システムアーキテクト 2024年 午後1 問01
システムの統合に関する記述を読んで設問に答えよ。
A社は、加工食品の製造・販売を行うメーカーである。 このたび、乳飲料の製造・販売を行うB社を吸収合併することになった。 合併後も両社はそれぞれの工場で従来どおり製造を継続するが、業務効率化のため、システムは一つに統合することにした。
〔A社とB社の品目と工程の概要〕
両社は、仕入先から調達を行う原材料、中間工程で製造される仕掛品、最終工程で製造されて得意先へ販売する製品の三つを取り扱っている。 原材料、仕掛品、製品のそれぞれに属する品物を品目と呼ぶ。 両社の製造工程は、仕込、調合、殺菌、充填の四つの工程から成り立ち、各工程では一つ以上の原材料又は仕掛品を投入し加工して、一つの仕掛品又は製品を製造する。 一つの仕掛品又は製品は、一つの工程で製造される。 製造の流れを図1に示す。
A社は、製品を見込生産しており、製品の製造に数日を要する。 製品は数か月間保管が可能であることから、在庫管理を行っている。 原材料も在庫管理を行うが、仕掛品は品目によって在庫管理を行うものと行わないものがある。
B社は、製品を受注生産しており、前日に受注した製品を全て当日に製造する。 製品は製造後、直ちに出荷されるので在庫管理を行わない。 また、仕掛品も製造後、直ちに次の工程に投入されるので在庫管理を行わない。 原材料は表計算ソフトを用いて在庫管理を行っている・
〔A社の業務の概要〕
販売戦略部が策定した製品の販売計画を基に、数か月先までの製品の生産計画を、日別品目単位に立案する。 その後、販売実績を加味して、製造日の2週間前に、生産計画を確定する。
A社では、販売戦略上、製品を生産計画で定めた期日までに効率的に製造することが求められている。 翌々週の生産計画に基づいて、充填、殺菌、調合、仕込の順番で各工程の所要時間を計算し、製品及び仕掛品の製造指示、並びに仕掛品及び原材料の投入指示を、工程単位に作成する。
各工程の製造指示は、期日に合わせて製造するためには遅くともいつから当該工程の製造を開始しなければいけないかを考えて、開始予定日時を決定した上で作成する。 各工程の投入指示は、製造指示数を基に、必要となる原材料や仕掛品の数を計算して作成する。各工程の想定所要時間は、製造する数に比例する場合と、数によらないで一定の時間を要する場合がある。 数に比例する工程は単位当たり所要時間、一定の時間を要する工程は固定の所要時間が、製造される品目ごとに決まっている。
また、原材料について、投入指示数と現在の在庫数に基づいて仕入先から調達する数を決定し、納品日別品目単位の発注数を仕入先に送信する。
製造指示と投入指示に基づいて製造設備に原材料や仕掛品の投入を行い、仕掛品又は製品を製造する。一つの品目は、1日に1回まとめて製造する。
各工程の終了後すぐに、製造担当者が製造実績及び投入実績を登録する。得意先からの受注に基づき製品を出荷する。 製品の製造実績、出荷実績を基に製品の在庫管理を行う。
〔A社のシステムの概要〕
A社のシステムは、計画システム、生産管理システム、販売管理システム、及びマスター管理システムで構成されている
(1) 計画システムでは生産計画を管理する。 販売戦略部が策定した製品の販売計画を取り込む。 販売管理システムから販売実績データ及び製品の在庫数を取得し、製品の生産数を決定して生産計画データを作成する。
(2) 生産管理システムでは、計画システムから翌々週の製品の生産計画データを取得する。 製品の生産数を基に、各工程の所要時間を計算して、製品及び仕掛品の工程単位の製造データを作成し、その製造データを基に、所要量マスターを使って投入品目ごとに投入指示数を決定し、投入データを作成する。 全てのデータが出そろったら、製造日時などの重なりを調整して製造データ及び投入データの修正を行う。
全ての投入データ作成後に、集計した投入指示数を原材料の在庫数から減算した結果が、別途定められた最低在庫数を下回る場合は、仕入先から調達する。 仕入先へは、1日に1回、A 社で定めた様式の発注書を添付して、電子メールで送信する。
各工程の製造が終了した時点で、製造担当者がタブレット端末を用いて、製造データ、投入データの実績を登録する。 これらの実績を用いて、原材料及び在庫管理が必要な仕掛品について、在庫データを更新する。製品の製造工程に関する製造データを、販売管理システムに送信する。 また、夜間に工場の稼働率などの管理指標値を集計し、翌日に本社から参照可能にする。
