応用情報技術者 2019年 春期 午前2 問13
問題文
稼働率が等しい装置を直列や並列に組み合わせたとき、システム全体の稼働率を高い順に並べたものはどれか。ここで、各装置の稼働率は0よりも大きく1未満である。

選択肢
ア:A, B, C
イ:A, C, B(正解)
ウ:C, A, B
エ:C, B, A
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等稼働装置の配置比較【午前2解説】
正解の理由
各装置の稼働率を ()とすると、回路ごとの全体稼働率は次のように表せます。
A: 並列(単独×2) →
B: 直列(1台) × 並列(単独×2) →
C: 並列(各枝が直列2台) →
A: 並列(単独×2) →
B: 直列(1台) × 並列(単独×2) →
C: 並列(各枝が直列2台) →
これより
- より ()
- を示せば となる
後者について、関数 を考えると ()であり, は減少して に近づくため,区間 では常に 。従って 。以上より大きい順は A > C > B、選択肢は イ が正しいです。
解法ステップ
- 各基本構成(直列:積、並列:1−(故障が全て同時))を確認する。
- 直列2台の稼働率:
- 並列2台の稼働率:
- 図の構成を読み替えて全体稼働率を式で表す(上の「正解の理由」を参照)。
- 式同士を引き算して大小を比較する。
- で
- を示して (微分による単調性で示すか、代数的に確認)
- 結論:A > C > B(選択肢 イ)。
選択肢別の誤答解説
- ア(A, B, C): B と C の大小を逆にしている。具体的には B の式 は C の より小さい(差は )。よってアは誤り。
- ウ(C, A, B): A と C の大小を逆にしている。A の式 は C より常に大きい(差は )。
- エ(C, B, A): A を最下位とする誤り。A が最も高可用なのは、A が単純並列で高い冗長度を直接得ているため。
よくある誤解
- p と p^2 の大小を取り違える
- 0<p<1 のときは常に 。これを逆に扱うと並列・直列の比較が逆になりやすいです。
- 比較で「2−p と 2−p^2」など漠然とした不等号を使うミス
- 整式の差を明示的に因数分解するか、単調性(導関数)で符号を決めると誤りを避けられます。例: のように具体的に示すと安全です。
補足コラム
- 設計上の直感:単純並列(A)は同じ数の部品を直列で並べる構成に比べて、単位当たりの冗長効果が大きくなることが多いです(特に個々の装置の信頼度が中程度〜高い場合)。一方で「並列の上に直列」を入れる(B)は先頭の直列要素がボトルネックになりやすく、全体可用性を大きく低下させます。
- 数値例(p=0.5):A=0.75、C=0.4375、B=0.375 で A>C>B となります。直感と式の一致を確認してください。
FAQ
Q. なぜ A は最も高くなるのですか?
A. A は単純に2台の独立並列なので、どちらかが動いていればシステムは稼働します。直列要素が入る回路(Bや各枝が直列のC)は、個々の直列要素がボトルネックとなりやすく、同一の であれば全体可用性は低下します。
A. A は単純に2台の独立並列なので、どちらかが動いていればシステムは稼働します。直列要素が入る回路(Bや各枝が直列のC)は、個々の直列要素がボトルネックとなりやすく、同一の であれば全体可用性は低下します。
Q. の正負を代数的に示す別の方法は?
A. として、 の増減を調べればよい( で だから区間 では )。
A. として、 の増減を調べればよい( で だから区間 では )。
Q. 補助的に数値で確認する際の代表値は?
A. p=0.1, 0.5, 0.9 等で計算してみると、いずれも A>C>B の順が保たれることが確認できます。
A. p=0.1, 0.5, 0.9 等で計算してみると、いずれも A>C>B の順が保たれることが確認できます。
関連キーワード: 可用性、冗長化、直列接続、並列接続、信頼度計算

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