応用情報技術者 2021年 春期 午前2 問76
問題文
系統図法の活用例はどれか。
選択肢
ア:解決すべき問題を端か中央に置き、関係する要因を因果関係に従って矢印でつないで周辺に並べ、問題発生に大きく影響している重要な原因を探る。
イ:結果とそれに影響を及ぼすと思われる要因との関連を整理し、体系化して 魚の骨のような形にまとめる。
ウ:事実、意見、発想を小さなカードに書き込み、カード相互の親和性によってグループ化して、解決すべき問題を明確にする。
エ:目的を達成するための手段を導き出し、更にその手段を実施するための幾つかの手段を考えることを繰り返し、細分化していく。(正解)
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系統図法の階層的分解【午前2解説】
正解の理由
系統図法は「目的(または問題)を達成するための手段を階層的に展開していく」手法です。選択肢の中では、手段を段階的に導き出しそれをさらに細分化するプロセスを示している エ がこれに該当します。系統図法はツリー構造で表現し、最下層は実行可能な具体的手段(アクション)になるため、エの記述と一致します。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:「系統図法」→「手段の分解」「階層的」「ツリー図」などを連想する。
- 各選択肢の代表的手法を照合する:
- 「魚の骨のような形」は特性要因図(フィッシュボーン図)を示す。
- 「カードに書き親和性でグループ化」は親和図(KJ法)。
- 「矢印でつなぎ因果関係を探る」は因果関係図や連関図(インタレスト図)。
- 「目的→手段→さらに手段を繰り返し細分化」は系統図法(ツリー図)。
- 最も一致する選択肢を選ぶ:手段の階層的分解を示す エ を正答とする。
選択肢別の誤答解説
- ア: 「問題を中央や端に置き、因果に従って矢印でつなぐ」——これは因果関係図(連関図)や影響度解析に近い手法であり、系統図法(手段の分解)ではありません。原因の相互関係や影響の強さを見るときに用います。
- イ: 「魚の骨のような形にまとめる」——これは特性要因図(フィッシュボーン図)です。主な原因カテゴリごとに要因を整理して原因探索を行う手法で、系統図法の記述とは構造が異なります。
- ウ: 「カードに書き親和性でグループ化する」——これは親和図(KJ法)。意見や事実を整理して課題や構造を見出すための方法で、カード貼付けとグルーピングが特徴です。
- エ: 「目的達成のための手段を導き出し、さらに細分化していく」——これが系統図法そのものです。目的を起点にツリーを下に広げ、具体的な実行手段まで落とし込みます。
よくある誤解
- 「系統図法と特性要因図は同じ」
- 誤解の理由:どちらも図で要因を整理するため混同しやすいが、目的が異なります。特性要因図は原因探索(なぜ起きたか)に強く、系統図法は目的→手段の展開(どうやるか)に特化します。
- 「アの説明は系統図法の別名である」
- 正しくは、アは因果関係図や連関図の説明に近く、系統図法とは用途・表現ともに異なります。因果関係図は要因間の因果連鎖や影響関係を可視化するために使います。
補足コラム
系統図法(ツリー図)はWBS(ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー)や目的-手段ツリーとも共通点が多く、プロジェクト計画や施策立案で頻用されます。作成のポイントは「分解の基準を明確にする」こと(例:機能別、工程別、コスト別など)。分解は実行可能なレベルまで続け、最後は責任者や期日が設定できる粒度にします。
簡単な例(テキスト):
目的:コスト削減
- 購買の見直し
- 仕入先再交渉
- バルク購入の検討
- 生産効率改善
- 工程自動化
- 作業標準化
- 廃棄削減
- 原材料管理強化
- 品質管理の強化
FAQ
Q1: 系統図法はどの段階で使うのが有効ですか?
A1: 目標や課題が定まっており、それを実行可能な手段に落とし込みたいときに有効です。企画立案、対策の具体化、WBS作成時に役立ちます。
A1: 目標や課題が定まっており、それを実行可能な手段に落とし込みたいときに有効です。企画立案、対策の具体化、WBS作成時に役立ちます。
Q2: 系統図法とWBSの違いは何ですか?
A2: 基本的には考え方は似ています。系統図法は目的→手段の論理展開(概念的分解)に重きを置き、WBSはプロジェクト作業の分解と管理(実行単位・成果物ベース)により焦点を当てます。
A2: 基本的には考え方は似ています。系統図法は目的→手段の論理展開(概念的分解)に重きを置き、WBSはプロジェクト作業の分解と管理(実行単位・成果物ベース)により焦点を当てます。
Q3: 作成時に注意すべき点は?
A3: 分解の粒度を揃えること、同じレベルで比較可能な基準にすること、実行可能性を常に意識することです。
A3: 分解の粒度を揃えること、同じレベルで比較可能な基準にすること、実行可能性を常に意識することです。
関連キーワード: 系統図法、ツリー図、手段目的解析、特性要因図、因果関係図、親和図、WBS、問題解決手法

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