(3) 販売管理システムでは、製品の受注、出荷、在庫管理を行う。 出荷データ、生産管理システムから受信した製品の製造工程に関する製造データで製品の在庫データを更新する。 また、販売実績データ及び製品の在庫数を計画システムに送信する。
(4) マスター管理システムでは、品目マスターや工程マスターなどに設定が必要なデータを入力し、各システムに送信する。
A社の生産管理システムの主要なファイルと主な属性を表1に示す。
品目マスターでは、原材料、仕掛品、製品を区分するために、品目分類を設定して管理している。 各品目は、その特性に応じてキログラム、リットル、個といった単位-4-〔Page 5〕で管理されており、生産数、製造指示数などはその単位で数えた数である。 また、品目によっては在庫管理を行わないものがあるので、在庫管理有無フラグを設定して管理している。 工程マスターでは、各工場で、全ての工程に、製造品目コード及び工程が一意に決まる工程コードを付与して管理している。
〔B社の業務の概要〕
得意先からの受注に基づき、翌日の製品の生産予定数と翌日の製造の開始予定時刻及び終了予定時刻を、品目単位に立案する。 一つの製品を、1日に複数回製造する場合がある。
翌日の生産予定に基づいた各工程の製造指示を作成する。 また各工程で必要となる原材料や仕掛品の数を計算し、投入指示を作成する。
作成した投入指示を基に、必要な原材料と数を、表計算ソフトを用いて集計する。集計した投入指示数を原材料の在庫数から減算した結果が、別途定められた最低在庫数を下回る場合は、仕入先から調達を行うことにし、発注書を添付して電子メールで送信する。 発注書の様式は、各仕入先の要望に応じて表計算ソフトを用いて作成しており、複数の様式が存在する。
製造指示に基づき仕掛品又は製品を製造し、製品は、製造後に得意先に出荷される。
製造担当者が、製造現場で製造実績と投入実績を手書きで記録表に記入する。 月次処理で、製造実績と投入実績の集計表を出力するために、月末に記録表を参照し、まとめて生産管理システムに入力しているが、転記ミスの発生が問題視されている。 また、製造担当者の月末の入力作業の負荷が高いこと、及び本社管理部門で管理指標値が翌月にならないと確認できないことが問題となっている。
〔B社のシステムの概要〕
B社のシステムは、受注出荷システムと生産管理システムで構成されている。
(1) 受注出荷システムでは、得意先から EDI を用いて受注データを受信し、得意先ごとの受注データの仕様に合わせたデータ交換プログラムが稼働している。
受注データは、受注出荷システムに蓄積されるとともに、生産管理システムに送信される。 受注出荷システムでは受注修正、出荷実績登録、及びマスターデータの入力を行っている。
(2) 生産管理システムでは、製造指示・投入指示作成、原材料調達及び製造実績・投入実績入力並びにマスターデータの入力を行っている。 また、製造実績や投入実績を製造の翌月に集計し、本社管理部門に帳票として提供している。
〔システム統合の方針〕
・B社のシステムは廃止し、A社のシステムに一本化する。・
・B社はできるだけ、A社のシステムをそのまま用いる。 製品の製造については現行どおりとするが、業務の運用もできるだけA社の運用に合わせる。 どうしても対応できない部分に対してだけ、改修や追加を行う。
・B社のマスターは全てA社のマスターに移行する。B社のコードをA社のコードに読み替えるが、A社で使われていないコードは、新たにコードの割当てを行う。品目マスターの移行では、①B 社になかった在庫管理有無フラグには、ある規則に従って値を設定する。
・B社の製品を現行どおりに製造できるよう、②ある属性を表1 中の二つのファイルの主キーに追加する。
・A社の販売管理システムには EDI の機能がないので、得意先ごとの受注データの仕様に合わせたデータ交換については、B 社の EDI の機能に必要な修正を加えた上で、統合後の販売管理システムに取り込む。
・統合後の生産管理システムに、B 社の得意先からの受注データを基に、翌日の製造データ及び投入データを作成する機能を追加する。
・B社の原材料調達業務を実施するに当たり、仕入先に変更点を説明して、仕入先に業務手続を変更してもらうよう依頼する。
