応用情報技術者 2021年 春期 午後 問10
SaaSを使った営業支援サービスに関する次の記述を読んで、設問1〜4に答えよ。
A社は、オフィス機器の販売・設計・施工会社であり、自社で企画・設計したオフィス機器の販売や設計・施工をA社の顧客に実施している。A社営業部の営業部員は一日の大半を得意先との面会や移動に費やした後に、事務処理のために帰社する必要があって残業時間が増加していた。そこで、A社では、働き方改革の一環として、営業部員が営業拠点のPCだけではなく、自宅や外出先からスマートフォンやタブレットなどの端末からも仕事ができる環境を整えることとなった。
このような背景から、A社システム部は、営業部員に対して自宅や外出先からも利用できる営業支援サービスを新規に提供することになった。これに合わせて、システム部のB部長は、システム部内にサービスデスクを設置することを決定し、サービスデスクのリーダとしてC課長を任命した。
〔営業支援サービスの概要〕
(1) 4月1日から営業支援サービスを開始する。
(2) 営業支援サービスは①D社が提供しているSaaSであるEサービスを採用し、一部の機能をアドオン開発して、提供する。
(3) 営業支援サービスは、顧客管理、営業管理及び販売促進の三つのモジュールで構成され、利用者は端末を使って営業支援サービスを利用する。
・顧客管理モジュール及び営業管理モジュールは、Eサービスで提供される機能及び画面をそのまま使用する。
・販売促進モジュールは、Eサービスで提供される標準の機能及び画面に、A社固有の機能及び画面をアドオン開発する。システム部の開発費はD社が公開しているAPIを利用してアドオン開発し、開発したソフトウェアを保守する。
(4) D社からA社向けに、開発・テスト環境及び稼働環境が提供される。
・開発・テスト環境は、開発時アドオン開発及びテストで利用する環境である。
・D社によって、Eサービスの標準の機能及び画面のモジュールが展開される。
・稼働環境は、A社の利用者に営業支援サービスを提供する環境であり、開発環境によって三つのモジュールが展開される。
(5) Eサービスは、D社によって、定期的にアップグレードされる。Eサービスのアップグレード及び営業支援サービスへの適用に関する概要は次のとおりである。
・Eサービスのアップグレードには、四半期に一回、事前に決められたスケジュールに従って実施される。
・アップグレード予定日の4週間前に、D社からアップグレードされる機能及び画面や変更点を記載したリリースノートが発行される。
・Eサービスで提供される標準の機能及び画面については、D社によってリグレッションテストが実施される。テスト完了後に、Eサービスの標準の機能及び画面のモジュールが開発・テスト環境に対して展開される。
・開発環境は、アップグレードの適用に関して、サービスデスクと協議し、社内調整と必要な作業を行った後、稼働環境と営業支援サービスの三つのモジュールを展開する。
(6) Eサービス及びD社サービスデスクサービスに関するA社システム部とD社とのSLAの概要〔抜粋〕を表1に示す。

〔A社サービスデスクサービスの概要〕
(1) 4月1日からA社サービスデスクサービスの運用を開始する。
(2) A社サービスデスクサービスは、営業支援サービスの利用者を支援するサービスデスク機能を提供する。サービスデスクの業務は、従来複数の組織で実施していた営業部員支援の業務を統合し、bとしてシステム部に置いた。
(3) A社サービスデスクは利用者からの電話、Web、電子メールでの質問に回答するだけでなく、営業支援サービスのインシデント対応も行う。
C 課長は、サービスの設計を開始し、営業部とシステム部との SLA の概要〔抜粋〕を表2に、サービスデスクで実施するインシデント管理の手順を表3にまとめた。


〔サービスの開始〕
システム部は予定どおり、4月1日から、営業支援サービスと A社サービスデスクサービスの提供を開始した。
・7月になって、A社サービスデスクでは、インシデント管理ファイルの記録を基に、高い頻度で発生した質問及びインシデントの中で、利用者が自分で解決できる内容をまとめた c を社内Webに公開した。
