登録販売者 2023年 中国・四国 問96
問題文
漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 漢方処方は、処方全体としての適用性等、その性質からみて処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。
b 現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、中薬と呼ばれ、漢方薬とは明らかに別物である。
c 用法用量において適用年齢の下限が設けられていない漢方処方製剤は、生後3ヶ月未満の乳児にも使用することができる。
d 一般の生活者が漢方薬を購入する際には、漢方処方製剤を使用しようとする人の「証」(体質及び症状)を理解し、その「証」にあった漢方処方を選択することが出来るよう、医薬品の販売等に従事する専門家が助言を行うことが重要である。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:正
2:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
4:a:正、b:正、c:正、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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漢方処方製剤の基本原則【登録販売者解説】
正解の理由
漢方処方は処方全体で一つの有効成分として捉え、生後3ヶ月未満の乳児には使用しません。
3は、a・b・dを正しく、cを誤りとする組み合わせです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」の「漢方処方製剤・生薬製剤」です。
解法ステップ
- aの「処方自体が一つの有効成分」という表現に注目します。手引きにある漢方処方の考え方と一致します。
- bの「中薬」と「漢方薬」の関係を確認します。手引きでは、中医学に基づく薬剤は漢方薬とは別物とされています。
- cは「適用年齢の下限が設けられていない」という条件だけで判断しないようにします。生後3ヶ月未満は使用しない決まりがあります。
- dは「証にあった処方を選べるよう、専門家が助言する」という内容が手引きに示されているかを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。
漢方処方は、処方全体としての適用性などから、処方自体を一つの有効成分として独立したものと見る考え方です。個々の生薬だけで判断するのではなく、組み合わせ全体を一つの処方として捉えます。aを誤りとする選択肢2・5は、この点が違います。 -
b 正しいです。
中医学に基づき現代中国で利用されている薬剤は「中薬」と呼ばれ、漢方薬とは明らかに別物です。bを誤りとする選択肢1・5は、この区別が違います。 -
c 誤りです。
用法・用量に適用年齢の下限が書かれていなくても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされています。cを正しいとする選択肢4・5は、この年齢の扱いが違います。 -
d 正しいです。
「証(しょう)」とは、漢方独自の病態の捉え方で、体質や症状などを踏まえた状態を指します。その「証」に合った処方を選べるよう、販売等に従事する専門家が助言することが重要です。dを誤りとする選択肢2・4は、この点が違います。
よくある誤解
- 「適用年齢の下限がない」なら、どの月齢でも使えると思いがちです。しかし、生後3ヶ月未満は使用しないという別の決まりがあります。
- 中薬と漢方薬は、どちらも東洋医学の薬だから同じと考えるのは誤りです。手引きでは、明らかに別物とされています。
- 漢方処方は、生薬を一つずつ見ればよいと考えるのも注意が必要です。処方全体を一つの有効成分として捉えます。
補足コラム
漢方処方製剤は、一般に「証」に合った処方を選ぶことが大切です。証に合わない処方では、症状が悪化したり、副作用が起きたりする場合があります。また、漢方薬だから副作用が少ないとは限らず、重篤な副作用が起きることもあります。
FAQ
Q. 漢方処方製剤は、ほかの漢方薬や生薬製剤と一緒に使っても問題ありませんか?
A. 複数の処方に共通する生薬が含まれることがあり、併用によって作用が強く現れたり、副作用が起きやすくなったりするおそれがあります。併用には注意が必要です。
A. 複数の処方に共通する生薬が含まれることがあり、併用によって作用が強く現れたり、副作用が起きやすくなったりするおそれがあります。併用には注意が必要です。
Q. 漢方処方製剤に生薬を自分で追加してもよいですか?
A. 自己判断で生薬成分を追加すると、処方の生薬構成が乱れ、処方として成り立たなくなるおそれがあります。
A. 自己判断で生薬成分を追加すると、処方の生薬構成が乱れ、処方として成り立たなくなるおそれがあります。
関連キーワード: 漢方処方製剤、漢方薬、中薬、証、生後3ヶ月未満、専門家の助言

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