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システム監査技術者 2025年 午前2 問02


問題文

システム管理基準(令和5年)に基づいて、システム監査で“稼働後評価と報告”の達成状況を確認する場合の観点として、最も適切なものはどれか。

選択肢

ア:実現可能性及び効果の分析の前提条件及び結果の妥当性が確認され、その結果が経営者に報告されているか。
イ:実装及び統合された情報システムについて、業務要件が満足されているか。
ウ:実装及び統合された情報システムについて、システム要件が満足されているか。
エ:情報システムがあるべきビジネスモデル及び業務プロセスを実現していることを示す客観的な情報が提供されているか。(正解)

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稼働後評価と報告【午前2解説】

正解の理由

稼働後評価と報告では、情報システムが導入後に期待されたビジネスモデルや業務プロセスを実現できているかを評価し、その根拠となる客観的な情報を示すことが重要です。
エは、情報システムがあるべきビジネスモデルや業務プロセスを実現していることを、客観的な情報によって確認する観点です。稼働後の成果を評価する内容なので、最も適切です。

解法ステップ

  1. 「稼働後評価と報告」が、システム導入後の評価を指すと確認します。
  2. 選択肢の内容が、導入前の検討、開発・統合時の確認、稼働後の評価のどれに当たるかを整理します。
  3. 稼働後に実現状況を客観的に評価する内容を選びます。該当するのはエです。

選択肢別の誤答解説

  • ア:実現可能性や効果の分析、その前提条件の妥当性を確認する内容です。主にシステム導入を検討する段階の評価であり、稼働後の評価とは異なります。
  • イ:実装・統合された情報システムが業務要件を満たしているかを確認する内容です。稼働後のビジネス上の成果を評価する観点というより、要件に沿ったシステムの実現状況を確認する観点です。
  • ウ:実装・統合された情報システムがシステム要件を満たしているかを確認する内容です。システムの機能や性能など、システム要件への適合性を確認する観点です。
  • エ:情報システムが目指すビジネスモデルや業務プロセスを実現しているかを、客観的な情報に基づいて評価する内容です。稼働後評価に適しています。

よくある誤解

  • 「要件を満たしていれば、稼働後評価も完了」と考えがちです。要件への適合だけでなく、導入によって業務上の目的や期待した成果が実現したかも評価します。
  • 「効果の分析」という言葉だけでアを選びがちです。アは実現可能性や効果を導入前に分析する段階の内容です。
  • 稼働後評価では、担当者の感想だけで判断すればよいと思いがちです。評価結果を説明できるよう、実績データなどの客観的な根拠が必要です。

補足コラム

システムの評価では、確認する対象を区別すると整理しやすくなります。システム要件・業務要件への適合は「作ったものが要求どおりか」を見る評価です。一方、稼働後評価では「導入したことで、業務やビジネスの目標が実現したか」まで確認します。

FAQ

Q. 稼働後評価で使う客観的な情報には、どのようなものがありますか?
A. 処理時間、稼働率、業務処理件数、エラー件数、作業時間の変化、利用状況などが考えられます。導入前に設定した目標や評価指標と比較すると、効果を判断しやすくなります。
Q. システム要件を満たしていることと、業務上の成果が出ていることは同じですか?
A. 同じではありません。要件を満たしていても、利用が定着しないなどの理由で、期待した業務上の成果につながらない場合があります。そのため、稼働後は成果の実現状況も評価します。

関連キーワード: システム管理基準、システム監査、稼働後評価、業務要件、システム要件、客観的情報
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