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応用情報技術者 2013年 春期 午前205


問題文

探索表の構成法を例とともにa〜cに示す。最も適した探索手法の組合せはどれか。ここで、探索表のコードの空欄は表の空きを示す。
応用情報技術者 2013年 春期 午前2 問05の問題画像応用情報技術者 2013年 春期 午前2 問05の選択肢の画像

選択肢

(正解)

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探索表と最適探索法【午前2解説】

正解の理由

選択肢 が適切です。各探索表の格納方法に応じて最も効率的な探索手法を対応させると、次のようになります。
  • aは「コード順に格納」されているので、データが昇順(または降順)に整列しており、中央値から探索範囲を半分に絞っていく2分探索が最適です。
  • bは「コードの使用頻度順に格納」されているため、コード順で整列されておらず2分探索は使えません。一方で、使用頻度が高いコードほど表の上位に集中するため、線形探索(先頭から順に探す)が期待平均コストを小さくできます(頻度局在性を利用)。
  • cは「コードから一意に決まる場所に格納」されており、コード→位置が直接決定できるためハッシュ表探索(直接アドレス法やハッシュ法)が最適です。
以上から a: 2分探索、b: 線形探索、c: ハッシュ表探索 の組合せで、これは選択肢 に対応します。

解法ステップ

  1. 各表の格納規則を整理する
    • a: コード順(整列済み)
    • b: 使用頻度順(コード順ではない)
    • c: コードで一意に位置が決まる(直接配置)
  2. 整列・非整列の観点で使える探索法を判定する
    • 整列されている→2分探索が有効(
    • 整列されていない→2分探索は不可(前処理で整列すれば可だがコストがかかる)
  3. 使用頻度を活かせるかを判断する
    • 頻度順格納なら線形探索で早期ヒットが期待できる(平均が良くなる)
  4. 位置が直接決まる場合はハッシュ/直接アドレスを選ぶ(期待探索)
  5. 各表に対して最適な手法を割り当て、選択肢と照合する

選択肢別の誤答解説

  • ア(正答)
    a: 2分探索、b: 線形探索、c: ハッシュ表探索。上記の理由で最も合理的な組合せです。
  • イ(誤り)
    bをハッシュ表探索にしている点が問題です。bは「使用頻度順」であってコード→位置の関数が与えられているわけではないため、ハッシュ表探索を意味的に想定する条件が満たされていません。ハッシュにするには別途ハッシュ構造を作る必要があり、問いの「格納法に最も適した手法」という観点から外れます。
  • ウ(誤り)
    bに2分探索を割り当てていますが、2分探索はデータがコード順に整列されていることが前提です。bは使用頻度順でコード順に並んでいないため適用できません。
  • エ(誤り)
    cに2分探索を当てていますが、cはコードから直接位置が決まる配置です。直接位置決定が可能ならハッシュ・直接アドレスでが期待でき、わざわざ2分探索を使うのは非効率です。

よくある誤解

  • 「頻度順でも2分探索が使える」
    頻度順に並んでいてもコード順に整列されていなければ2分探索は成立しません。2分探索は検索キーの大小関係に基づく分割が前提です。
  • 「ハッシュ表=常に最速」
    ハッシュ表は平均で高速ですが、ハッシュ関数や衝突処理の選び方、メモリ利用量(直接アドレスでは大きな表が必要)により適用可否や性能が変わります。cのように「一意に決まる」なら直接アドレスが有利ですが、キー空間が巨大なら実装上の工夫が要ります。

補足コラム

  • 各探索法の代表的な時間計算量(nは要素数)
    • 2分探索(整列済み配列):検索 、挿入/削除は
    • 線形探索(未整列):平均 (ただし頻度局在なら平均短縮)
    • ハッシュ表(平均):検索 、最悪は衝突で(衝突処理による)
  • 「cの配置」は厳密には直接アドレス法(キーが小さな整数であれば配列のインデックスとして使う)に該当します。ハッシュ表はキー空間が大きいときに配列サイズを節約するための一般化で、衝突処理(チェイニングや開番地法)が必要です。
FAQ
  • Q: b表をコード順に再整列すれば2分探索が可能ですか?
    A: はい。ただし再整列のコスト(など)を考慮すると、検索頻度が高いなら頻度順のまま線形探索の方がトータルで有利な場合があります。
  • Q: cがすべて空きスロットを含む場合でもハッシュ表で良いですか?
    A: cは「コードから一意に場所が決まる」点が重要です。空きスロットが混在していても、コード→位置関数があれば直接アドレス/ハッシュで探索できます。空きが多いとメモリ効率に注意してください。
  • Q: 実務ではどの指標で選べばよいですか?
    A: 検索回数(読み出し頻度)、挿入/削除頻度、メモリ制約、キー空間の性質(密か疎か)を総合して選びます。

関連キーワード: 探索アルゴリズム、2分探索、線形探索、ハッシュ法、直接アドレス法、探索表、時間計算量、衝突処理
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