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システムアーキテクト 2019年 午後101


サービスデザイン思考による開発アプローチに関する次の記述を読んで、設問1~4に答えよ。

 総合家電メーカのR社は、“健康”をテーマとした製品として、体組成計、活動量計、ランニングウォッチなどの健康機器を製造、販売している。   〔新製品に係る取組〕  R社は、人々が重視する価値が“モノ”から“コド”へとシフトしている近年の状況を踏まえて、自社の製品を通じた人々の生活のディジタル化の取組を推進しており、スマートフォン用のアプリケーションソフトウェア(以下、スマホアプリという)を開発している。スマホアプリの利用者は、体組成計で測定した体重、体脂肪率、筋肉量などのデータをスマートフォンに転送して、測定結果の履歴を閲覧することができしる。スマホアプリは、体組成計の購入者のうち、個人情報、趣味・嗜好、健康に関するアンケートに回答した者に対して、無料で提供している。  R社は、体組成計の新製品を半年後に発売することを決定した。併せて、現在提供しているスマホアプリを刷新して、日々の健康に関わる活動データ(以下、健康活動ログという)を登録できる新たなスマホアプリ(以下、健康管理アプリという)にすることにした。健康活動ログには、体組成計から取得するデータに加えて、活動量計で計測する歩数、脈拍、睡眠時間などの活動量、食事内容、運動記録などが含まれる。 また、健康管理アプリは、これまでの個人に限定した利用に加えて、利用者同士のコミュニティ活動にも利用できる方針にした。具体的には、健康管理アプリの利用者が記録した健康活動ログをインターネット上のコミュニティ(以下、オンラインコミュニティという)で共有し、お互いの記録にコメントを付けたり、オンラインコミュニティ内で順位を競い合ったり、専門家が有料で指導したりといった、多様な方法でコミュニティ活動ができることを目指すことにした。  R社は、健康管理アプリとオンラインコミュニティを融合したサービス(以下、新サービスという)を活用してビジネスを拡大するために、自社でオンラインコミュニティを運営し、次に示す関連部署で新サービスの開発、運営を行うことにした。
 (1)健康増進事業部   従来から行っていた体組成計、活動量計を含む健康機器の商品企画、開発に加えて、新たにオンラインコミュニティを企画、運営し、利用者が継続的にコミュニティ活動を行うことを支援する。  (2)ディジタル戦略部   R社が提供するスマホアプリ、Webサイトなどの開発を行い、その一環として健康管理アプリ及びオンラインコミュニティサイトの開発、サービス開始後の追加開発などを行う。  (3)営業推進部   従来から行っていた健康機器の販売促進に加えて、新たにオンラインコミュニティを利用し、R社の商品、有料サービスなどの販売促進活動を行う。  (4)マーケティング部   従来から行っていた健康機器の購入者情報、アンケート情報、市場調査結果などの管理、分析に加えて、新たにオンラインコミュニティで得られる新サービスの利用者情報、健康活動ログなどのうち、利用許諾を得たデータを分析し、マーケティング施策を検討する。     R社は、健康増進事業部とディジタル戦略部から担当者を集めたプロジェクトチーム(以下、PTという)を立ち上げ、新サービスの企画、開発を行うことにした。  
