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応用情報技術者 2018年 春期 午前213


問題文

PC をシンクライアント端末として利用する際の特徴として、適切なものはどれか。

選択肢

アプリケーションに加えてデータもクライアント端末にインストールされるので、効率的に利用できるが、PCの盗難などによる情報の漏えいリスクがある。
クライアント端末にサーバ機能を導入して持ち運べるようにしたものであり、導入したサーバ機能をいつでも利用することができる。
クライアント端末の機器を交換する場合、アプリケーションやデータのインストール作業を軽減することができる。(正解)
必要なアプリケーションをクライアント端末にインストールしているので、サーバに接続できない環境でも、アプリケーションを利用することができる。

PC をシンクライアント端末として利用する際の特徴【午前2 解説】

正解の理由

シンクライアントはアプリケーション実行やデータ保存を中央のサーバ側で行い、クライアント端末は主に入出力と表示を担当します。したがって端末を交換してもユーザ環境(アプリ設定やデータ)はサーバ上にあるため、端末ごとのインストール作業や移行作業が大幅に軽減されます。選択肢ウはこの特徴を正しく表現しています。

解法ステップ

  1. シンクライアントの定義を確認:端末は最小限の処理、主要な処理・データはサーバで実行・保存。
  2. 各選択肢を定義と照合:端末にアプリやデータがあるか、サーバ依存かを判断する。
  3. 正しい特徴を選択:端末の交換で作業が軽減される点が該当すれば正解となる。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 「アプリケーションに加えてデータもクライアント端末にインストールされる」とあるが、これはシンクライアントの逆(=通常のPC運用)であり誤り。端末盗難での情報漏えいリスクは確かにあるが、本問の前提とは合致しない。
  • イ: 「クライアント端末にサーバ機能を導入して持ち運べるようにしたもの」はポータブルサーバや自己完結型端末の説明であり、シンクライアントの説明ではない。
  • ウ: クライアント端末の機器を交換する場合、アプリケーションやデータのインストール作業を軽減することができる。 — 正解。サーバ側で管理するため端末移行が容易になる点を示している。
  • エ: 「必要なアプリケーションをクライアント端末にインストールしているので、サーバに接続できない環境でも利用できる」はオフライン可な薄クライアントやローカル実行型だが、シンクライアントはむしろサーバ依存であり誤り。

よくある誤解

  1. 「シンクライアント=クライアントに何もない」は誤り:ローカルで動く軽微なソフトやキャッシュを持つ場合がある。
  2. 「シンクライアントはオフラインで動く」は誤り:多くの場合サーバ依存が強く、ネットワーク断で機能制限が生じる。
  3. 「シンクライアントは常に盗難リスクが低い」は誤解:データはサーバにあるため端末紛失のリスクは低いが、認証情報やキャッシュの扱いで注意が必要。

補足コラム

シンクライアントには「リッチクライアント(処理を端末で行う)」「サーバベースのVDI(仮想デスクトップ)」など複数の実装形態があります。VDIではOSやアプリをサーバ上の仮想マシンで実行し、画面転送プロトコルで表示するため端末の性能要求が低く、管理性が高い一方でネットワークやサーバの冗長性が重要になります。運用では認証、暗号化、キャッシュの消去ポリシーを整備してセキュリティを担保します。

FAQ

Q1: シンクライアントは完全に端末依存を無くせますか?
A1: 完全ではありません。端末側に一時データや認証情報が残る場合があり、端末性能や周辺機器対応も影響します。
Q2: オフラインで使いたい場合はどうすればよいですか?
A2: オフラインでも動作するハイブリッド構成(ローカルキャッシュや同期機構を持つ)を採用するか、従来型のクライアント環境を用意する必要があります。
Q3: シンクライアント導入の主なメリットは?
A3: 運用管理の一元化、ソフトウェア配布・更新の簡便化、端末故障時の迅速な復旧などです。ただしサーバ・ネットワーク可用性が不可欠です。

関連キーワード: シンクライアント、VDI、仮想デスクトップ、クライアント管理、端末交換、ネットワーク依存、セキュリティ、運用効率、端末キャッシュ、認証管理
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