・c を公開後しばらくして、利用者から、“必要な回答を探すのに時間が掛かる”、“対話的な質問ができないので活用しにくい” という声が上げられ、この結果、c の利用率が低いという課題が明らかになった。
C課長は、利用者からの声に対応するために、10月1日からチャットボットを利用することにした。チャットボットは、新たにD社が提供を開始するEサービスのモジュールであり、A社は必要なデータを整備することでチャットボットを利用できる。システム部は、チャットボットを営業支援サービスの四つ目のモジュールとして位置づけた。利用者が質問のキーワードを入力すると、想定される質問とその回答を返す。利用者が期待する回答が得られない場合は、キーワードを追加させるなど対話的な対応をする。チャットボットによって、利用者は、d 以外でも質問に回答してもらうことができる。なお、チャットボットを使っても期待する回答が得られない質問に対しては、サービスデスクが電子メールで対応する。
〔Eサービスのアップグレード対応〕
C課長は、Eサービスがアップグレードされる場合に必要となるシステム部の作業を計画した。
・開発課は、アップグレードされる機能及び画面について記載された e の中から、A社の業務に関連した機能及び画面を抽出し、影響するモジュールを特定する。
・開発課は、アップグレードがアドオン開発した機能に影響を及ぼさないかどうかを調査し、評価する。
・サービスデスクは、e に基づいて開発課と協議し、f を判断する。判断の結果に応じて、サービスデスクは、必要な作業を行う。
・サービスデスクは、営業支援サービスについて利用者に案内すべき内容をまとめ、アップグレードの適用に先立って利用者に通知する。
設問1:〔営業支援サービスの概要〕について、(1)、(2)に答えよ。
(1)本文中の下線①について、SaaSを利用するA社のサービスマネジメントとして、最も適切なものを解答群の中から選び、記号で答えよ。
解答群
ア:Eサービスが定期的にアップグレードされる場合、開発環は営業支援サービスのリグレッションテストを行う必要はない。
イ:Eサービスを構成品目として管理するだけでなく、Eサービスを構成するシステムリソースを、構成品目として必ず管理する。
ウ:発生したインシデントをD社が解決する場合でも、A社システム部はA社営業部門に対して、インシデントの解決についての説明責任をもつ。
エ:予算業務及び会計業務において、営業支援サービスが使用する物理的リソースの減価償却費を計算する必要がある。
模範解答
ウ
解説
解答の論理構成
-
A社と営業部の間では、【表2】にあるとおり「営業支援サービス」についてSLAを結び、システム部がサービス提供の責任主体です。
引用:【問題文】「営業支援サービス…A社サービスデスクサービスの提供を開始した。」 -
インシデント処理手順では、解決できないものを外部に出す場合でも、最終的な窓口はA社サービスデスクです。
引用:【表3】エスカレーション「②開発課又はD社サービスデスクのどちらかをエスカレーション先として決定し…」 -
したがって、D社が技術的にインシデントを“解決”したとしても、利用者(営業部員)に状況を説明し、SLAで合意した品質を保証するのはA社システム部の役割になります。
⇒ 選択肢「ウ」がSLAとインシデント管理の原則(単一責任窓口=SPOC)に合致します。 -
他の選択肢の検証
ア:D社は標準機能のリグレッションテストを行いますが、引用:【問題文】「開発課は、アップグレードがアドオン開発した機能に影響を及ぼさないかどうかを調査し、評価する。」―A社自身もテストが必要。
イ:SaaSはD社の管理領域であり、A社が個々のシステムリソース(CPUやストレージなど)を構成品目として詳細に管理する必要はありません。
エ:物理リソースはD社が保有するため、A社は減価償却対象を持ちません。
よって「ウ」が最適解です。
誤りやすいポイント
- 「クラウドだから全部ベンダに丸投げ」と考え、SPOCの責任を忘れる。
- D社がリグレッションテストを実施する記述だけを読んで、アドオン部分の追加テストを見落とす。
- SaaSでもCMDBに詳細ハード情報が必要と思い込み、構成管理スコープを拡大し過ぎる。
- 月額利用料だけで済むのに減価償却を計上するなど、オンプレと混同する。
FAQ
Q: D社が直接ユーザへ回答してはいけないのですか?
