登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問53
問題文
一般用医薬品の禁煙補助剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 咀嚼剤とパッチ製剤の2種類の禁煙補助剤を併用しても、ニコチンの過剰摂取のおそれはなく、禁煙達成に効果的である。
b 咀嚼剤は、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が促進されるため、炭酸飲料を摂取した後はしばらく使用を避ける。
c 禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めたうえ使用する。
d 重い狭心症や不整脈と診断された人では、循環器系に重大な悪影響を及ぼすおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤
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禁煙補助剤の併用と使用上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
ニコチン製剤の併用は過剰摂取に注意し、口腔内が酸性になると咀嚼剤のニコチン吸収は低下します。
正しい組合せは2です。a・bは誤り、c・dは正しい記述です。根拠は、第3章「主な医薬品とその作用」の禁煙補助剤に関する記載です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和6年4月一部改訂)では、禁煙補助剤の相互作用や使用上の注意が示されています。
正しい組合せは2です。a・bは誤り、c・dは正しい記述です。根拠は、第3章「主な医薬品とその作用」の禁煙補助剤に関する記載です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和6年4月一部改訂)では、禁煙補助剤の相互作用や使用上の注意が示されています。
解法ステップ
- aの「2種類を併用しても過剰摂取のおそれはない」に注目します。咀嚼剤もパッチ製剤もニコチンを含むため、併用の可否を判断する手がかりになります。
- bは「口腔内が酸性」と「吸収が促進」の組合せを確認します。酸性になると吸収はどうなるかがポイントです。
- cは禁煙補助剤を使い始める時点で、喫煙を止めている必要があるかを確認します。
- dは重い狭心症(きょうしんしょう)や不整脈(ふせいみゃく)のある人への使用上の注意を確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「併用しても、ニコチンの過剰摂取のおそれはない」→ ○「他のニコチン含有製剤との併用は、ニコチンの過剰摂取のおそれがある」
咀嚼剤とパッチ製剤はいずれもニコチンを含む禁煙補助剤です。併用するとニコチンを過剰に摂取するおそれがあります。「併用しても安全」とは言えません。 -
b 誤り
×「口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が促進される」→ ○「口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下する」
咀嚼剤は、口腔粘膜(こうくうねんまく。口の中をおおう粘膜)からニコチンを吸収させる製剤です。コーヒーや炭酸飲料など、口腔内を酸性にする飲食物を摂取した後は、しばらく使用を避けます。 -
c 正しい
禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めたうえで使用します。使用中や使用直後に喫煙すると、血中のニコチン濃度が急激に高まるおそれがあります。 -
d 正しい
重い狭心症や不整脈がある人では、循環器系(心臓や血管の働き)に重大な悪影響を及ぼすおそれがあるため、使用を避ける必要があります。ニコチンには交感神経系(体を活動モードにする神経)を興奮させる作用があります。
組合せの照合
- 1:a・bを「正」としている点が誤りです。
- 3:cを「誤」としている点が誤りです。
- 4:a・bを「正」、c・dを「誤」としている点が誤りです。
- 5:aを「正」、dを「誤」としている点が誤りです。
よくある誤解
- 「酸性になると吸収が促進」と逆に覚える
咀嚼剤では、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収は低下します。「酸性」と「吸収低下」を組にして覚えましょう。 - 「禁煙補助剤だから、喫煙しながら使う」と考える
禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めたうえで使うものです。喫煙との併用は、ニコチンの過剰摂取につながるおそれがあります。 - 「製剤の形が違えば、併用してもよい」と考える
咀嚼剤とパッチ製剤は使い方が異なりますが、どちらもニコチンを含みます。形が違っても、併用による過剰摂取に注意が必要です。
補足コラム
禁煙補助剤には、口の中で噛んで使う咀嚼剤と、皮膚に貼るパッチ製剤があります。咀嚼剤は口腔粘膜から、パッチ製剤は皮膚からニコチンを吸収させます。剤形は違っても、どちらもニコチン置換療法に使う医薬品です。
FAQ
Q. 咀嚼剤をガムのように何度も噛むと、効果が高まりますか?
A. 菓子のガムのように噛むと、ニコチンが唾液とともに飲み込まれ、口腔粘膜から十分に吸収されにくくなります。咀嚼剤は、ゆっくり断続的に噛むこととされています。
A. 菓子のガムのように噛むと、ニコチンが唾液とともに飲み込まれ、口腔粘膜から十分に吸収されにくくなります。咀嚼剤は、ゆっくり断続的に噛むこととされています。
Q. 禁煙補助剤は、ニコチンをすぐゼロにするためのものですか?
A. ニコチン置換療法は、喫煙以外の方法でニコチンを摂取し、離脱症状を軽減しながら摂取量を徐々に減らし、最終的にゼロにする方法です。
A. ニコチン置換療法は、喫煙以外の方法でニコチンを摂取し、離脱症状を軽減しながら摂取量を徐々に減らし、最終的にゼロにする方法です。
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