プロジェクトマネージャ 2013年 午前2 問15
問題文
プロジェクトにどのツールを導入するかを、EMV(期待金額価値)を用いて検討する。デシジョンツリーが次の図のとき、ツールAを導入するEMVがツールBを導入するEMVを上回るのは、Xが幾らより大きい場合か。

選択肢
ア:120
イ:150
ウ:200(正解)
エ:240
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EMVによる導入案の比較【午前2解説】
正解の理由
EMV(期待金額価値)は、各結果の金額にその発生確率を掛けて合計し、導入費用を差し引いて求めます。
ツールAのEMVは、次のとおりです。
ツールBのEMVは、次のとおりです。
ツールAのEMVがツールBのEMVを上回る条件は、
です。これを解くと、
となります。したがって、ツールAのEMVがツールBを上回るのは、Xが200万円より大きい場合です。選択肢ではウが該当します。
解法ステップ
- それぞれのツールについて、結果ごとの効果額に確率を掛けて期待効果額を求めます。
- 期待効果額から導入費用を差し引き、EMVを求めます。
- ツールAのEMVがツールBのEMVを上回る不等式を立てます。
- 不等式を解き、Xの境界値を求めます。
なお、Xが200万円のときは両ツールのEMVが等しくなります。問題は「上回る」条件なので、境界値そのものではなく、200万円より大きい必要があります。
選択肢別の誤答解説
-
ア:120
Xを120万円とすると、ツールAのEMVは 万円です。ツールBのEMVは36万円なので、ツールAは上回りません。 -
イ:150
Xを150万円とすると、ツールAのEMVは 万円です。ツールBのEMVである36万円より小さいため、条件を満たしません。 -
ウ:200
EMVが等しくなる境界値です。ツールAが上回るのは、Xがこの値より大きい場合です。 -
エ:240
Xが240万円ならツールAのEMVは60万円となり、ツールBを上回ります。ただし、上回り始める境界値は240万円ではなく200万円です。
よくある誤解
-
導入費用を差し引き忘れる
効果額の期待値だけを比べるのではなく、それぞれの導入費用を差し引いてEMVを求めます。 -
確率を掛けずに効果額を合計する
効果額は発生確率で重み付けします。例えば、確率60%の効果額は を掛けて計算します。 -
境界値と「上回る」条件を混同する
Xが200万円のときはEMVが等しくなります。ツールAが上回るには、Xは200万円より大きくなければなりません。
補足コラム
EMVは、結果が複数ある場合に、確率を考慮して金額を平均的に評価する方法です。実際の結果が必ずEMVどおりになるわけではありませんが、複数の案を金額ベースで比較するときに役立ちます。
FAQ
Q. EMVが負の値になることはありますか?
A. あります。期待効果額より導入費用が大きい場合、EMVは負になります。
A. あります。期待効果額より導入費用が大きい場合、EMVは負になります。
Q. Xが200万円の場合、どちらのツールを選べばよいですか?
A. この問題の金額条件では、両ツールのEMVが同じです。ツールAのEMVが上回るのは、Xが200万円を超えた場合です。
A. この問題の金額条件では、両ツールのEMVが同じです。ツールAのEMVが上回るのは、Xが200万円を超えた場合です。
関連キーワード: EMV、期待金額価値、デシジョンツリー、決定ノード、機会ノード、期待値

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