応用情報技術者 2022年 春期 午前2 問02
問題文
全体集合S内に異なる部分集合 AとBがあるとき、に等しいものはどれか。ここで、はAとBの和集合、はAとBの積集合、はSにおけるAの補集合、A-BはAからBを除いた差集合を表す。
選択肢
ア:(正解)
イ:
ウ:
エ:
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差集合と補集合の恒等式【午前2解説】
正解の理由
選択肢アの は差集合の恒等式 を用いると
となり、求める集合と完全に一致します。これは の定義( に属し に属さない元全体)と補集合の定義に基づく恒等式であり、 の関係(同一か否か、交わるか否か)に依存せず常に成り立ちます。
(元要素による直接証明も示せます: は かつ を意味し、これは と同値です。)
解法ステップ
- 差集合の恒等式 を思い出す。
- 各選択肢にこの恒等式とド・モルガンの法則 、 を適用して簡約する。
- 得られた式が と一致するかどうかを判定する(一致すれば正解、異なれば誤り)。
実際には、選択肢ごとに恒等式を適用して比較するだけで解けます。
選択肢別の誤答解説
-
ア
差集合の恒等式より
よって求める集合と等しい(正答)。 -
イ
恒等式で差を補集合に変えると、
ド・モルガンで だから、右辺は
よってイは に等しく、 とは一般に異なる。反例(具体例): , , のとき だが イ は 全体となるため不等。 -
ウ
, なのでこれは明らかに
であり、イと同様に間違い。 -
エ
これはド・モルガンより
となり、やはり とは一般に異なる。
よくある誤解
- 「 は になる」と誤って考える。差集合は補集合化に置き換えた後に積を取るため、結果は交わり(∩)になることを忘れないこと。
- ド・モルガンの法則を逆に使うミス: と を取り違えると誤答を導く。
- 問題文にある「AとBが異なる部分集合」という条件を、恒等式の成否に影響すると誤解する。今回の恒等式は A,B の関係に依存しない。
補足コラム
- 主要恒等式(覚えておくと速解できる)
- 差集合と補集合:
- ド・モルガン: 、
- 補集合による表現: (今回の目標集合の別表現)
- 要素法(逐一検証)による証明も有効:。
FAQ
Q1: A と B が互いに素(交わらない)場合、今回の等式は成り立ちますか?
A1: はい。今回の等式 は A,B が交わるか否かに関係なく常に成り立ちます。
A1: はい。今回の等式 は A,B が交わるか否かに関係なく常に成り立ちます。
Q2: 求める集合を別の簡潔な形で表せますか?
A2: はい。 は と同じです。すなわち「A でも B でもない元全体」を表します。
A2: はい。 は と同じです。すなわち「A でも B でもない元全体」を表します。
Q3: 差集合は可換ですか()?
A3: いいえ。差集合は一般に可換ではありません。どちらからどちらを引くかが重要です。
A3: いいえ。差集合は一般に可換ではありません。どちらからどちらを引くかが重要です。
関連キーワード: 集合、差集合、補集合、ド・モルガン、恒等式、ベン図、項目別証明

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