〔新サービスの開発方針〕  現在提供しているスマホアプリは、利用者のスマートフォン内でデータを管理、閲覧するだけのものであったので、体組成計との無線通の方式、機能の実用性など、提供する“モノ”としての品質を重視した開発を行っていた。一方で、新サービスの開発では、従来のスマホアプリの機能の提供にとどまらず、利用者の体験価値に着目し、新サービスを通じて利用者の健康意識を高め、生活習慣の改善などの健康づくりにつながることを重視することにした。また、新サービスとして提供する機能を一度に全て開発するのではなく、実際の利用者からのフィードバック内容を分析し、改善と軌道修正を繰り返すことで、段階的に新サービスの機能を拡充させ、利用者が継続的にコミュニティ活動を行えることを目指すことにした。  これらの方針に基づき、利用者の視点を中心にサービス及び業務を設計する“サービスデザイン思考”のアプローチによる開発を行うことにした。  
〔新サービスを利用するペルソナの作成〕  新サービスは、R社の従来の商品企画、開発とは異なるので、新サービスで提供する機能は、ふだんから健康機器の開発などに関わっている提供者側の視点だけでなく、想定される利用者の人物像を念頭において、利用者側の視点から具体的に考え出す必要があった。  そこでPTは、まず、想定される基本機能を列挙した。さらに、PT内だけでは想定できない利用者の潜在的ニーズを抽出するために、R社の体組成計の主な購入者層である“健康意識の高い20代女性”と、体組成計の購入者数に占める割合は低いものの新たなターゲット層としたい”健康に問題意識を持つ40代男性”を、仮想的な利用者であるペルソナとして分析することにした。  ペルソナは、実際に体組成計を購入、利用している代表的な人物像に近づけるために、PTのメンバの想像だけで作成するのではなく、(a)に協力を依頼し、より具体的な人物像を設定した。新サービスを利用するペルソナを表1に示す。
システムアーキテクト試験(令和元年 午後1 問1 表1)
  〔カスタマジャーニマップの作成〕  ①PTのメンバに加えて、社内のペルソナに近い人物を集めて議論し、それぞれのペルソナがどのように体組成計及び新サービスを利用し、その際、どのような思考・感情を持つかなどを時系列で整理したカスタマジャーニマップを作成した。カスタマジャーニマップで挙がった主な内容を表2に示す。
システムアーキテクト試験(令和元年 午後1 問1 表2)
〔新たな機能の抽出〕  PTでは、当初想定していた新サービスの基本機能に加えて、カスタマジャーニマップによる分析結果を基に、機能を新たに抽出した。新たに抽出した機能を表3に示す。また、健康増進事業部と営業推進部からの提案で、ある狙いから健康ポイントに関する機能を提供することにした。健康ポイントは、オンラインコミュニティの利用頻度、目標の達成、順位などに応じて付与する。また、獲得したポイントは、R社の商品、オンラインコミュニティ上の有料サービスなどの購入時に使えることにした。   システムアーキテクト試験(令和元年 午後1 問1 表3)
〔新サービスの機能のリリース方針〕  新製品の体組成計の発売日に合わせて短期間で新サービスをリリースする必要があるので、PTは、開発機能に優先順位を設定し、初期リリースの機能を絞り込むことにした。  まず、利用者情報及び健康活動ログの管理、情報セキュリティ対策、プライバシー管理など、新サービスを提供する上での必須機能を初期リリースの対象とした。一方で、一定量のデータの蓄積と有効性検証を行わないと誤った情報の提供をしかねない機能については、初期リリースの対象外とした。  その他の機能については、機能が新サービスの開発方針である(c)に寄与するかどうかの観点で分析し、優先順位を設定し、優先順位の高い順に、開発量が開発期間及び予算内に収まる機能を初期リリースの対象とした。  その上で、短期間で開発可能で、変更がしやすいシステム構造を採用することにした。

