登録販売者 2022年 中国・四国 問25
問題文
血液に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 血液の粘稠性は、主として血中脂質量で決まり、血漿の水分量や赤血球の量はほとんど影響を与えない。
b リンパ球は血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、組織の中ではマクロファージ(貪食細胞)と呼ばれる。
c 種々の白血球が協働して、生体の免疫機能が発揮されることから、感染や炎症が起きても、種類ごとの割合は一定に保たれる。
d 損傷した血管は、血管壁が収縮することで血流を減少させ、大量の血液が流出するのを防ぐ。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:正(正解)
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血液の粘稠性と止血【登録販売者解説】
正解の理由
血液の粘稠性は血漿の水分量や赤血球の量で決まり、損傷した血管は収縮して血流を減らします。
この問題では、a・b・cは誤り、dは正しいため、組合せは5です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の血液に関する項目です。
解法ステップ
- aでは「血液の粘稠性(ねんちゅうせい)」を主に決めるものに注目します。「血中脂質量」という語句が正しいかを確認します。
- bでは「組織の中でマクロファージと呼ばれる白血球」の種類を確認します。「リンパ球」という語句が合っているかがポイントです。
- cでは「種類ごとの割合は一定」という断定を確認します。感染や炎症が起きたときの変化が問われています。
- dでは血管が損傷した直後の反応を確認します。「血管壁が収縮して血流を減少させる」が正しいかを判断します。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「血中脂質量で決まり、血漿の水分量や赤血球の量はほとんど影響しない」
→ ○「血漿(けっしょう)の水分量や赤血球の量で決まり、血中脂質量はほとんど影響しない」
血液の粘稠性は、血液の濃さに関わる血漿の水分量や赤血球の量に左右されます。血中脂質量はほとんど影響しません。選択肢1・2は、aを「正」としているため誤りです。 -
b:誤り
×「リンパ球」
→ ○「単球」
血管壁を通り抜けて組織に入り、組織の中でマクロファージ(貪食細胞(どんしょくさいぼう))と呼ばれるのは単球です。リンパ球と単球を取り違えないようにしましょう。選択肢1・2・3は、bを「正」としているため誤りです。 -
c:誤り
×「種類ごとの割合は一定に保たれる」
→ ○「種類ごとの割合も変化する」
感染や炎症などが起きると、白血球は全体の数が増加するとともに、種類ごとの割合も変化します。選択肢1・4は、cを「正」としているため誤りです。 -
d:正しい
損傷した血管は血管壁が収縮し、血流を減少させます。これにより、大量の血液が流出するのを防ぎます。選択肢1・3は、dを「誤」としているため誤りです。
よくある誤解
- aは「脂質」という目立つ語に引っ張られやすい記述です。血液の粘稠性を主に決めるものと、血中脂質量の影響を分けて覚えましょう。
- bは「白血球の種類の入れ替え」がひっかけです。マクロファージになるのはリンパ球ではなく単球です。
- cの「一定に保たれる」は、言い切りに注意が必要な表現です。感染や炎症では、白血球の全体数だけでなく種類ごとの割合も変化します。
補足コラム
血管が損傷したときは、血管壁の収縮だけで止血するのではありません。同時に、血小板が損傷部位に粘着・凝集して傷口を覆います。血管の収縮と血小板の働きは、どちらも血液の流出を抑える仕組みです。
FAQ
血中脂質量が関係する血行障害は、血液の粘稠性によるものですか?
手引きでは、脂質異常症や動脈硬化症に伴う血行障害は血管の病変によるもので、血液自体の粘稠性とは直接関係しないとされています。
手引きでは、脂質異常症や動脈硬化症に伴う血行障害は血管の病変によるもので、血液自体の粘稠性とは直接関係しないとされています。
関連キーワード: 血漿、血液の粘稠性、単球、マクロファージ、白血球、血小板、止血

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