A: SLA上、営業部と契約しているのはA社システム部なので、説明責任はA社が負います。技術的調査をD社に依頼するのは問題ありませんが、最終報告はサービスデスク経由で行うのがSPOCの原則です。
A: SLA上、営業部と契約しているのはA社システム部なので、説明責任はA社が負います。技術的調査をD社に依頼するのは問題ありませんが、最終報告はサービスデスク経由で行うのがSPOCの原則です。
Q: 構成管理にクラウド内部リソースを登録しなくても影響分析は大丈夫?
A: SaaSの場合、ベンダがリソースを抽象化して提供します。A社としてはEサービスそのものとアドオン部分のバージョン・設定情報を管理すれば十分で、物理リソースの詳細はD社の管理領域です。
A: SaaSの場合、ベンダがリソースを抽象化して提供します。A社としてはEサービスそのものとアドオン部分のバージョン・設定情報を管理すれば十分で、物理リソースの詳細はD社の管理領域です。
Q: アドオン部のテスト範囲はどこまで必要ですか?
A: D社リリースノートで影響する機能を洗い出し、アドオンが利用するAPIや画面に変更がないか確認します。影響が懸念される部分を中心にリグレッションテストを実施するのが一般的です。
A: D社リリースノートで影響する機能を洗い出し、アドオンが利用するAPIや画面に変更がないか確認します。影響が懸念される部分を中心にリグレッションテストを実施するのが一般的です。
関連キーワード: SaaS, SLA, サービスデスク, インシデント管理, エスカレーション
設問1:〔営業支援サービスの概要〕について、(1)、(2)に答えよ。
(2)表1中のaに入れる適切な数値を答えよ。ここで、1か月は30日、日曜日は月4回で計算し、小数点以下は四捨五入して整数で求めよ。
模範解答
a:210
解説
解答の論理構成
-
サービスの総提供時間を特定
【問題文】では、Eサービスの「サービス提供時間」を「24時間365日(毎週日曜日0:00〜5:00に実施する定期保守1)を除く)」と明記しています。
・1か月は30日、1日は1,440分なので、30日全体の時間は
。 -
定期保守による除外時間を差し引く
同じ引用より、毎週日曜日0:00〜5:00の5時間(300分)は稼働率計算の対象外です。
【小問説明】で「日曜日は月4回」と指定されているので、
が定期保守分となります。 -
稼働率算出用の「総提供時間」を求める
-
許容停止時間を計算
【問題文】表1では「サービス稼働率99.5%以上(1か月の停止時間の合計が a 分以内を目標値とする。)」と記載されています。
稼働率99.5%とは停止率0.5%に相当します。
-
四捨五入処理の確認
計算結果はちょうど210分であり、四捨五入の影響はありません。
以上より
[a] = 210
[a] = 210
誤りやすいポイント
- 定期保守時間を稼働率計算に含めてしまい、分の0.5%を取ってしまう。
- 5時間を「5×60=300分」と変換し忘れる、あるいは日曜日が4回である点を見落とす。
- 99.5%を0.995とするのではなく「0.5%の停止率」で計算する必要があることを混同する。
- 四捨五入指示を確認せず、端数処理を誤る。
FAQ
Q: 定期保守も「停止時間」に含めて稼働率を計算してはいけないのですか?
A: 「サービス提供時間」からあらかじめ除外されている時間ですので、稼働率計算の分母にも分子にも含めません。
A: 「サービス提供時間」からあらかじめ除外されている時間ですので、稼働率計算の分母にも分子にも含めません。
Q: 日曜日が5回ある月はどう計算すれば良いですか?
A: 本問題では【小問説明】で「日曜日は月4回」と条件が与えられています。実務では月次レポートごとにカレンダー通りの回数で算出します。
A: 本問題では【小問説明】で「日曜日は月4回」と条件が与えられています。実務では月次レポートごとにカレンダー通りの回数で算出します。
Q: 99.5%以上という表記と「停止時間0.5%以内」は必ず同じ意味ですか?
