応用情報技術者 2009年 春期 午前2 問06
問題文
自然数をキーとするデータを、ハッシュ表を用いて管理する。キーのハッシュ関数を
とすると、キーとが衝突する条件はどれか。ここで、はハッシュ表の大きさであり、はをで割った余りを表す。
選択肢
ア:a+bがnの倍数
イ:a-bがnの倍数(正解)
ウ:nがa+bの倍数
エ:nがa-bの倍数
自然数キーのハッシュ関数における衝突条件【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:キーとが衝突するのは、がハッシュ表の大きさの倍数である場合です。
- 根拠:ハッシュ関数は、をで割った余りを返すため、余りが同じなら衝突します。
- 差がつくポイント:余りの性質を理解し、単に和や大小ではなく「差」がの倍数かどうかを判断することが重要です。
正解の理由
ハッシュ関数は、をで割った余りを返します。
キーとが衝突するとは、であることを意味します。
つまり、となり、これを変形すると、すなわちがの倍数であることが分かります。
したがって、正解はイ: a-bがnの倍数です。
キーとが衝突するとは、であることを意味します。
つまり、となり、これを変形すると、すなわちがの倍数であることが分かります。
したがって、正解はイ: a-bがnの倍数です。
よくある誤解
「和がの倍数なら衝突する」と誤解しやすいですが、ハッシュ関数は余りを扱うため「差」が重要です。
また、がやの倍数であるという条件は誤りです。
また、がやの倍数であるという条件は誤りです。
解法ステップ
- ハッシュ関数の定義を確認する。
- 衝突条件はであることを理解する。
- を式変形し、を導く。
- これよりがの倍数であることを結論づける。
- 選択肢の中から「がの倍数」を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: a+bがnの倍数
→ 和がの倍数であっても余りが一致するとは限らず、衝突条件とは無関係です。 - イ: a-bがnの倍数
→ 正解。余りが等しいことの定義に合致します。 - ウ: nがa+bの倍数
→ がの倍数であることは衝突条件に関係ありません。 - エ: nがa-bの倍数
→ がの倍数という表現は意味が逆で、正しくはがの倍数です。
補足コラム
ハッシュ関数の衝突は、異なるキーが同じハッシュ値を持つ現象です。
のような剰余演算を用いるハッシュ関数は単純で高速ですが、の選び方(特に素数推奨)が衝突の頻度に影響します。
また、衝突解消法としてはチェイン法や開番地法が一般的です。
のような剰余演算を用いるハッシュ関数は単純で高速ですが、の選び方(特に素数推奨)が衝突の頻度に影響します。
また、衝突解消法としてはチェイン法や開番地法が一般的です。
FAQ
Q: なぜ「差」がの倍数なら余りが同じになるのですか?
A: 剰余演算の性質で、はがの倍数であることを意味します。
A: 剰余演算の性質で、はがの倍数であることを意味します。
Q: 「和」がの倍数なら衝突しないのですか?
A: 和がの倍数でも余りが一致するとは限らず、衝突条件とは無関係です。
A: 和がの倍数でも余りが一致するとは限らず、衝突条件とは無関係です。
関連キーワード: ハッシュ関数、衝突条件、剰余演算、モジュロ演算、データ構造、ハッシュテーブル

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