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応用情報技術者 2010年 春期 午前217


問題文

あるクライアントサーバシステムにおいて、クライアントから要求された 1 件の検索を処理するために、サーバで平均100万命令が実行される。1件の検索につき、ネットワーク内で転送されるデータは、平均バイトである。このサーバの性能は100MIPSであり、ネットワークの転送速度は、ビット/秒である。このシステムにおいて、1秒間に処理できる検索要求は何件か。ここで、処理できる件数は、サーバとネットワークの処理能力だけで決まるものとする。また、1バイトは 8ビットとする。

選択肢

50(正解)
100
200
400

あるクライアントサーバシステムの処理能力計算【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:1秒間に処理できる検索要求は50件である。
  • 根拠:サーバの処理時間とネットワーク転送時間のうち、遅い方がボトルネックとなるため、両者の処理能力を比較し最小値を求める。
  • 差がつくポイント:単位変換の正確さと、処理時間と転送時間の比較を正しく行うことが重要である。

正解の理由

1件の検索処理に必要なサーバ命令数は100万命令で、サーバ性能は100MIPS(100×10^6命令/秒)です。
サーバ処理時間は、
ネットワーク転送量はバイト=ビットで、転送速度はビット/秒。
転送時間は、
処理全体のボトルネックはネットワーク転送時間0.02秒なので、1秒間に処理できる件数は、
よって、正解はア: 50です。

よくある誤解

サーバ処理時間だけで判断し、ネットワーク転送時間を無視する誤りが多いです。
また、バイトとビットの単位変換ミスも頻発します。

解法ステップ

  1. サーバ処理時間を計算する(命令数 ÷ MIPS)。
  2. ネットワーク転送時間を計算する(転送データ量 × 8 ÷ 転送速度)。
  3. サーバ処理時間とネットワーク転送時間の大きい方をボトルネック時間とする。
  4. 1秒間に処理可能な件数は、1 ÷ ボトルネック時間で求める。
  5. 選択肢と照らし合わせて正解を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • イ: 100件
    サーバ処理時間のみ考慮し、ネットワーク転送時間を無視した結果。
  • ウ: 200件
    転送速度を誤って速く見積もったか、単位変換ミスの可能性。
  • エ: 400件
    両方の処理時間を過小評価し、現実的でない高速処理とした誤り。

補足コラム

MIPS(Million Instructions Per Second)はCPUの処理速度の指標ですが、実際の処理時間は命令数とMIPSの比で求めます。
ネットワーク転送時間はデータ量と転送速度の比で計算し、システム全体の処理速度は最も遅い部分(ボトルネック)に依存します。
この考え方は性能評価やシステム設計で非常に重要です。

FAQ

Q: MIPSが高いほど処理件数は増えますか?
A: はい。ただしネットワーク転送速度がボトルネックの場合、MIPSを上げても処理件数は増えません。
Q: バイトとビットの変換はなぜ重要ですか?
A: ネットワーク速度はビット/秒で表されるため、データ量のバイトをビットに正確に変換しないと計算が狂います。

関連キーワード: サーバ性能、ネットワーク転送速度、ボトルネック分析、MIPS, 処理時間計算
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