応用情報技術者 2009年 秋期 午前2 問60
問題文
営業債権管理業務に関する内部統制のうち、適切なものはどれか。
選択肢
ア:売掛金回収条件の設定は、営業部門ではなく、 審査部門が行っている(正解)
イ:売掛金の消込み入力と承認処理は、販売を担当した営業部門が行っている。
ウ:顧客ごとの与信限度の決定は、審査部門ではなく、営業部門の責任者が行っている。
エ:値引き・割戻し処理は、取引先の実態を熟知している営業部門の担当者が行っている。
営業債権管理業務に関する内部統制の適切な運用【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:営業債権管理では職務分離が重要で、売掛金回収条件の設定は審査部門が担当すべきです。
- 根拠:営業部門と審査部門を分けることで、不正や誤謬のリスクを低減し、内部統制の信頼性を高めます。
- 差がつくポイント:営業部門が売掛金の消込みや与信限度決定を行うと、自己都合の取引条件設定や不正が発生しやすくなります。
正解の理由
ア: 売掛金回収条件の設定は、営業部門ではなく、審査部門が行っているが正解です。
売掛金回収条件の設定は、営業部門の営業活動に影響されやすいため、独立した審査部門が行うことで客観的かつ適正な条件設定が可能となり、内部統制の基本である職務分離が実現されます。
売掛金回収条件の設定は、営業部門の営業活動に影響されやすいため、独立した審査部門が行うことで客観的かつ適正な条件設定が可能となり、内部統制の基本である職務分離が実現されます。
よくある誤解
営業部門が顧客と直接やり取りするため、売掛金管理も営業部門が行うべきと考えがちですが、これでは不正リスクが高まります。
値引きや割戻しも営業部門が自由に行うと、利益操作につながる恐れがあります。
値引きや割戻しも営業部門が自由に行うと、利益操作につながる恐れがあります。
解法ステップ
- 営業債権管理の目的は不正防止と正確な債権管理であることを理解する。
- 内部統制の基本である職務分離の観点から、営業部門と審査部門の役割を区別する。
- 売掛金回収条件の設定は客観性が求められるため、営業部門ではなく審査部門が担当する。
- 他の選択肢が営業部門に過度な権限を与えている点を確認し、誤りと判断する。
選択肢別の誤答解説
- イ: 売掛金の消込み入力と承認処理を営業部門が行うのは職務分離の観点から不適切です。
- ウ: 顧客ごとの与信限度の決定は審査部門が行うべきで、営業部門の責任者が行うのは内部統制上問題があります。
- エ: 値引き・割戻し処理を営業部門が行うと、利益操作や不正の温床となるため適切ではありません。
補足コラム
営業債権管理における内部統制は、企業の資金繰りや信用リスク管理に直結します。職務分離だけでなく、承認プロセスの明確化や定期的な監査も重要です。特に与信管理は審査部門が専門的に行い、営業部門は営業活動に専念する体制が望まれます。
FAQ
Q: なぜ営業部門が売掛金回収条件を設定してはいけないのですか?
A: 営業部門が条件設定をすると、自己の営業成績を優先し不適切な条件を設定するリスクがあるためです。
A: 営業部門が条件設定をすると、自己の営業成績を優先し不適切な条件を設定するリスクがあるためです。
Q: 値引きや割戻し処理はどの部門が行うべきですか?
A: これらは営業部門の裁量が大きいと不正の温床になるため、審査部門や経理部門の承認を経て行うのが適切です。
A: これらは営業部門の裁量が大きいと不正の温床になるため、審査部門や経理部門の承認を経て行うのが適切です。
関連キーワード: 内部統制、営業債権管理、職務分離、与信管理、売掛金回収

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