A: はい、稼働率を100%から差し引いた値が停止率です。稼働率99.5%以上 → 停止率0.5%以下となります。
A: はい、稼働率を100%から差し引いた値が停止率です。稼働率99.5%以上 → 停止率0.5%以下となります。
関連キーワード: 稼働率, SLA, ダウンタイム, 定期保守, 停止率
設問2:〔A社サービスデスクサービスの概要〕について、(1)、(2)に答えよ。
(1)本文中のbに入れる適切な字句を解答群の中から選び、記号で答えよ。
解答群
ア:BCP
イ:BPO
ウ:PMO
エ:SPOC
模範解答
b:エ
解説
解答の論理構成
- 原文では「サービスデスクの業務は、従来複数の組織で実施していた営業部員支援の業務を統合し、bとしてシステム部に置いた。」とあります。
- 複数組織に散在していた窓口を“統合”して一か所に集約する意味を持つ用語は「SPOC(Single Point Of Contact)」です。
- 解答群のうち、業務・支援窓口の一本化を示すのは「エ:SPOC」のみです。他の選択肢は下記のとおり該当しません。
• 「ア:BCP」は事業継続計画、窓口統合と無関係
• 「イ:BPO」は業務プロセス外部委託の概念
• 「ウ:PMO」はプロジェクト管理組織 - 以上より、b には「エ:SPOC」を入れるのが適切です。
誤りやすいポイント
- 「BPO=外注化」のキーワードだけを見て“複数組織→一括委託”と早合点しやすい。
- 「PMO」を“まとめ役”とイメージして選択してしまうケース。PMO はプロジェクト支援であり問い合わせ窓口ではありません。
- 「SPOC」という略語自体に馴染みが薄く、BCP・BPO など他の有名略語に引きずられる。
FAQ
Q: SPOC とサービスデスクの違いは何ですか?
A: SPOC は「利用者側から見た唯一の接点」という概念です。その役割を具体的に担う組織や窓口がサービスデスクとなります。
A: SPOC は「利用者側から見た唯一の接点」という概念です。その役割を具体的に担う組織や窓口がサービスデスクとなります。
Q: サービスデスクを SPOC として置くと、運用面での利点は?
A: 問い合わせ情報やインシデントを一本化でき、重複対応の削減・ナレッジ蓄積・対応品質の均一化が期待できます。
A: 問い合わせ情報やインシデントを一本化でき、重複対応の削減・ナレッジ蓄積・対応品質の均一化が期待できます。
Q: SPOC 体制を導入する際に注意すべき点は?
A: ボリューム予測と適切な人員配置、エスカレーション経路の整備、ナレッジベース更新の運用ルールなどです。
A: ボリューム予測と適切な人員配置、エスカレーション経路の整備、ナレッジベース更新の運用ルールなどです。
関連キーワード: SPOC, サービスデスク, インシデント管理, ナレッジベース
設問2:〔A社サービスデスクサービスの概要〕について、(1)、(2)に答えよ。
(2)表3中の下線②において、エスカレーション先を決定するときに必要となる判断内容は何か、30字以内で述べよ。
模範解答
「A社のアドオン開発のインシデントなのか否か」
または
「A社が保守するソフトウェアのインシデントかどうか」
解説
解答の論理構成
- 【問題文】表3の下線②には「開発課又はD社サービスデスクのどちらかをエスカレーション先として決定」とあります。
- それぞれの担当範囲を確認します。
- D社サービスデスクの担当範囲は、【問題文】表1注2「Eサービスの問合せとインシデント対応、及び公開しているAPIに関する技術的問題を解決する。A社のアドオン開発分の問合せへの対応は含まない。」
- 開発課の担当範囲は、【問題文】「販売促進モジュールは…A社固有の機能及び画面をアドオン開発する。システム部の開発費はD社が公開しているAPIを利用してアドオン開発し、開発したソフトウェアを保守する。」
- つまり、
- インシデントが“Eサービス標準機能やAPI”に関するもの ⇒ D社サービスデスクへ。
- インシデントが“A社のアドオン開発分”に関するもの ⇒ 開発課へ。
- したがって、エスカレーション先を決める際に必要な判断は「そのインシデントがA社アドオン由来かどうか」です。
誤りやすいポイント
- 「緊急度」「影響範囲」など表3の他の分類基準を優先してしまい、根本の“担当範囲”を見落とす。
- D社サービスデスクがAPI関連も扱う点を読み飛ばし、「標準機能だけが対象」と誤解する。
- 開発課が“保守”も担うことを忘れ、「開発だけ」と思い込む。
FAQ
Q: 影響範囲が大きいインシデントは必ずD社へ上げるのですか?
