応用情報技術者 2022年 秋期 午前2 問75
問題文
予測手法の一つであるデルファイ法の説明はどれか。
選択肢
ア:現状の指標の中に将来の動向を示す指標があることに着目して予測する。
イ:将来予測のためのモデル化した連立方程式を解いて予測する。
ウ:同時点における複数の観測データの統計比較分析によって将来を予測する。
エ:複数の専門家へのアンケートの繰返しによる回答の収束によって将来を予測する。(正解)
予測手法の一つであるデルファイ法の説明はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:デルファイ法は複数の専門家に繰り返しアンケートを行い、意見の収束を図って将来予測を行う手法です。
- 根拠:専門家の意見を匿名で収集し、フィードバックを繰り返すことで偏りを減らし、合意形成を目指します。
- 差がつくポイント:他の予測手法と異なり、統計分析や数理モデルではなく、専門家の意見の反復的な調整に特徴があります。
正解の理由
選択肢エは「複数の専門家へのアンケートの繰返しによる回答の収束によって将来を予測する」とあり、デルファイ法の本質を正確に表現しています。デルファイ法は専門家の意見を匿名で収集し、意見のばらつきを減らすために複数回アンケートを実施し、最終的に合意形成を図る予測手法です。
よくある誤解
デルファイ法は単なるアンケート調査ではなく、意見の収束を目的とした反復的なプロセスである点を誤解しやすいです。統計的手法や数理モデルとは異なります。
解法ステップ
- 問題文の「デルファイ法」に注目し、特徴を思い出す。
- 選択肢の内容を「専門家の意見収集」「繰返し」「意見の収束」の観点で比較する。
- 専門家の意見を繰返し集めて合意形成を目指す説明がある選択肢を選ぶ。
- 他の選択肢は統計分析や数理モデルなど異なる予測手法なので除外する。
- 正解はエであると判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア:現状の指標から将来動向を予測するのはトレンド分析などであり、デルファイ法ではありません。
- イ:連立方程式を解くのは数理モデルによる予測で、デルファイ法の特徴とは異なります。
- ウ:複数の観測データの統計比較分析は時系列分析や回帰分析に近く、デルファイ法ではありません。
- エ:専門家の意見を繰返し収集し、回答の収束を図る方法であり、デルファイ法の正しい説明です。
補足コラム
デルファイ法は1950年代にアメリカのランド研究所で開発され、未来予測や技術動向の評価に広く用いられています。匿名性を保つことで専門家間の影響を排除し、公正な合意形成を促進する点が特徴です。IT分野だけでなく政策決定や医療分野でも活用されています。
FAQ
Q: デルファイ法はなぜ匿名で行うのですか?
A: 専門家同士の影響や権威による偏りを防ぎ、公正な意見収集と合意形成を促すためです。
A: 専門家同士の影響や権威による偏りを防ぎ、公正な意見収集と合意形成を促すためです。
Q: デルファイ法は何回くらいアンケートを繰り返しますか?
A: 通常2~3回程度繰り返し、意見が収束するまで実施しますが、状況により異なります。
A: 通常2~3回程度繰り返し、意見が収束するまで実施しますが、状況により異なります。
関連キーワード: デルファイ法、未来予測、専門家アンケート、意見収束、反復調査、合意形成

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