〔システム稼働後の評価〕
統合したシステムの稼働後、合併前にB社で行っていた業務がどのように変わったかを評価し、効果を次のようにまとめた。
・記録表からの転記ミスがなくなり、正確な数字が把握できるようになった。
・③ある作業が削減されたことで、製造担当者の作業の負荷が平準化された。
・本社管理部門における業務の改善が実現できた。
設問1:A社の製造データの作成について答えよ。
(1)製造指示及び投入指示を作成する際、充填、殺菌、調合、仕込の順番で作成している理由は二つある。その一つは、後工程で算出された仕掛品の投入指示数に基づいてその仕掛品の製造指示数を決めるからである。もう一つの理由を40字以内で答えよ。
模範解答
製品を期日までに製造するために逆算して各工程の製造開始日時を決めるから
解説
解答の論理構成
- 【問題文】には「充填、殺菌、調合、仕込の順番で各工程の所要時間を計算」とあり、逆順で指示を作る手順が明記されています。
- 同じ段落で「期日に合わせて製造するためには遅くともいつから…開始しなければいけないかを考えて、開始予定日時を決定」と説明されています。
- 製品の納期から逆向きに“遅くとも”の開始時刻を求める手法がバックワードスケジューリングです。最終工程(充填)を起点にしなければ後続の工程全体を期日に間に合わせることはできません。
- したがって「製品を期日までに製造するために逆算して各工程の製造開始日時を決める」が正答となります。
誤りやすいポイント
- 「前工程の負荷を考慮するため」とだけ書くと趣旨がずれます。納期逆算が核心です。
- 「投入指示数を計算するため」と混同し、既に問題文で示された一つ目の理由と重複させてしまうケース。
- 「早めに指示を出すため」など抽象的表現は減点対象になりやすいです。
FAQ
Q: “逆算”と“前倒し”は同じ意味で使えますか?
A: “逆算”は納期を起点に後工程→前工程へ日時を決める手法、“前倒し”は計画より早めに着手する運用を指し、別概念です。
A: “逆算”は納期を起点に後工程→前工程へ日時を決める手法、“前倒し”は計画より早めに着手する運用を指し、別概念です。
Q: フォワードスケジューリングとの違いは?
A: フォワードは最前工程から順方向に予定を積み上げ、納期を後で確認します。今回のように「期日厳守」が前提ならバックワードが適します。
A: フォワードは最前工程から順方向に予定を積み上げ、納期を後で確認します。今回のように「期日厳守」が前提ならバックワードが適します。
Q: 在庫を持たないB社でも逆算は必要ですか?
A: 受注生産の場合でも納期遵守が求められるため逆算は有効ですが、日次計画が中心になる点が異なります。
A: 受注生産の場合でも納期遵守が求められるため逆算は有効ですが、日次計画が中心になる点が異なります。
関連キーワード: 逆算スケジューリング、所要時間計算、製造指示、投入指示、工程順序
設問1:A社の製造データの作成について答えよ。
(2)製造データを作成する際、各工程の想定所要時間はどのように求めるか。時間計算区分が“比例”又は“一定”のそれぞれについて、表1中の属性と、必要に応じて四則演算子を用いて答えよ。
模範解答
比例:所要時間×製造指示数
一定:所要時間
解説
解答の論理構成
- 工程時間の分類
- 【問題文】「数に比例する工程は単位当たり所要時間、一定の時間を要する工程は固定の所要時間」と規定。
- 必要な属性の抽出
- 表1「工程マスター」に
所要時間
が、表1「製造」ファイルに製造指示数
と想定所要時間
が存在。
- 表1「工程マスター」に
- 計算式の導出
- “比例”:「単位当たり所要時間 × 製造数」の定型式であるため
所要時間 × 製造指示数
。 - “一定”:「固定の所要時間をそのまま使う」ので
所要時間
のみ。
- “比例”:「単位当たり所要時間 × 製造数」の定型式であるため
- よって設問の回答は
- 比例:
所要時間 × 製造指示数
- 一定:
所要時間
- 比例:
誤りやすいポイント
- “比例”と“一定”を「工程マスター」ではなく「製造」ファイルにあると勘違いして探し回る。
- “比例”の場合に
想定所要時間
を掛け算に使い、循環参照してしまう。 - “一定”でも製造指示数を掛けてしまい時間を過大評価する。
FAQ
Q: “比例”のときに
A:
想定所要時間ではなく
所要時間を使う理由は?
