登録販売者 2022年 中国・四国 問12
問題文
妊婦又は妊娠していると思われる女性の医薬品使用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:妊婦が一般用医薬品を使用する場合は、妊婦の状態を通じて胎児に影響を及ぼすことがないよう配慮する必要がある。
2:胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組みとして、血液脳関門がある。(正解)
3:妊婦が一般用医薬品を使用した場合における安全性に関する評価は困難である。
4:便秘薬のように、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
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妊婦の医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
胎盤には「血液-胎盤関門」がありますが、医薬品成分の胎児への移行をどの程度防げるかは、未解明のことも多いです。
誤っているのは2です。1・3・4は正しい記述です。根拠は、試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「妊婦又は妊娠していると思われる人」です。
誤っているのは2です。1・3・4は正しい記述です。根拠は、試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「妊婦又は妊娠していると思われる人」です。
2は、胎児と母体の血液が混ざらない仕組みを「血液脳関門」としています。しかし、手引きでこの仕組みを指す語は「血液-胎盤関門」です。血液脳関門と血液-胎盤関門は、名称も働く場所も異なります。
解法ステップ
- 「胎児と母体の血液が混ざらない仕組み」という説明に注目します。
- その仕組みの名称が「血液脳関門」なのか、「血液-胎盤関門」なのかを確認します。
- 医薬品成分の移行が完全に防がれるとは限らないことも押さえ、用語を取り違えた記述を選びます。
選択肢別の誤答解説
- 1 正しい記述です。妊婦の身体状態や胎児への影響を考え、妊婦が医薬品を使用する際には慎重な配慮が必要です。
- 2 誤りです。×(血液脳関門)→ ○(血液-胎盤関門)です。血液脳関門は、胎児と母体の血液が混ざらない仕組みの名称ではありません。
- 3 正しい記述です。一般用医薬品でも、妊婦が使用した場合の安全性を評価することは困難な場合が多くあります。
- 4 正しい記述です。便秘薬などは、配合成分や用量によって流産や早産を誘発するおそれがあります。
よくある誤解
- 「関門」と付く言葉を見て、血液脳関門と血液-胎盤関門を同じものだと思い込むことがあります。名前だけでなく、どこにある仕組みかを確認しましょう。
- 胎盤に関門があるから、医薬品成分は胎児に移行しないと思うのは誤りです。移行をどの程度防げるかは、未解明のことも多いとされています。
- 妊婦の安全性評価が困難という記述を、「すべての医薬品が使用禁止」と読み替えないようにしましょう。
補足コラム
手引きでは、ビタミンA含有製剤についても、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされています。妊婦への医薬品販売では、使用する人の状況を把握し、必要な情報を伝えることが大切です。
FAQ
安全性の評価が困難な医薬品は、すべて妊婦に使用できないのですか?
一律に使用禁止という意味ではありません。手引きでは、妊婦の使用について「相談すること」とされている一般用医薬品が多いと説明されています。
一律に使用禁止という意味ではありません。手引きでは、妊婦の使用について「相談すること」とされている一般用医薬品が多いと説明されています。
胎盤に関門があるのに、胎児への影響に注意するのはなぜですか?
関門によって医薬品成分の移行がどの程度防がれるか、未解明のことも多いためです。
関門によって医薬品成分の移行がどの程度防がれるか、未解明のことも多いためです。
関連キーワード: 妊婦、血液-胎盤関門、胎児への影響、一般用医薬品の安全性評価、流産、早産

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