A: いいえ。担当範囲がA社アドオンなら開発課へ上げます。緊急度・影響範囲は優先度設定に使いますが、エスカレーション先の決定基準は担当範囲です。
A: いいえ。担当範囲がA社アドオンなら開発課へ上げます。緊急度・影響範囲は優先度設定に使いますが、エスカレーション先の決定基準は担当範囲です。
Q: APIに関する不具合はどちらへエスカレーションしますか?
A: APIそのものの問題はD社サービスデスクが担当します。一方、APIを用いたアドオン側の実装不具合なら開発課が担当です。
A: APIそのものの問題はD社サービスデスクが担当します。一方、APIを用いたアドオン側の実装不具合なら開発課が担当です。
Q: エスカレーション後もサービスデスクは関与しますか?
A: はい。エスカレーション後もインシデント管理ファイルを更新し、利用者への連絡窓口はサービスデスクが継続します。
A: はい。エスカレーション後もインシデント管理ファイルを更新し、利用者への連絡窓口はサービスデスクが継続します。
関連キーワード: エスカレーション, インシデント管理, SLA, SaaS, API
設問3:〔サービスの開始〕について、(1)、(2)に答えよ。
(1)本文中のcに入れる適切な字句を5字以内で答えよ。
模範解答
c:FAQ
解説
解答の論理構成
- 問題文の該当箇所
― “インシデント管理ファイルの記録を基に、高い頻度で発生した質問及びインシデントの中で、利用者が自分で解決できる内容をまとめた c を社内Webに公開した。” - キーワードの抽出
・“高い頻度で発生した質問”
・“利用者が自分で解決できる内容をまとめた”
これらは一般に“よくある質問集”を示します。 - ITサービスマネジメントでの代表的な呼称
“よくある質問”は “FAQ(Frequently Asked Questions)” と呼ばれます。 - したがって、c には “FAQ” が入ります。
誤りやすいポイント
- “ナレッジベース”や“マニュアル”と混同する
→ “ナレッジベース”は広範な技術情報を含む場合が多く、頻出質問だけを抽出したものとは目的が異なります。 - “Q&A集”と記述し文字数を超過する
→ ITILや一般用語では “FAQ” が最も標準的で短い表現です。 - “チャットボット”と早合点する
→ チャットボットは 10 月 1 日から導入される別モジュールであり、7 月時点では未導入です。
FAQ
Q: FAQ とナレッジベースはどう違いますか?
A: FAQ は “頻出質問とその回答” に焦点を当てた一覧です。ナレッジベースは障害情報や設定手順など幅広い情報を含むデータベースを指します。
A: FAQ は “頻出質問とその回答” に焦点を当てた一覧です。ナレッジベースは障害情報や設定手順など幅広い情報を含むデータベースを指します。
Q: FAQ を公開しても利用率が低い原因は?
A: 問題文でも “必要な回答を探すのに時間が掛かる”“対話的な質問ができない” とあるように、検索性やインタラクティブ性が不足すると利用率は伸びません。
A: 問題文でも “必要な回答を探すのに時間が掛かる”“対話的な質問ができない” とあるように、検索性やインタラクティブ性が不足すると利用率は伸びません。
Q: チャットボット導入後も FAQ は不要になりますか?