A:
想定所要時間は計算結果を格納する目的の属性であり、入力値は
所要時間(単位当たり時間)です。
Q: “一定”工程でも製造指示数が 0 なら時間 0 では?
A: “一定”は「数によらない固定時間」であり製品を 0 個作るケースは想定されていません。
A: “一定”は「数によらない固定時間」であり製品を 0 個作るケースは想定されていません。
Q: 計算結果はどのファイルに保存される?
A: 表1「製造」ファイルの
A: 表1「製造」ファイルの
想定所要時間に登録します。
関連キーワード: 所要量計算、工程時間算出、マスター参照、生産指示管理
設問2:〔システム統合の方針〕について答えよ。
(1)本文中の下線①で在庫管理有無フラグの値を設定する規則を,30字以内で答えよ。
模範解答
製品と仕掛品は“無”、原材料は“有”に設定する。
解説
解答の論理構成
- B社の在庫管理方針を確認
- 「B社は、製品を受注生産しており…在庫管理を行わない。」
- 「仕掛品も…在庫管理を行わない。」
- 「原材料は表計算ソフトを用いて在庫管理を行っている。」
- A社へのマスター移行指示を確認
- 「B社のマスターは全てA社のマスターに移行する。…在庫管理有無フラグには、ある規則に従って値を設定する。」
- 規則導出
- B社で在庫管理しているのは原材料のみ → “有”。
- B社で在庫管理していないのは製品・仕掛品 → “無”。
- したがって規則は「製品と仕掛品は“無”、原材料は“有”」。
誤りやすいポイント
- A社では一部仕掛品を在庫管理しているため、同じルールをB社に当てはめてしまう。
- 「原材料だけ管理している」= 仕掛品・製品は全て“無”であることを見落とす。
- 表現に“有/無”以外の語を用いて解答し減点される。
FAQ
Q: A社では一部仕掛品を管理しているのに、なぜB社仕掛品を“無”にするのですか?
A: 設問は「B社になかった在庫管理有無フラグ」に対する規則を問うており、B社の現状に合わせると指示されています。
A: 設問は「B社になかった在庫管理有無フラグ」に対する規則を問うており、B社の現状に合わせると指示されています。
Q: 原材料でも在庫数がゼロの場合、“無”にしてはいけませんか?
A: フラグは在庫管理を行うか否かの運用を示すもので、在庫量とは無関係です。原材料は管理を行うため“有”です。
A: フラグは在庫管理を行うか否かの運用を示すもので、在庫量とは無関係です。原材料は管理を行うため“有”です。
Q: 将来B社製品を見込生産に変更したらフラグも変えますか?
A: 業務運用が変わり在庫管理が必要になれば“有”へ変更するのが適切です。現行運用では“無”が正となります。
A: 業務運用が変わり在庫管理が必要になれば“有”へ変更するのが適切です。現行運用では“無”が正となります。
関連キーワード: 在庫管理、マスターデータ移行、システム統合、フラグ設定
設問2:〔システム統合の方針〕について答えよ。
(2)本文中の下線②で主キーを追加するファイルを二つ答えよ。また、追加が必要になったB社の要件を,30字以内で答えよ。
模範解答
ファイル①:製造
ファイル②:投入
要件:一つの製品を 1 日に複数回製造する場合があるという要件
解説
解答の論理構成
- B社固有の運用確認
【問題文】「一つの製品を、1日に複数回製造する場合がある。」 - 主キーの衝突リスクを特定
【表1】
・製造:主キーは「工場コード、製造開始予定年月日、工程コード」
・投入:主キーは「工場コード、製造開始予定年月日、工程コード、投入品目コード」
同日同工程が再度走ると重複が発生。 - 一意性確保のための属性選定
両ファイルには既に「開始予定日時」が存在し、時刻まで含むため一意識別子に最適。
【システム統合の方針】「②ある属性を表1 中の二つのファイルの主キーに追加する。」 - 影響範囲の整理
製造・投入ファイル双方でキーを統一することで、製造実績と投入実績の参照整合性を保てる。 - したがって解答は
ファイル①「製造」、ファイル②「投入」、要件「一つの製品を 1 日に複数回製造する場合がある」。
誤りやすいポイント
- 「生産計画」ファイルを選ぶミス
日単位でしか管理しないので時刻単位の衝突は起きません。 - 主キーに「終了予定日時」を追加と誤解
開始予定日時で十分に一意になるため不要です。 - 要件を「受注生産だから」とぼかす
必ず原文「一つの製品を 1 日に複数回製造する場合がある」を引用しましょう。
FAQ
Q: なぜ「開始予定日時」を追加するのですか?