設問1

〔新サービスを利用するペルソナの作成〕について、代表的な人物像に近いペルソナにするために協力を依頼した部署はどこか。本文中の(a)に入れる部署名を答えよ。また、その部署に協力を依頼した理由を35字以内で述べよ。

模範解答

a:マーケティング部 理由:体組成計の購入者情報及びアンケート情報を管理しているから

解説

解答の論理構成

  1. 該当箇所確認
    「PTのメンバの想像だけで作成するのではなく、(a)に協力を依頼し…」とあります。
  2. 部署の業務内容
    「(4)マーケティング部 従来から行っていた健康機器の購入者情報、アンケート情報…の管理、分析」と明示。
  3. ペルソナ作成に必要な情報
    購入者の属性・行動・意識を裏付ける実データが必須。
  4. よって
    購入者情報とアンケートを保有する「マーケティング部」が最適。

誤りやすいポイント

  • 「営業推進部」は販売促進中心で購入者情報の保有根拠がない。
  • 「健康増進事業部」は商品企画が主業務でデータ管理の記載がない。
  • 理由説明で引用文を改変すると減点。

FAQ

Q: ペルソナ作成にマーケティング部を巻き込む利点は?
A: 実際の「購入者情報、アンケート情報」を活用でき、仮説ではなく実態に近い人物像を描けるためです。
Q: ほかの部署の協力は不要?
A: 不要ではありませんが、購入者データを直接保有するのはマーケティング部であり、本設問の主眼はそのデータ活用にあります。

関連キーワード: ペルソナ、カスタマージャーニー、サービスデザイン思考、部門連携、マーケティングデータ

設問2

〔カスタマジャーニマップの作成〕について、本文中の下線①のような議論を行った狙いを40字以内で述べよ。

模範解答

利用者側の視点から新サービスで必要とされる具体的な機能を考え出すため

解説

解答の論理構成

  1. 問題文はサービスデザイン思考の要諦として「利用者の体験価値」を重視すると述べている。
  2. そのため「想定される利用者の人物像を念頭において、利用者側の視点から具体的に考え出す必要があった」と強調。
  3. ①の具体的行動は「PTのメンバに加えて、社内のペルソナに近い人物を集めて議論」し、「PT内だけでは想定できない利用者の潜在的ニーズを抽出するため」。
  4. したがって議論の狙いは、利用者視点で潜在的ニーズを洗い出し、それを「新サービスで必要とされる具体的な機能」に結び付けることになる。
  5. 以上より模範解答の「利用者側の視点から新サービスで必要とされる具体的な機能を考え出すため」が導かれる。

誤りやすいポイント

  • 「開発コストを見積もるため」と誤読しやすい。目的は機能検討であってコスト試算ではない。
  • 「既存機能の評価」が狙いと思い込むミス。本文は新たな機能抽出にフォーカスしている。
  • 「利用者にアンケートを取るため」と答えると抽象的すぎて減点される。議論を通じて具体機能を洗い出す点が重要。

FAQ

Q: ペルソナ本人ではなく「社内のペルソナに近い人物」を集めたのはなぜ?
A: 実際の利用者像に近い視点を取り入れつつ、社内だから短期で議論を実施できるためです。短期間でのフィードバック取得が目的でした。
Q: ①の議論はユーザビリティテストとは違うのですか?
A: はい。ユーザビリティテストは完成品の使いやすさを検証する工程、①は開発前に潜在ニーズを洗い出し機能要件を具体化する工程です。
Q: なぜサービスデザイン思考ではカスタマジャーニマップを使うの?
A: 利用者の体験をフェーズごとに可視化でき、思考・感情を踏まえた課題や機会を抽出しやすいからです。

関連キーワード: ペルソナ、カスタマジャーニー、サービスデザイン思考、潜在ニーズ、ユーザーエクスペリエンス

設問3〔新たな機能の抽出〕について、(1)~(3)に答えよ。

(1)健康増進事業部と営業推進部が提案した健康ポイントに関する機能には、それぞれ狙いがある。一つは、営業推進部の狙いとして、ポイントを利用してR社の商品、有料サービスなどを多くの利用者に使ってもらうことである。もう一つの健康増進事業部の狙いを30字以内で述べよ。

