンツのアップロードや更新」を把握する。
  2. 選択肢それぞれの役割を短く思い浮かべる。
    • CSS:表示(スタイル)指定言語。ファイル操作ではない。
    • MIME:メディアタイプ(Content-Type)管理。転送の型指定でありファイル編集機能ではない。
    • SSL:通信の暗号化(トランスポート層)。ファイル操作機能は持たない。
    • WebDAV:HTTP拡張でファイルの作成・更新・削除・プロパティ操作・ロック等を提供。
  3. HTTP上でのリモート編集やアップロード機能を直接持つものを選ぶ(WebDAV)。

選択肢別の誤答解説

  • ア: CSS
    スタイルシート言語で、HTMLの見た目を定義するものであり、HTTP経由のファイルアップロードや更新機能は持ちません。
  • イ: MIME
    メッセージやファイルの媒体タイプ(Content-Type)を識別・指定する仕組みで、実際のファイル操作(アップロードや更新)を行うプロトコルではありません。
  • ウ: SSL
    通信を暗号化・認証するための技術(TLSの前身名称)であり、ファイル操作のためのHTTPメソッド拡張は提供しません。WebDAVはTLS上でも動作しますが、SSL自体は機能の分類が異なります。
  • エ: WebDAV
    HTTPを拡張してリソースの検索・作成・更新・削除・メタデータ管理・ロック等を可能にする仕様で、問題の要件に合致します。WebDAV本体で協調編集のためのロックやプロパティ操作が可能であり、必要に応じてDeltaV(RFC 3253)でバージョン管理を追加できます。

よくある誤解

  • 「WebDAVはバージョン管理も標準で備えている」
    基本のWebDAV仕様はバージョン管理を含みません。バージョン管理はDeltaV(RFC 3253)などの拡張で提供されます。
  • 「WebDAVはFTPのHTTP版で同じ機能を持つ」
    表面的には似ていますが、WebDAVはHTTPのメソッド拡張として動作し、HTTPのメタデータや既存の認証・キャッシュ等と統合されます。ロックやプロパティ管理といった概念の違いにも注意が必要です。
  • 「WebDAVは常にポート80のみを使う」
    HTTP上で動くため通常は80(HTTP)/443(HTTPS)を使いますが、サーバ設定により別ポートでも運用可能です。

補足コラム

  • 代表的なWebDAVメソッド例
    • PROPFIND: リソースのプロパティ取得(ディレクトリ一覧取得にも使用)
    • PROPPATCH: プロパティ更新
    • MKCOL: コレクション(ディレクトリ)作成
    • LOCK / UNLOCK: 排他ロックの取得・解放
    • PUT / DELETE / COPY / MOVE: ファイルの作成・削除・複製・移動
  • 標準化と拡張
    • RFC 2518(1999年)でWebDAVの基本仕様がまとめられました。
    • バージョン管理は RFC 3253(DeltaV)で規定され、これにより履歴管理やラベル付けが可能になります。
    • CalDAV(カレンダー)や CardDAV(アドレス帳)はWebDAVを拡張した応用例です。
  • 実例(curlでの簡単なファイルアップロード)
curl -T localfile.txt https://example.com/remote/path/file.txt
# または明示的にPUTを使う
curl -X PUT --data-binary @localfile.txt https://example.com/remote/path/file.txt

FAQ

Q. WebDAVでファイルの衝突はどう防ぐ?
A. LOCKメソッドで排他ロックを取得して作業することで、同時編集の衝突を抑制できます。実運用ではアプリケーション側の運用ルールも重要です。
Q. WebDAVを使うときの認証方式は?
A. 基本認証(Basic)、ダイジェスト認証、あるいはTLS(HTTPS)と組み合わせた認証など、HTTPでサポートされる方式を利用します。
Q. バージョン管理機能を使いたい場合は?
A. DeltaV(RFC 3253)などの拡張をサポートするサーバ/クライアントを利用してください。基本のWebDAVのみでは履歴管理は提供されません。

関連キーワード: WebDAV、RFC2518、DeltaV、RFC3253、PROPFIND、LOCK、HTTPメソッド、ファイルアップロード、PROPPATCH、MKCOL
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