A: 同じ日・同じ工程でも開始時刻が異なれば別ロットとして識別でき、衝突を防げるためです。
A: 同じ日・同じ工程でも開始時刻が異なれば別ロットとして識別でき、衝突を防げるためです。
Q: 「製造」だけ主キーを変更すれば良いのでは?
A: 「投入」も製造レコードと1対多で対応するため、両方の主キーを統一しないと参照整合性が崩れます。
A: 「投入」も製造レコードと1対多で対応するため、両方の主キーを統一しないと参照整合性が崩れます。
Q: 生産計画ファイルには変更不要ですか?
A: はい。B社の複数回製造は日次計画内で時刻を変える運用なので、生産計画(日単位)は影響を受けません。
A: はい。B社の複数回製造は日次計画内で時刻を変える運用なので、生産計画(日単位)は影響を受けません。
関連キーワード: 主キー設計、一意性制約、時系列データ、データ統合
設問2:〔システム統合の方針〕について答えよ。
(3)B社が、合併後に続合後のシステムを利用して原材料調達業務を実施するに当たり、仕入先に依頼する業務手続上の変更点は何か。25字以内で答えよ。
模範解答
要件:一つの製品を 1 日に複数回製造する場合があるという要件
解説
解答の論理構成
-
現状把握
・A社は「仕入先へは、1日に1回、A 社で定めた様式の発注書を添付して、電子メールで送信する。」
・B社は「発注書の様式は、各仕入先の要望に応じて表計算ソフトを用いて作成しており、複数の様式が存在する。」 -
統合方針
「B社の原材料調達業務を実施するに当たり、仕入先に変更点を説明して、仕入先に業務手続を変更してもらうよう依頼する。」
すなわち、B社流の“仕入先ごとにばらばらの様式”を廃止し、A社方式へ合わせる必要がある。 -
求められる変更点
仕入先にとっての手続き変更は「A社で定めた様式の発注書」を受け取ること。これが唯一の差分であり、統合の目的(運用統一・効率化)にも合致する。 -
解答
発注書の様式をA社標準へ統一依頼
誤りやすいポイント
- 「メール送信頻度」を答えてしまう
→ 頻度は両社とも1日1回で差分ではない。 - 「表計算ソフトの廃止」とだけ書く
→ 具体的には“発注書様式”の統一が本質。 - B社→A社への変更点と逆に解釈
→ 仕入先に求めるのは“B社仕様→A社仕様”の受領側変更。
FAQ
Q: 仕入先はEDI連携に移行するのですか?
A: 設問ではEDIは扱わず、メール送付+発注書様式の統一だけが求められています。
A: 設問ではEDIは扱わず、メール送付+発注書様式の統一だけが求められています。
Q: 発注書の送信タイミングは変わりますか?
A: 両社とも「1日に1回」と明記されており、タイミング変更は発生しません。
A: 両社とも「1日に1回」と明記されており、タイミング変更は発生しません。
Q: 表計算ソフトは完全に廃止されるのですか?
A: 発注書作成に関してはA社標準様式へ置換されるため、仕入先ごとの独自ファイルは不要になります。
A: 発注書作成に関してはA社標準様式へ置換されるため、仕入先ごとの独自ファイルは不要になります。
関連キーワード: 発注書, 在庫管理, データ統合, ワークフロー, 電子メール
設問3:〔システム稼働後の評価〕について答えよ。
(1)本文中の下線③のある作業とは何か。40字以内で答えよ。
模範解答
製造担当者が月末に記録表を参照し、まとめて生産管理システムに入力する作業
解説
解答の論理構成
- B社の旧運用を確認
- 【問題文】「月次処理で、製造実績と投入実績の集計表を出力するために、月末に記録表を参照し、まとめて生産管理システムに入力している」が示すとおり、月末一括入力が存在しました。
- 旧運用の課題
- 同じ段落で「転記ミスの発生」「製造担当者の月末の入力作業の負荷が高い」と問題点が列挙されています。
- 統合後の改善効果
- 〔システム稼働後の評価〕で「③ある作業が削減されたことで、製造担当者の作業の負荷が平準化された」と評価されています。
- 削減された作業の特定
- 月末負荷の原因は月末一括入力以外に記載がなく、これが削減されたと解釈するのが論理的に一貫します。
- よって、下線③は
「製造担当者が月末に記録表を参照し、まとめて生産管理システムに入力する作業」
となります。
誤りやすいポイント
- 「手書きで記録表に記入する作業」と勘違いする
→ 削減ではなく引き続き現場での記録自体は必要です。 - 「製造実績・投入実績の集計表を出力する作業」と誤認する
→ 評価では“入力”による負荷を述べており、出力業務ではありません。 - “日次入力”と読み違える
→ 問題文に“月末”“まとめて”とある点が決定的です。
FAQ
Q: 「削減」と「廃止」はどう読み分ければよいですか?
