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応用情報技術者 2009年 春期 午前206


問題文

自然数をキーとするデータを、ハッシュ表を用いて管理する。キーのハッシュ関数を    とすると、キーが衝突する条件はどれか。ここで、はハッシュ表の大きさであり、で割った余りを表す。

選択肢

a+bがnの倍数
a-bがnの倍数(正解)
nがa+bの倍数
nがa-bの倍数

自然数キーのハッシュ関数における衝突条件【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:キーが衝突するのは、がハッシュ表の大きさの倍数である場合です。
  • 根拠:ハッシュ関数は、で割った余りを返すため、余りが同じなら衝突します。
  • 差がつくポイント:余りの性質を理解し、単に和や大小ではなく「差」がの倍数かどうかを判断することが重要です。

正解の理由

ハッシュ関数は、で割った余りを返します。
キーが衝突するとは、であることを意味します。
つまり、となり、これを変形すると、すなわちの倍数であることが分かります。
したがって、正解はイ: a-bがnの倍数です。

よくある誤解

「和がの倍数なら衝突する」と誤解しやすいですが、ハッシュ関数は余りを扱うため「差」が重要です。
また、の倍数であるという条件は誤りです。

解法ステップ

  1. ハッシュ関数の定義を確認する。
  2. 衝突条件はであることを理解する。
  3. を式変形し、を導く。
  4. これよりの倍数であることを結論づける。
  5. 選択肢の中から「の倍数」を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: a+bがnの倍数
    → 和がの倍数であっても余りが一致するとは限らず、衝突条件とは無関係です。
  • イ: a-bがnの倍数
    → 正解。余りが等しいことの定義に合致します。
  • ウ: nがa+bの倍数
    の倍数であることは衝突条件に関係ありません。
  • エ: nがa-bの倍数
    の倍数という表現は意味が逆で、正しくはの倍数です。

補足コラム

ハッシュ関数の衝突は、異なるキーが同じハッシュ値を持つ現象です。
のような剰余演算を用いるハッシュ関数は単純で高速ですが、の選び方(特に素数推奨)が衝突の頻度に影響します。
また、衝突解消法としてはチェイン法や開番地法が一般的です。

FAQ

Q: なぜ「差」がの倍数なら余りが同じになるのですか?
A: 剰余演算の性質で、の倍数であることを意味します。
Q: 「和」がの倍数なら衝突しないのですか?
A: 和がの倍数でも余りが一致するとは限らず、衝突条件とは無関係です。

関連キーワード: ハッシュ関数、衝突条件、剰余演算、モジュロ演算、データ構造、ハッシュテーブル
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