A: 不要ではありません。チャットボットの回答データとして FAQ は基礎情報となり、整備を続けることでボットの精度向上に寄与します。
A: 不要ではありません。チャットボットの回答データとして FAQ は基礎情報となり、整備を続けることでボットの精度向上に寄与します。
関連キーワード: FAQ, インシデント管理, サービスデスク, ナレッジマネジメント, チャットボット
設問3:〔サービスの開始〕について、(1)、(2)に答えよ。
(2)本文中のdに入れる適切な字句を、表1、2又は3中で使用されている字句を使って15字以内で答えよ。
模範解答
d:サービス提供時間帯
解説
解答の論理構成
- 【問題文】には、チャットボット導入の目的として
“チャットボットによって、利用者は、d 以外でも質問に回答してもらうことができる。”
とあります。ここで [d] に当たるのは、これまで質問対応が受けられた“時間帯”を示す語句です。 - 質問対応の時間帯が定義されている箇所を探すと、【表2】に
“A社サービスデスクサービス サービスレベル項目 サービス提供時間帯 9:00〜17:00(休日、祝日を除く)”
と明記されています。 - つまり、従来は“A社サービスデスクサービス”の“サービス提供時間帯”内でしか回答が得られませんでしたが、チャットボット導入によってその制約がなくなる、という文脈が成立します。
- したがって [d] に入る適切な語句は、【表2】で用いられている“サービス提供時間帯”となります。
誤りやすいポイント
- “サービス提供時間”と混同しやすい
“サービス提供時間”は24時間365日を示す用語で、時間帯の制限を示していません。 - “サポート時間”など、問題文に存在しない自由語を入れてしまう
設問は“表1、2又は3中で使用されている字句を使って”と指示しています。 - “営業時間帯”のように表記を変えてしまう
固有のサービスレベル項目名は原文どおり“サービス提供時間帯”である必要があります。
FAQ
Q: “サービス提供時間帯”と“サービス提供時間”はどう見分ければよいですか?
A: “時間帯”が付く方は特定の時間幅を示す指標(この問題では9:00〜17:00)です。“時間”だけの場合は24時間365日など供給そのものの可用性を示すことが多いです。
A: “時間帯”が付く方は特定の時間幅を示す指標(この問題では9:00〜17:00)です。“時間”だけの場合は24時間365日など供給そのものの可用性を示すことが多いです。
Q: チャットボット導入でSLAは変わりますか?
A: 本文ではSLA変更についての記述はなく、チャットボットは“質問対応チャネルの追加”として扱われています。SLA変更が必要かどうかは別途検討事項です。
A: 本文ではSLA変更についての記述はなく、チャットボットは“質問対応チャネルの追加”として扱われています。SLA変更が必要かどうかは別途検討事項です。
Q: “サービス提供時間帯”外の問い合わせはすべてチャットボット対応ですか?
A: 原文にあるとおり、チャットボットで解決できない場合は“サービスデスクが電子メールで対応”します。
A: 原文にあるとおり、チャットボットで解決できない場合は“サービスデスクが電子メールで対応”します。
関連キーワード: SaaS, SLA, インシデント管理, チャットボット
設問4:〔Eサービスのアップグレード対応〕について、(1)、(2)に答えよ。
(1)本文中のeに入れる適切な字句を、〔営業支援サービスの概要〕で使用されている字句を使って、10字以内で答えよ。
模範解答
e:リリースノート
解説
解答の論理構成
- 【問題文】では、Eサービスのアップグレードに関して
“アップグレード予定日の4週間前に、D社からアップグレードされる機能及び画面や変更点を記載したリリースノートが発行される。”
と明記されています。 - 〔Eサービスのアップグレード対応〕の手順では、
“開発課は、アップグレードされる機能及び画面について記載された e の中から、A社の業務に関連した機能及び画面を抽出し、影響するモジュールを特定する。”
とあり、アップグレード内容が書かれた文書を参照していることがわかります。 - アップグレード内容をまとめた文書として該当するのは、先の引用に登場する“リリースノート”のみです。
- 以上より、e には “リリースノート” が入ります。
誤りやすいポイント
- “アップグレード手順書”や“変更管理票”など、類似の資料名と混同しやすいです。Eサービス側が公式に発行する文書は【問題文】の “リリースノート” だけである点を押さえることが重要です。
- 〔Eサービスのアップグレード対応〕の箇条書きを先に読んでしまい、資料名を自分で補完してしまうケースがあります。必ず冒頭のアップグレード説明部分を確認しましょう。
- “四半期に一回”のアップグレードスケジュールと合わせて覚えようとして資料名を失念するパターンがあります。
FAQ
Q: リリースノートには具体的に何が書かれていますか?