A: 本文では月末一括入力が“削減”されたと表現されています。リアルタイム入力へ置き換わり、一括入力そのものが不要になったため、実質的には廃止と同義ですが、負荷が“平準化”された点に着目して「削減」と記載しています。
A: 本文では月末一括入力が“削減”されたと表現されています。リアルタイム入力へ置き換わり、一括入力そのものが不要になったため、実質的には廃止と同義ですが、負荷が“平準化”された点に着目して「削減」と記載しています。
Q: 手書き記録表は残っているのですか?
A: 問題文には明示がありませんが、タブレット端末による即時入力がA社運用であるため、B社も同様に移行したと読むのが自然です。少なくとも月末一括入力は不要になりました。
A: 問題文には明示がありませんが、タブレット端末による即時入力がA社運用であるため、B社も同様に移行したと読むのが自然です。少なくとも月末一括入力は不要になりました。
Q: 本社管理部門のメリットは何ですか?
A: 月末ではなく日次で実績が集計・参照できるようになり、「本社管理部門で管理指標値が翌月にならないと確認できない」という課題が解消されました。
A: 月末ではなく日次で実績が集計・参照できるようになり、「本社管理部門で管理指標値が翌月にならないと確認できない」という課題が解消されました。
関連キーワード: 業務自動化、データ入力、在庫管理、システム統合、負荷平準化
設問3:〔システム稼働後の評価〕について答えよ。
(2)本社管理部門の業務はどのように改善されたか。その内容を30字以内で答えよ。
模範解答
前日までの実績を反映した管理指標値が参照可能になった。
解説
解答の論理構成
- 旧 B 社の状況を把握
【問題文】“製造実績や投入実績を製造の翌月に集計し、本社管理部門に帳票として提供している。”
→ 本社は翌月まで管理指標値を確認できなかった。 - 統合後の新運用を確認
【問題文】“夜間に工場の稼働率などの管理指標値を集計し、翌日に本社から参照可能にする。”
→ 1日遅れで最新値を閲覧可能。 - 改善点を抽出
“翌月”→“翌日”へ短縮されたことが最大の業務改善。 - 設問は「本社管理部門の業務はどのように改善されたか」を30字以内で答える指示
→ 公式の模範解答は
“前日までの実績を反映した管理指標値が参照可能になった。”
とまとめられる。
誤りやすいポイント
- “帳票作成が自動化”と誤記し、参照タイミングの短縮に触れない
- “当日”と書き、実際の【問題文】“翌日に”とのズレで減点
- 改善主体を現場や製造担当者と混同し、本社管理部門への効果を書かない
FAQ
Q: “翌日”ではなく“リアルタイム”と書くと減点になりますか?
A: はい。【問題文】は “翌日に本社から参照可能” としており、リアルタイムではありません。根拠に忠実に書きましょう。
A: はい。【問題文】は “翌日に本社から参照可能” としており、リアルタイムではありません。根拠に忠実に書きましょう。
Q: 具体的な指標名(稼働率など)を盛り込む必要はありますか?
A: 必須ではありませんが、「管理指標値」とまとめると模範解答と合致しやすく無難です。
A: 必須ではありませんが、「管理指標値」とまとめると模範解答と合致しやすく無難です。
Q: 「翌日に本社で閲覧できる」と書くだけでも正解になりますか?
A: 方向性は合っていますが、“実績を反映した管理指標値” という語を含める方が採点基準と一致しやすいです。
A: 方向性は合っていますが、“実績を反映した管理指標値” という語を含める方が採点基準と一致しやすいです。
関連キーワード: 在庫管理、EDI, マスター移行、工程管理、情報提供タイムラグ


