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応用情報技術者 2014年 秋期 午前203


問題文

コンピュータによる伝票処理システムがある。このシステムは、伝票データをためる待ち行列をもち,M/M/1の待ち行列モデルが適用できるものとする。平均待ち時間が T 秒以上となるのは、処理装置の利用率が少なくとも何%以上となったときか。ここで、伝票データをためる待ち行列の特徴は次のとおりである。  ・伝票データは、ポアソン分布に従って発生する。  ・伝票データのたまる数に制限はない。  ・1件の伝票データの処理時間は、平均T秒の指数分布に従う。

選択肢

33
50(正解)
67
80

M/M/1待ち行列モデルにおける平均待ち時間の利用率閾値【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:平均待ち時間が秒以上になるのは、処理装置の利用率が50%以上のときです。
  • 根拠:M/M/1モデルの平均待ち時間で、となるため。
  • 差がつくポイント:利用率の定義と平均待ち時間の公式を正確に理解し、問題の条件と照合できるかが鍵です。

正解の理由

M/M/1待ち行列モデルでは、到着率、サービス率、利用率と定義されます。
平均待ち時間は次の式で表されます。

ここで、1件の処理時間の平均が秒なので、サービス率は
問題文の「平均待ち時間が秒以上」とは、を意味します。
式に代入すると、
両辺で割ると、
つまり、利用率が50%以上で平均待ち時間が秒以上となります。
したがって、正解はイ: 50です。

よくある誤解

利用率が高いほど待ち時間が長くなることは理解しても、平均待ち時間の具体的な式を使わずに直感だけで判断し、誤った閾値を選ぶことがあります。
また、サービス時間の平均と待ち時間を混同しやすい点にも注意が必要です。

解法ステップ

  1. M/M/1モデルの基本パラメータを確認する()。
  2. 平均サービス時間秒からサービス率を求める。
  3. 平均待ち時間の公式を用いる。
  4. 条件を式に代入し、の不等式を解く。
  5. となることから、利用率50%以上が閾値と判定する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 33%
    利用率33%では平均待ち時間は程度で、秒以上にはならず誤り。
  • イ: 50%
    正解。計算により平均待ち時間が秒以上となる最小の利用率。
  • ウ: 67%
    67%は確かに待ち時間は秒以上だが、閾値としては高すぎる。
  • エ: 80%
    80%も待ち時間は秒以上だが、問題の最小値ではないため誤り。

補足コラム

M/M/1待ち行列モデルは、到着がポアソン分布、サービス時間が指数分布である単一サーバの待ち行列モデルです。
利用率が1に近づくほど待ち時間は無限大に発散し、システムの性能が著しく低下します。
このモデルは通信ネットワークやコンピュータシステムの性能評価に広く用いられています。

FAQ

Q: なぜ平均待ち時間なのですか?
A: M/M/1モデルの理論的導出により、到着率とサービス率の関係からこの式が得られます。利用率が高いほど待ち時間が増加することを示しています。
Q: 利用率が50%未満なら待ち時間は常に秒未満ですか?
A: はい。なら平均待ち時間秒未満となります。

関連キーワード: M/M/1待ち行列、利用率、平均待ち時間、ポアソン分布、指数分布、待ち行列モデル
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