応用情報技術者 2015年 春期 午前2 問23
問題文
半導体製造プロセスが微細化することによって問題となってきたリーク電流の低減手段として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:クロックの周波数制御
イ:使用しないブロックへのクロック供給停止
ウ:使用しないブロックへの電源供給停止(正解)
エ:電源電圧の調整
半導体製造プロセスの微細化に伴うリーク電流低減手段【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:微細化により増加するリーク電流の低減には、使用しない回路ブロックへの電源供給停止が最も効果的です。
- 根拠:微細化でトランジスタのリーク電流が増加し、クロック停止だけでは電流は流れ続けるため電源遮断が必要です。
- 差がつくポイント:クロック停止は動作停止に過ぎず、リーク電流抑制には電源遮断が必須である点を理解しましょう。
正解の理由
ウ: 使用しないブロックへの電源供給停止が正解です。微細化によりトランジスタのオフ状態でもリーク電流が増加し、クロックを止めても電源が供給されていればリーク電流は流れ続けます。したがって、電源を完全に遮断することでリーク電流を効果的に低減できます。
よくある誤解
クロック停止だけで消費電力が大幅に減ると誤解されがちですが、リーク電流は電源供給がある限り流れ続けます。電圧調整も効果はありますが、根本的なリーク電流の遮断にはなりません。
解法ステップ
- 微細化が進むとリーク電流が増加することを理解する。
- リーク電流はトランジスタのオフ状態でも流れる電流であることを確認する。
- クロック停止は動作停止を意味するが、電源がある限りリーク電流は流れることを認識する。
- 電源供給停止がリーク電流を根本的に抑制する手段であると判断する。
- 選択肢の中で電源供給停止を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: クロックの周波数制御
クロック周波数を下げると動的消費電力は減るが、リーク電流にはほとんど影響しません。 - イ: 使用しないブロックへのクロック供給停止
クロック停止は動作を止めるだけで、電源が供給されている限りリーク電流は流れ続けます。 - ウ: 使用しないブロックへの電源供給停止
正解。電源を遮断することでリーク電流を根本的に抑制できます。 - エ: 電源電圧の調整
電圧を下げるとリーク電流は減るが、性能低下や不安定化のリスクがあり、根本的な解決策ではありません。
補足コラム
リーク電流は主にサブスレッショルドリークやゲート酸化膜トンネルリークなどがあり、微細化によりこれらが増加します。電源供給停止(パワーゲーティング)は、これらのリーク電流を抑制するための代表的な技術で、近年の省電力設計で広く採用されています。
FAQ
Q: クロック停止と電源停止の違いは何ですか?
A: クロック停止は回路の動作を止めるだけで電源は供給されているためリーク電流は流れ続けます。電源停止は回路への電力供給を断つためリーク電流も抑制されます。
A: クロック停止は回路の動作を止めるだけで電源は供給されているためリーク電流は流れ続けます。電源停止は回路への電力供給を断つためリーク電流も抑制されます。
Q: 電源電圧を下げることはリーク電流にどのように影響しますか?
A: 電圧を下げるとリーク電流は減少しますが、性能低下や動作不安定のリスクがあり、単独での対策としては不十分です。
A: 電圧を下げるとリーク電流は減少しますが、性能低下や動作不安定のリスクがあり、単独での対策としては不十分です。
関連キーワード: リーク電流、電源供給停止、微細化、省電力設計、パワーゲーティング

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