模範解答

利用者に継続的にコミュニティ活動を行ってもらうこと

解説

解答の論理構成

  1. 部署の説明を確認
    • 【問題文】「(1)健康増進事業部 … “利用者が継続的にコミュニティ活動を行うことを支援する。”」
  2. 機能提案の背景
    • 同一段落で「…健康ポイントに関する機能を提供することにした。」とあり、ポイント機能は各部署の狙いに紐づくと読み取れます。
  3. 営業推進部の狙いは設問文で明示されているため、残る健康増進事業部の狙いは上記引用に対応。
  4. よって「利用者に継続的にコミュニティ活動を行ってもらうこと」と結論づけられます。

誤りやすいポイント

  • 営業推進部と混同し「売上拡大」「商品購入促進」と書いてしまう
  • 「健康意識向上」など抽象的で継続性を明示しない表現にする
  • 部署名を省略・変形して引用ルール違反になる

FAQ

Q: なぜ「コミュニティ活性化」では不十分なのですか?
A: 活性化でも趣旨は近いですが、引用元で強調されている「継続的にコミュニティ活動を行う」に対応させることで、狙いをより具体的に示せます。
Q: 健康ポイント=ゲーミフィケーションと書いても良いですか?
A: 補足説明としては有効ですが、設問は「狙い」を尋ねているため、まずは継続的参加を明確に答える必要があります。

関連キーワード: サービスデザイン思考、ペルソナ、カスタマジャーニーマップ、ゲーミフィケーション、コミュニティマネジメント

設問3〔新たな機能の抽出〕について、(1)~(3)に答えよ。

(2)表3中のA-4の機能について、計算根拠のデータになる、(b)に入れる字句を答えよ

模範解答

b:活動量

解説

解答の論理構成

  1. 問題文には、消費カロリを推計する新機能として
    「基礎代謝量及び当日の (b) から計算した消費カロリの推計」と明示されています。
  2. 同じ表3の前行には「A-1 活動量計との定期的なデータ連携機能」と記載されています。
  3. また、カスタマジャーニーマップ(表2)の「計測」フェーズには
    「活動量計を装着して、歩数などの活動量を計測する(B)。」とあり、エネルギー消費の根拠データとして活動量が用いられることが示唆されています。
  4. したがって、基礎代謝量と組み合わせる当日の指標は「活動量」であると帰結します。

誤りやすいポイント

  • 「摂取カロリ」と混同して食事関連ワードを入れる。
  • 「歩数」など単一指標を解答してしまう(活動量は複合的な総称)。
  • 表2の「思考・感情」に注目せず、表3内の関連機能だけで判断しようとする。

FAQ

Q: なぜ「歩数」や「脈拍」ではなく「活動量」なのですか?
A: 消費カロリを計算する際には複数データを統合した総合指標が必要であり、表3「A-1」が示す「活動量計との定期的なデータ連携機能」により取得できる総称が「活動量」だからです。
Q: 「基礎代謝量」はどこで算出されるのですか?
A: 表3「A-3」に「一般的な基礎代謝計算式に基づき、年齢と身長、体組成計の計測データから基礎代謝量を自動計算する機能」と記載されています。
Q: 消費カロリ推計は初期リリースに含まれますか?
A: 必須機能の一部として優先度が高く設定されているため、短期間開発を支える変更しやすい構造が採用されます(新サービスのリリース方針より)。

関連キーワード: 基礎代謝、活動量、カスタマジャーニー、ペルソナ、エネルギー消費

設問3〔新たな機能の抽出〕について、(1)~(3)に答えよ。

(3)表3中のB-6の機能を新たに抽出した理由を、30字以内で述べよ。

模範解答

利用者によっては、一部のデータは共有したくないから

解説

解答の論理構成

  1. カスタマジャーニーマップで抽出した“利用者の声”を確認
    • 【問題文】表2 思考・感情
      「ランニングの記録は共有したいが、体重など一部のデータは共有したくない(A)。」
  2. サービスデザイン思考では利用者体験を基点に機能を追加
    • 【問題文】「利用者の視点を中心にサービス及び業務を設計する“サービスデザイン思考”」
  3. 共有したくないデータがある ⇒ 任意選択アップロード機能が必要
    • そこで表3「B‐6 健康管理アプリからオンラインコミュニティにアップロードするデータを任意に選択できる機能」を新規抽出。
  4. 以上より、問われた理由は「利用者によっては、一部のデータは共有したくないから」となります。

