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応用情報技術者 2015年 春期 午前201


問題文

ATM(現金自動預払機)が1台ずつ設置してある二つの支店を統合し、統合後の支店にはATMを1台設置する。統合後のATMの平均待ち時間を求める式はどれか。ここで、待ち時間はM/M/1の待ち行列モデルに従い、平均待ち時間にはサービス時間を含まず、ATMを1台に統合しても十分に処理できるものとする。   〔条件〕  (1) 統合後の平均サービス時間:  (2) 統合前のATMの利用率:両支店とも  (3) 統合後の利用者数:統合前の両支店の利用者数の合計

選択肢

(正解)

ATM統合後の平均待ち時間の計算【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:統合後のATMの平均待ち時間は で表されます。
  • 根拠:M/M/1待ち行列モデルで利用率が2倍に増加し、待ち時間は の式を利用率に応じて修正します。
  • 差がつくポイント:利用率の合計と分母の「1-2\rho」の意味を正しく理解し、単純な加算ではなく待ち行列理論の式変形が必要です。

正解の理由

統合前の各ATMの利用率は で、利用者数はそれぞれ同じです。統合後はATMが1台に減り、利用者数は2倍になるため、利用率は になります。
M/M/1モデルの平均待ち時間(サービス時間を除く)は

ですが、ここでの は統合後の利用率 に置き換えられます。
したがって、平均待ち時間は

となり、選択肢の中ではエが正解です。

よくある誤解

  • 利用率を単純に足すだけでなく、分母の「1-利用率」の部分も変わることを見落としがちです。
  • 待ち時間にサービス時間を含めない点を忘れて、の扱いを誤ることがあります。

解法ステップ

  1. 統合前の各ATMの利用率を とする。
  2. 統合後はATMが1台で利用者数が2倍になるため、利用率は になる。
  3. M/M/1待ち行列の平均待ち時間(サービス時間除く)は の式を使う。
  4. に置き換え、 を得る。
  5. 選択肢の中から該当する式を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア:
    → 統合後の利用率が2倍になる点を無視し、単に1台のATMの待ち時間と誤認。
  • イ:
    → 分母は正しいが、分子の利用率が1台分のままで、利用者数の増加を反映していない。
  • ウ:
    → 分子は正しいが、分母が統合前のままで、利用率の増加を正しく反映していない。
  • エ:
    → 利用率の増加を正しく反映し、M/M/1モデルの式に合致。

補足コラム

M/M/1待ち行列モデルは、単一のサービス窓口に対して到着がポアソン過程、サービス時間が指数分布に従う場合の平均待ち時間を表します。利用率 は到着率 とサービス率 の比 で、 でなければ待ち時間は無限大になります。ATM統合のように利用者数が増えてもサービス台数が減る場合、利用率が増加し待ち時間が急増するため注意が必要です。

FAQ

Q: なぜ利用率は単純に2倍になるのですか?
A: 統合前の2台のATMそれぞれに同じ利用率 の利用者がいるため、利用者数は2倍になり、1台に集約すると利用率も2倍になります。
Q: サービス時間 は変わらないのですか?
A: 問題文の条件で統合後の平均サービス時間は とされており、サービス速度は変わらないと仮定しています。
Q: 待ち時間にサービス時間は含まれますか?
A: 問題文で「平均待ち時間にはサービス時間を含まず」と明示されているため、サービス時間は除外して計算します。

関連キーワード: M/M/1待ち行列モデル、ATM統合、利用率、平均待ち時間、待ち行列理論
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