A: 【問題文】のとおり “アップグレードされる機能及び画面や変更点” が記載されています。開発課とサービスデスクはこれを基に影響分析や利用者通知を行います。
A: 【問題文】のとおり “アップグレードされる機能及び画面や変更点” が記載されています。開発課とサービスデスクはこれを基に影響分析や利用者通知を行います。
Q: リリースノートの受領後、A社サービスデスクが行う作業は何ですか?
A: リリースノートを参照し開発課と協議しながら “f を判断する” とあります。具体的にはアップグレードの適用可否やタイミング、利用者への周知内容を決定します。
A: リリースノートを参照し開発課と協議しながら “f を判断する” とあります。具体的にはアップグレードの適用可否やタイミング、利用者への周知内容を決定します。
Q: D社サービスデスクにエスカレーションする場合、リリースノートは関係しますか?
A: エスカレーション自体はインシデント対応の話ですが、アップグレード直後に発生したインシデントではリリースノートの変更点を参照することで原因究明が容易になります。
A: エスカレーション自体はインシデント対応の話ですが、アップグレード直後に発生したインシデントではリリースノートの変更点を参照することで原因究明が容易になります。
関連キーワード: SaaS, SLA, アップグレード, リグレッションテスト, モジュール
設問4:〔Eサービスのアップグレード対応〕について、(1)、(2)に答えよ。
(2)本文中のfには、サービスデスクで実施する作業に関連する内容が入る。その内容について、20字以内で答えよ。
模範解答
f:対応手順書の修正が必要かどうか
解説
解答の論理構成
-
【問題文】では、アップグレード対応におけるサービスデスクの作業が次のように示されています。・サービスデスクは、e に基づいて開発課と協議し、f を判断する。判断の結果に応じて、サービスデスクは、必要な作業を行う。
-
さらにインシデント管理の説明で、サービスデスクが運用するドキュメントとして対応手順書※2 は、インシデントに対応するために実施すべき解決処理の詳細が記載されている手順書
と定義されています。Eサービスのアップグレードによって機能や画面が変われば、この手順書にも影響が及ぶ可能性があります。 -
つまり、サービスデスクがe(アップグレード内容を示す「リリースノート」)を確認し開発課と協議する目的は、既存の「対応手順書」に修正が必要かどうかを見極めることです。
-
よって、f に入るべき内容は
「対応手順書の修正が必要かどうか」
となります。
誤りやすいポイント
- 「利用者への通知内容かどうか」を答えにしてしまうミス
→ 通知は判断後に“必要な作業”として実施されるもので、f そのものではありません。 - 「テスト計画の有無」を選んでしまうミス
→ テストは開発課が中心で実施する活動であり、サービスデスクが協議して即決するチェック項目ではありません。 - 「リリースノート確認の要否」と書くミス
→ リリースノートを確認する作業はすでに前段で行うと定義されており、判断対象はその結果として変更が生じるドキュメント(対応手順書)です。
FAQ
Q: リリースノートは誰が最終的に確認するのですか?
A: 【問題文】にあるとおり、まず開発課が機能・画面を抽出し、次にサービスデスクが開発課と協議して影響を整理します。
A: 【問題文】にあるとおり、まず開発課が機能・画面を抽出し、次にサービスデスクが開発課と協議して影響を整理します。
Q: 対応手順書を修正する場合、誰が更新作業を担当しますか?
A: 対応手順書は「サービスデスクが作成し整備する」と明記されているため、更新作業もサービスデスクが主体です。
A: 対応手順書は「サービスデスクが作成し整備する」と明記されているため、更新作業もサービスデスクが主体です。
Q: 手順書を修正しなかった場合でも利用者通知は必要ですか?
A: 手順書に影響がない場合でも、アップグレードに伴い画面表示や操作方法が変わることがあれば通知が必要になります。
A: 手順書に影響がない場合でも、アップグレードに伴い画面表示や操作方法が変わることがあれば通知が必要になります。
関連キーワード: SLA, リリースノート, アップグレード, インシデント管理, 手順書管理