誤りやすいポイント

  • 「オンラインコミュニティを利用したくないから」と誤解し、部分共有ニーズを見落とす。
  • 表3「B-6」が情報セキュリティ対策と混同され、目的がプライバシー設定だと答えられない。
  • ペルソナBの要望と取り違え、「専門家指導の有料化」など別機能の根拠を記載してしまう。

FAQ

Q: 「B‐6」はプライバシー機能全般ですか?
A: 問題文では“アップロードするデータを任意に選択”する粒度の制御が目的です。暗号化や認証などの技術的セキュリティは別機能で扱われます。
Q: ペルソナBには同様の要望がないのに、なぜ機能化されたのですか?
A: サービスデザイン思考では少数でも重要な痛点を解消することで全体の体験価値が向上すると判断するため、Aの声のみでも追加されています。
Q: 初期リリース対象になりますか?
A: プライバシーに直接関わる必須機能として、初期リリース対象である「利用者情報及び健康活動ログの管理、プライバシー管理」へ包含される可能性が高いと考えられます。

関連キーワード: サービスデザイン思考、ペルソナ、カスタマジャーニーマップ、プライバシー管理、コミュニティ

設問4〔新サービスの機能のリリース方針〕について、(1)~(3)に答えよ。

(1)一定量のデータの蓄積と有効性検証を行わないと誤った情報の提供をしかねない機能として初期リリースの対象外とした機能はどれか。表3中の機能IDを用いて答えよ。

模範解答

B-4

解説

解答の論理構成

  1. 問題文の条件
    • 「一定量のデータの蓄積と有効性検証を行わないと誤った情報の提供をしかねない機能」と明示されている。
  2. どの機能が該当するかを表3から照合
    • 表3の「B-4」に記載の正式名称は「膨大な健康活動ログとAI分析技術を利用した無料の生活習慣改善助言機能」。
    • キーワード「膨大な健康活動ログ」「AI分析」「生活習慣改善助言」がそろっており、データが不足・検証不十分な場合に誤助言リスクが高い。
  3. 他の候補の除外理由
    • 「A-4 基礎代謝量…摂取カロリ目安の通知機能」は一般式と日次データで算出でき、有効性検証のハードルが低い。
    • 「B-5 保健師、栄養士などの専門家による有料の生活習慣改善指導サービス機能」は人が判定するためAI精度問題ではない。
  4. よって該当機能は「B-4」と導かれる。

誤りやすいポイント

  • 「AI」と付く機能をすべて対象外と勘違いし、「A-2」を選ぶミス
  • 「専門家による有料指導(B-5)」を“助言だから同じ”と混同するミス
  • 表記ゆれ(B4/B-4)の誤記入による失点

FAQ

Q: なぜ「A-2 AI画像認識による食事入力支援」は対象外にしなくて良いのですか?
A: 入力支援は利用者が最終確認し誤入力を防げるため、AIの誤認識が即座に誤助言につながるわけではありません。
Q: 「B-5 専門家による有料指導」も助言ですが、なぜリスクが小さいのですか?
A: 助言を行うのは保健師・栄養士などの人間です。専門家は自身で内容を精査できるため、データ量不足による自動誤判定の問題が発生しにくいからです。
Q: AI機能を後回しにするのはコスト面も理由になりますか?
A: もちろんコストもありますが、この設問では「誤った情報の提供リスク」を主論点として扱っています。

