応用情報技術者 2013年 秋期 午前2 問67
問題文
現在の動向から未来を予測したり、システム分析に使用したりする手法であり、専門的知識や経験を有する複数の人にアンケート調査を行い、その結果を互いに参照した上で調査を繰り返して、集団としての意見を収束させる手法はどれか。
選択肢
ア:因果関係分析法
イ:クロスセクション法
ウ:時系列回帰分析法
エ:デルファイ法(正解)
未来予測やシステム分析に用いる集団意見収束手法【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:複数の専門家にアンケートを繰り返し実施し、意見を収束させる手法は「デルファイ法」です。
- 根拠:デルファイ法は匿名の専門家集団の意見を何度も集め、互いの回答を参照しながら合意形成を図る特徴があります。
- 差がつくポイント:単なる統計分析や因果分析ではなく、専門家の意見を反復的に調整し未来予測や意思決定に活かす点が重要です。
正解の理由
デルファイ法は、専門知識を持つ複数の人にアンケートを行い、その結果を参加者全員にフィードバックして再度意見を求めることを繰り返します。これにより、個々の意見のばらつきを減らし、集団としての合意や予測の精度を高めることが可能です。未来予測やシステム分析のように不確実性が高い分野で特に有効な手法です。
よくある誤解
デルファイ法は単なるアンケート調査ではなく、意見の反復とフィードバックを通じて合意形成を目指す点が特徴です。単回の調査や統計的手法とは異なります。
解法ステップ
- 問題やテーマを明確に設定する。
- 専門家を匿名で選定し、初回アンケートを実施する。
- 回答結果を集計し、参加者にフィードバックする。
- 参加者は他者の意見を参照しながら再度回答を行う。
- 意見のばらつきが収束するまで2~4を繰り返す。
- 最終的な合意形成や予測結果をまとめる。
選択肢別の誤答解説
- ア: 因果関係分析法
原因と結果の関係を分析する手法で、意見収束や反復調査とは異なります。 - イ: クロスセクション法
一時点のデータを分析する方法で、未来予測や意見収束には適しません。 - ウ: 時系列回帰分析法
時系列データを用いて予測する統計手法で、専門家の意見を反復調査する方法ではありません。 - エ: デルファイ法
専門家の意見を繰り返し収集・フィードバックし、集団の合意を形成する手法で正解です。
補足コラム
デルファイ法は1950年代にアメリカのランド研究所で開発され、軍事や技術予測に活用されてきました。匿名性を保つことで、権威や個人の影響を排除し、公平な意見集約が可能です。IT分野だけでなく、政策立案や医療分野でも利用されています。
FAQ
Q: デルファイ法は何回くらいアンケートを繰り返すのですか?
A: 通常2~4回程度繰り返し、意見のばらつきが収束するまで実施します。
A: 通常2~4回程度繰り返し、意見のばらつきが収束するまで実施します。
Q: 専門家の匿名性はなぜ重要ですか?
A: 権威や個人間の影響を排除し、自由で率直な意見交換を促すためです。
A: 権威や個人間の影響を排除し、自由で率直な意見交換を促すためです。
関連キーワード: デルファイ法、未来予測、意見収束、アンケート調査、システム分析

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