応用情報技術者 2014年 秋期 午前2 問77
問題文
最大利益が見込める新製品の設定価格はどれか。ここで、いずれの場合にも、次の費用が発生するものとする。
固定費:1,000,000円
変動費:600円/個

選択肢
ア:1,000
イ:1,200
ウ:1,400
エ:1,600(正解)
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価格設定と利益最大化【午前2解説】
正解の理由
各価格での利潤は「限界利益(単位あたり販売価格 − 変動費)」に予測需要を掛け、そこから固定費を差し引いて求めます。式で表すと
です。各候補を計算すると、最高の利益を出すのは エ(1,600円)で、円となり、ほかよりも大きいため最適です。
具体的には次の通りです。
- 1,000円:円
- 1,200円:円
- 1,400円:円
- 1,600円:円
したがって最も利益が大きいのは エ(1,600円)です。
解法ステップ
- 単位あたりの限界利益(貢献利益)を求める:。
- 限界利益に予測需要を掛ける:(これが総限界利益)。
- 固定費を差し引く:。
- 各価格で得られる利益を比較し最大のものを選ぶ。
この手順は短時間で計算でき、試験でも有効です。
選択肢別の誤答解説
- ア(1,000円)
単位限界利益は 円、利益は 円。数値は大きいが、他候補と比べると少ないため最適ではありません。 - イ(1,200円)
単位限界利益は 円、利益は 円。アより大きいが、より高価格の候補に及びません。 - ウ(1,400円)
単位限界利益は 円、利益は 円。かなり高いが、最も高い利益はさらに上回る価格が出します。 - エ(1,600円)
単位限界利益は 円、利益は 円で最大。したがって最適解は エ です。
よくある誤解
- 単に販売価格が高いほど利益が大きくなると考える誤り:価格上昇で需要が減る点を必ず考慮する必要があります(ここでは需要予測が与えられている)。
- 売上高(価格×数量)と利益を混同する誤り:売上高が大きくても変動費と固定費を考慮しないと利益は最大になりません。
- 算術ミス:掛け算や引き算の桁を間違えると結論が逆転します。検算を必ず行いましょう。
補足コラム
損益分岐点(固定費を限界利益で割った需要)を見ると、各価格の安全余裕が分かります。
- P=1,000:限界利益 → 損益分岐需要 個
- P=1,200:限界利益 → 損益分岐需要 個
- P=1,400:限界利益 → 損益分岐需要 個
- P=1,600:限界利益 → 損益分岐需要 個
高価格ほど1個当たりの貢献が大きく、損益分岐点は低くなります。本問では各価格での予測需要が大きく損益分岐点を十分上回っているため、限界利益の大きい価格が有利になっています。
(参考:短い検算用 Python スニペット)
prices = [1000,1200,1400,1600]
q = [80000,70000,60000,50000]
v = 600
F = 1000000
for p,qty in zip(prices,q):
profit = (p-v)*qty - F
print(p, profit)
FAQ
Q. 需要が変わったらどうするべきですか?
A. 同じ手順で新しい需要に対して利益を再計算し、最大値を選びます。需要推定が不確かなら感度分析(シナリオ別評価)を行ってリスクを評価してください。
A. 同じ手順で新しい需要に対して利益を再計算し、最大値を選びます。需要推定が不確かなら感度分析(シナリオ別評価)を行ってリスクを評価してください。
Q. 固定費が増えた場合、最適価格は変わるか?
A. 増加した固定費自体は各候補の利益を一律に下げますが、相対比較で最適価格が変わる場合があります。限界利益が大きい選択肢ほど固定費増加に強い傾向があります。
A. 増加した固定費自体は各候補の利益を一律に下げますが、相対比較で最適価格が変わる場合があります。限界利益が大きい選択肢ほど固定費増加に強い傾向があります。
Q. 価格弾力性を考慮するとは?
A. ここでは予測需要が与えられていますが、実務では価格変化に伴う需要変化(価格弾力性)を推定し、それに基づいて利益最大化を行います。
A. ここでは予測需要が与えられていますが、実務では価格変化に伴う需要変化(価格弾力性)を推定し、それに基づいて利益最大化を行います。
関連キーワード: 損益分岐点、限界利益、変動費、固定費、価格弾力性、利益計算、販売価格最適化、感度分析

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