システム監査技術者 2016年 午前2 問20
問題文
ウイルスの検出手法であるビヘイビア法を説明したものはどれか。
選択肢
ア:あらかじめ特徴的なコードをパターンとして登録したウイルス定義ファイルを用いてウイルス検査対象と比較し、同じパターンがあれば感染を検出する。
イ:ウイルスに感染していないことを保証する情報をあらかじめ検査対象に付加しておき、検査時に不整合があれば感染を検出する。
ウ:ウイルスの感染が疑わしい検査対象を、安全な場所に保管されている原本と比較し、異なっていれば感染を検出する。
エ:ウイルスの感染や発病によって生じるデータ書込み動作の異常や通信量の異常増加などの変化を監視して、感染を検出する。(正解)
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ビヘイビア法【午前2解説】
正解の理由
ビヘイビア法は、検査対象のプログラムやシステムの動作を監視し、不審な振る舞いからウイルス感染を検出する方法です。
たとえば、通常では起きないデータ書込みや、通信量の急増などを監視します。動作の異常を検出する説明であるエが適切です。
解法ステップ
- 選択肢が「コードの特徴」「データの整合性」「原本との比較」「動作の監視」のどれを説明しているかに注目します。
- ビヘイビア法の「ビヘイビア」は、英語の behavior(振る舞い・動作)を意味します。
- 動作の変化を監視して検出するものを選びます。
選択肢別の誤答解説
- ア:ウイルス特有のコードパターンを定義ファイルと照合する方法です。シグネチャ法(パターンマッチング法)の説明です。
- イ:検査対象に付加された情報と検査時の状態を照合し、改ざんや感染による不整合を検出する方法です。完全性チェックに基づく検出の説明です。
- ウ:感染が疑われる対象を、保管しておいた正常な原本と比較する方法です。原本との比較による検出の説明です。
- エ:書込み動作や通信量など、感染や発病に伴う動作の変化を監視する方法です。ビヘイビア法の説明です。
よくある誤解
- ウイルス定義ファイルを使う方法を、ビヘイビア法と混同する
定義ファイルのパターンと照合するのは、シグネチャ法です。 - ファイルの変化を調べる方法を、すべてビヘイビア法と考える
ファイルの内容や整合性を調べる方法と、プログラムの動作を監視する方法は区別します。 - ビヘイビア法なら、未知のウイルスを必ず検出できると考える
未知の脅威の検出に役立ちますが、動作が不審と判定される条件や監視範囲によって、検出できない場合もあります。
補足コラム
シグネチャ法は、既知のウイルスの特徴と一致するかを調べます。そのため、定義ファイルに登録されていない新しいウイルスは検出しにくいことがあります。一方、ビヘイビア法は動作を監視するため、未知の脅威の検出にも活用できます。ただし、正常なプログラムの動作を不審と判定する可能性もあるため、複数の検出手法を組み合わせることが一般的です。
FAQ
Q. ビヘイビア法は、ウイルスのコードそのものを調べる方法ですか?
A. 主にコードのパターンではなく、プログラムやシステムの動作を監視して検出する方法です。
A. 主にコードのパターンではなく、プログラムやシステムの動作を監視して検出する方法です。
Q. 通信量の急増だけで、ウイルス感染と断定できますか?
A. できません。通信量の急増は検出の手掛かりですが、正常な処理で増える場合もあります。ほかの情報と合わせて判断します。
A. できません。通信量の急増は検出の手掛かりですが、正常な処理で増える場合もあります。ほかの情報と合わせて判断します。
Q. シグネチャ法とビヘイビア法は併用できますか?
A. はい。既知のウイルスの検出に強いシグネチャ法と、動作の異常を監視するビヘイビア法を組み合わせることで、検出を補完できます。
A. はい。既知のウイルスの検出に強いシグネチャ法と、動作の異常を監視するビヘイビア法を組み合わせることで、検出を補完できます。
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