システム監査技術者 2025年 午前2 問25
問題文
企業が実施するマクロ環境分析のうち、PEST分析によって戦略を策定している事例はどれか。
選択肢
ア:購買決定者の年齢層や社会的なポジション、購買に至るプロセスの中で購買行動に影響する要因を把握し、自社の製品の市場投入方法を決定する。
イ:自社の製品市場に参入してくると見込まれる、別市場の企業の動向を把握し、新製品の開発を決定する。
ウ:自社の販売力、生産力の評価や自社の保有する技術力を検証し、新しく進出する市場分野を決定する。
エ:法規制、景気動向、流行の推移や新技術の状況を把握し、自社の製品改良の方針を決定する。(正解)
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PEST分析【午前2解説】
正解の理由
PEST分析は、企業を取り巻くマクロ環境を、次の4つの観点から分析する手法です。
- P:Political(政治・法律) — 法規制、政策など
- E:Economic(経済) — 景気、金利、為替など
- S:Social(社会) — 人口動態、流行、価値観など
- T:Technological(技術) — 新技術、技術革新など
エは、法規制、景気動向、流行、新技術という、PESTの4つの観点に対応する外部環境の情報を分析し、製品改良の方針を決めています。したがって、PEST分析の事例です。
解法ステップ
- PEST分析が、企業の外部にあるマクロ環境を分析する手法だと確認します。
- 選択肢の分析対象が、政治・法律、経済、社会、技術のいずれかに当たるかを見ます。
- 法規制・景気・流行・新技術をまとめて扱っているエを選びます。
選択肢別の誤答解説
- ア:購買決定者の属性や購買行動を分析しています。顧客や消費者の分析であり、PEST分析が対象とするマクロ環境の分析ではありません。
- イ:別市場の企業の動向を調べています。競合企業や新規参入の動向に関する分析であり、PEST分析とは異なります。
- ウ:自社の販売力・生産力・技術力という内部資源を評価しています。自社の強みや能力の分析に当たります。
- エ:法規制、景気、流行、新技術というマクロ環境を分析しており、PEST分析に該当します。
よくある誤解
-
外部環境の分析なら、すべてPEST分析だと思う
PEST分析は外部環境のうち、政治・法律、経済、社会、技術のマクロな要因を扱います。個別の競合企業や顧客の分析とは区別します。 -
流行はPEST分析に含まれないと思う
流行や人々の価値観の変化は、社会的要因(S)として扱います。 -
技術力という言葉があれば、技術要因(T)だと思う
自社が保有する技術力は内部要因です。一方、新技術の登場や普及は外部環境の技術要因です。
補足コラム
PEST分析の4要素は、分析対象の性質で見分けると理解しやすくなります。たとえば、法改正はP、景気後退はE、少子高齢化はS、AIなどの新技術の普及はTです。分析した環境変化を、製品や事業の機会・脅威の把握に活用します。
FAQ
Q. PEST分析では、自社の強みや弱みも分析しますか?
A. いいえ。PEST分析は自社の外部にあるマクロ環境を分析します。自社の強みや弱みは、SWOT分析などで扱います。
A. いいえ。PEST分析は自社の外部にあるマクロ環境を分析します。自社の強みや弱みは、SWOT分析などで扱います。
Q. 流行と購買行動は、どちらも社会的な要因ではありませんか?
A. どちらも社会に関係しますが、設問では分析の対象に注目します。社会全体の流行や価値観の変化はPEST分析の対象ですが、特定の顧客の購買行動を調べるのは顧客分析です。
A. どちらも社会に関係しますが、設問では分析の対象に注目します。社会全体の流行や価値観の変化はPEST分析の対象ですが、特定の顧客の購買行動を調べるのは顧客分析です。
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