システム監査技術者 2018年 午前2 問21
問題文
ISP “A”管理下のネットワークから別のISP “B”管理下の宛先にSMTPで電子メールを送信する。電子メール送信者がSMTP-AUTHを利用していない場合、スパムメール対策OP25Bによって遮断される電子メールはどれか。
選択肢
ア:ISP “A”管理下の固定IPアドレスのPCから送信しようとしたが、受信者の承諾を得ていなかった広告の電子メール
イ:ISP “A”管理下の固定IPアドレスのPCから送信しようとしたが、送信元IPアドレスがDNSで逆引きできなかった電子メール
ウ:ISP “A”管理下の動的IPアドレスのPCからISP “A”のメールサーバを経由して送信される電子メール
エ:ISP “A”管理下の動的IPアドレスのPCからISP “A”のメールサーバを経由せずに直接送信される電子メール(正解)
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OP25Bの遮断対象【午前2解説】
正解の理由
OP25B(Outbound Port 25 Blocking)は、迷惑メールの送信を防ぐため、ISPのネットワークから外部ネットワークへ向かうSMTP通信のうち、宛先ポート番号が25の通信を遮断する対策です。
特に、感染端末などから迷惑メールが大量送信されることを防ぐ目的で、動的IPアドレスから外部のメールサーバへ直接送信する通信が遮断対象になります。
したがって、ISP “A”管理下の動的IPアドレスのPCが、ISP “A”のメールサーバを経由せずにISP “B”管理下の宛先へ直接送信するエが該当します。SMTP-AUTHを利用していない場合、送信先のメールサーバへ直接SMTP通信を行うことになり、OP25Bによる遮断対象となります。
解法ステップ
-
OP25Bが遮断する通信を確認します。
ISPのネットワークから外部へ向かう、宛先ポート番号25のSMTP通信が対象です。 -
送信元が動的IPアドレスかを確認します。
動的IPアドレスの端末から外部のメールサーバへ直接送る通信は、迷惑メール対策として遮断されることがあります。 -
ISPのメールサーバを経由するかを確認します。
ISPのメールサーバを経由する通信と、外部のメールサーバへ直接送る通信を区別します。 -
動的IPアドレスのPCから外部へ直接送るエが、OP25Bの遮断対象だと判断します。
選択肢別の誤答解説
- ア:固定IPアドレスから送信するメールであり、受信者の承諾を得ていない広告メールという点は、迷惑メールかどうかに関する説明です。OP25Bはメールの内容や受信者の承諾の有無ではなく、主に通信経路やポート番号を基に遮断します。
- イ:送信元IPアドレスが逆引きできないことは、迷惑メール対策で確認される場合がありますが、OP25Bの遮断条件ではありません。OP25Bは外向きのポート25通信を制限する仕組みです。
- ウ:動的IPアドレスからの送信ですが、ISP “A”のメールサーバを経由しています。端末から外部のメールサーバへ直接送信する通信ではないため、OP25Bの典型的な遮断対象とは異なります。
- エ:動的IPアドレスのPCがISP “A”のメールサーバを経由せず、外部のメールサーバへ直接SMTP送信するため、OP25Bで遮断される対象です。
よくある誤解
-
「迷惑メールの内容ならOP25Bで遮断される」と考える
OP25Bはメール本文や広告の内容を判定する仕組みではなく、外向きのポート25通信を制限する仕組みです。 -
「SMTP-AUTHを使わない通信はすべて遮断される」と考える
SMTP-AUTHの有無だけでOP25Bの対象が決まるわけではありません。ポイントは、動的IPアドレスから外部のメールサーバへ直接ポート25で接続するかどうかです。 -
「メールサーバを経由しても、動的IPアドレスなら必ず遮断される」と考える
ISPのメールサーバを経由する場合と、端末が外部のメールサーバへ直接送る場合は区別して考えます。
補足コラム
メールソフトからメールを送信するときは、ISPのメールサーバを利用する方法のほか、外部のメールサーバへ直接SMTP送信する方法があります。OP25Bの影響を受ける場合は、ISPが指定するメールサーバを利用するか、メールサービスが指定するポート番号(例:587番)と認証方式を設定します。
FAQ
Q. OP25Bは、外部から自分のメールサーバへの接続も遮断しますか?
A. OP25Bは、ISPのネットワークから外部へ向かうポート25通信を制限する仕組みです。外部から内部へ向かう通信を遮断する仕組みではありません。
A. OP25Bは、ISPのネットワークから外部へ向かうポート25通信を制限する仕組みです。外部から内部へ向かう通信を遮断する仕組みではありません。
Q. ポート587を使えば、SMTP-AUTHなしでも送信できますか?
A. ポート587はメール送信時の認証付き接続(Submission)で使われることが多いですが、利用できるかどうかはメールサービスの設定によります。SMTP-AUTHなどの認証が必要な場合があります。
A. ポート587はメール送信時の認証付き接続(Submission)で使われることが多いですが、利用できるかどうかはメールサービスの設定によります。SMTP-AUTHなどの認証が必要な場合があります。
Q. 固定IPアドレスなら、ポート25通信は必ず許可されますか?
A. 必ず許可されるわけではありません。OP25Bの適用範囲や例外はISPの運用によりますが、この問題では動的IPアドレスから外部へ直接送信する点が判断のポイントです。
A. 必ず許可されるわけではありません。OP25Bの適用範囲や例外はISPの運用によりますが、この問題では動的IPアドレスから外部へ直接送信する点が判断のポイントです。
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