関連キーワード: サービスデザイン思考、カスタマジャーニーマップ、ペルソナ、AI分析、機能優先度

設問4〔新サービスの機能のリリース方針〕について、(1)~(3)に答えよ。

(2)優先順位の設定の観点として、本文中の(c)に入れる観点を15字以内で答えよ。

模範解答

c:利用者の健康づくり

解説

解答の論理構成

  1. 問題文の該当部分を確認
    「一方で、新サービスの開発では…利用者の体験価値に着目し、新サービスを通じて利用者の健康意識を高め、生活習慣の改善などの健康づくりにつながることを重視することにした。」
  2. 開発方針と優先順位付けの関係
    その後の文章で「機能が新サービスの開発方針である(c)に寄与するかどうかの観点で分析」と記されているため、(c) は上記開発方針を直接表す語句と判断。
  3. 表現を15字以内に要約
    開発方針の核心は「健康意識を高め、生活習慣を改善する=利用者の健康づくり」。
  4. よって (c) は「利用者の健康づくり」となる。

誤りやすいポイント

  • 「健康意識向上」とだけ答える
    “意識”に留まり、行動変容=健康づくりまで示せていません。
  • 「体験価値向上」や「UX向上」と答える
    体験価値は手段であって開発方針の目的ではありません。
  • 長い表現で15字を超える
    「利用者の健康意識向上と生活習慣改善」などは字数オーバーになります。

FAQ

Q: なぜ「健康意識を高め」まで含めないのですか?
A: 目的語をまとめて「健康づくり」とすることで、意識向上も生活習慣改善も包含でき、15字以内で要件を満たします。
Q: 「ユーザの健康づくり」でも良いですか?
A: 問題文は「利用者」という語を使用しているため、原文を尊重して「利用者の健康づくり」とするのが適切です。
Q: “健康づくり支援”では不正解ですか?
A: 「支援」が付くと15字内でも誤りではありませんが、問題文の語をそのまま引用した方が確実です。

関連キーワード: サービスデザイン思考、ペルソナ、カスタマージャーニーマップ、UX, MVP

設問4〔新サービスの機能のリリース方針〕について、(1)~(3)に答えよ。

(3)3)短期間で開発可能で、変更がしやすいシステム構造を採用することにした、新サービスの開発方針上の理由は何か。30字以内で述べよ。

模範解答

段階的に新サービスの機能を拡充させることにしたから

解説

解答の論理構成

  1. 開発方針の確認
    • 【問題文】「段階的に新サービスの機能を拡充させ、利用者が継続的にコミュニティ活動を行えることを目指す」とある。
  2. 段階的拡充が意味すること
    • 初期リリース後も「改善と軌道修正を繰り返す」ため、機能追加・変更が頻発する。
  3. 必要なシステム構造
    • 頻繁な変更に耐えるには“短期間で開発可能で、変更がしやすい”アーキテクチャが不可欠。
  4. したがって
    • 理由は「段階的に新サービスの機能を拡充させることにしたから」となる。

誤りやすいポイント

  • 「短期間で開発」だけを理由にしてしまい、段階的拡充という根本方針を落とす。
  • 「利用者フィードバック反映」と書きつつ“段階的”を抜かして曖昧にまとめる。
  • システム構造を具体技術(マイクロサービス等)に言及してしまい、設問の「理由」から逸脱する。

FAQ

Q: 「短期間で開発」と「段階的拡充」はどう結び付くのですか?
A: 短期間でまずリリースし、利用者からのフィードバックを早く得るためです。その後の改修が前提なので、変更しやすい構造が必要になります。
Q: なぜ“改善と軌道修正”が強調されているのですか?
A: ユーザ体験を高め続けるサービスデザイン思考では、利用状況を見ながら機能を磨くサイクルが鍵になるからです。
Q: “段階的拡充”に合う開発モデルは何ですか?
A: アジャイル型やマイクロサービス等が代表例ですが、設問ではモデル名でなく“変更しやすい構造”という方針が問われています。

関連キーワード: サービスデザイン思考、アジャイル開発、段階的リリース、フィードバックループ、拡張性
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