登録販売者 2023年 北海道・東北 問49
問題文
皮膚に用いる薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ケトプロフェンが配合された貼付剤を使用している間及び使用後も当分の間は、天候にかかわらず、戸外活動を避けるとともに、貼付部に紫外線が当たるのを避ける必要がある。
b フェルビナクは、過度に使用しても鎮痛効果が増すことはなく、その場合の安全性は確認されていないため、貼付剤については連続して2週間以上の使用は避けることとされている製品が多い。
c サリチル酸メチルは、主として局所刺激により患部の血行を促し、また、末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こすことにより、鎮痛作用をもたらすと考えられている。
d ニコチン酸ベンジルエステルが配合された貼付剤は、入浴後、皮膚がほてっているうちに貼付することが望ましい。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正
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皮膚用鎮痛成分の注意点【登録販売者解説】
正解の理由
ケトプロフェンは紫外線を避け、温感刺激成分の貼付剤は入浴後のほてりが鎮まってから使います。
1が正解で、a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「筋肉痛、関節痛等に用いられる成分」「局所刺激成分」です。
1が正解で、a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「筋肉痛、関節痛等に用いられる成分」「局所刺激成分」です。
解法ステップ
- aは「ケトプロフェン」と「紫外線」の組み合わせに注目します。使用中だけでなく、使用後もしばらく紫外線を避ける注意がある成分です。
- bは「過度に使用しても鎮痛効果が増すことはなく」と「貼付剤は連続して2週間以上の使用を避ける製品が多い」が、手引きの説明に合うか確認します。
- cは「サリチル酸メチル」の主な鎮痛の仕組みを確認します。「局所刺激」「血行促進」「知覚神経への軽い麻痺」が手がかりです。
- dは「入浴後、皮膚がほてっているうち」という部分に注目します。貼付するのは、皮膚のほてりが鎮まってからです。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。
ケトプロフェン配合の外皮用薬では、使用中と使用後しばらくの間、紫外線を避ける必要があります。光線過敏症(こうせんかびんしょう)は、紫外線をきっかけに皮膚に強い症状が現れる副作用です。天候にかかわらず戸外活動を避け、外出時も使用部位を衣服などで覆います。選択肢2・4は、aを誤りとしている点が違います。 -
b 正しいです。
インドメタシン、ケトプロフェン、フェルビナクなどの成分は、過度に使用しても鎮痛効果が増すわけではなく、その場合の安全性も確認されていません。そのため、貼付剤では連続して2週間以上使用しないよう定めた製品が多いです。選択肢3・4・5は、bを誤りとしている点が違います。 -
c 正しいです。
サリチル酸メチルは、主として患部への局所刺激により血行を促し、末梢(まっしょう)の知覚神経(ちかくしんけい)に軽い麻痺(まひ)を起こすことで鎮痛作用をもたらすと考えられています。選択肢2・5は、cを誤りとしている点が違います。 -
d 誤りです。
×「皮膚がほてっているうちに貼付」→ ○「皮膚のほてりが鎮まってから貼付」
温感刺激成分を主薬とする貼付剤は、入浴後すぐに使うのではなく、皮膚のほてりが鎮まってから貼ります。ほてりが残った状態では刺激が強くなり、痛みが生じやすくなるためです。選択肢3・5は、dを正しいとしている点が違います。
よくある誤解
- 「使用中だけ注意すればよい」と考えること。 ケトプロフェンでは、使用後もしばらく紫外線を避けます。
- 「多く使えば鎮痛効果も高まる」と考えること。 過度に使っても効果が増すとはされず、安全性も確認されていません。
- 「入浴後は皮膚が温まっているので、貼付剤が使いやすい」と考えること。 温感刺激成分の貼付剤は、ほてりが鎮まってから使います。
補足コラム
ケトプロフェン、インドメタシン、フェルビナク、ピロキシカム、ジクロフェナクナトリウムは、皮膚の下の筋肉や関節に浸透し、プロスタグランジンの産生を抑える非ステロイド性抗炎症成分です。痛みや腫れを抑えますが、殺菌作用はありません。皮膚感染症には効果がなく、症状を自覚しにくくするおそれがあります。
FAQ
ケトプロフェン以外の成分でも、光線過敏症に注意することはありますか?
あります。手引きでは、ピロキシカムについても光線過敏症が起こることがあるとされています。
あります。手引きでは、ピロキシカムについても光線過敏症が起こることがあるとされています。
入浴後すぐに貼ると、なぜ刺激が強くなりやすいのですか?
入浴後は皮膚がほてっています。温感刺激成分の貼付剤を使うと刺激が重なり、強い痛みが生じやすくなるためです。
入浴後は皮膚がほてっています。温感刺激成分の貼付剤を使うと刺激が重なり、強い痛みが生じやすくなるためです。
関連キーワード: ケトプロフェン、フェルビナク、サリチル酸メチル、ニコチン酸ベンジルエステル、光線過敏症、温感刺激成分

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