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応用情報技術者 2022年 春期 午前260


問題文

監査証拠の入手と評価に関する記述のうち、システム監査基準 (平成30年)に照らして、適切でないものはどれか。

選択肢

アジャイル手法を用いたシステム開発プロジェクトにおいては、管理用ドキュメントとしての体裁が整っているものだけが監査証拠として利用できる。(正解)
外部委託業務実施拠点に対する監査において、システム監査人が委託先から入手した第三者の保証報告書に依拠できると判断すれば、現地調査を省略できる。
十分かつ適切な監査証拠を入手するための本調査の前に、監査対象の実態を把握するための予備調査を実施する。
一つの監査目的に対して、通常は、複数の監査手続を組み合わせて監査を実施する。

監査証拠の入手と評価に関する問題【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:アの「管理用ドキュメントの体裁が整っているものだけが監査証拠になる」は誤りです。
  • 根拠:システム監査基準では、監査証拠は内容の信頼性と妥当性が重視され、形式的な体裁の良さは必須条件ではありません。
  • 差がつくポイント:アジャイル開発のように文書化が柔軟な環境でも、実態を示す証拠は多様であり、形式にこだわらず評価する視点が重要です。

正解の理由

は「管理用ドキュメントとしての体裁が整っているものだけが監査証拠として利用できる」と述べていますが、これは誤りです。システム監査基準では、監査証拠の評価は内容の妥当性や信頼性に基づきます。アジャイル開発では文書化が最小限であることも多く、体裁が整っていなくても実態を示す証拠として十分に利用可能です。

よくある誤解

監査証拠は必ずしも正式な文書や整った体裁のものだけが有効と考えがちですが、実態を示す証拠であれば形式は問われません。

解法ステップ

  1. 問題文の「適切でないもの」を確認する。
  2. 各選択肢の内容をシステム監査基準の監査証拠の定義と照合する。
  3. アジャイル開発の特徴を踏まえ、文書の体裁に関する記述を検証する。
  4. 他の選択肢が基準に合致しているか確認し、誤りを特定する。

選択肢別の誤答解説

  • ア:体裁が整っている文書だけが証拠になるというのは誤り。内容の信頼性が重要。
  • イ:第三者保証報告書に依拠できる場合、現地調査を省略可能であり適切。
  • ウ:予備調査で実態把握を行うことは監査の基本手順で適切。
  • エ:複数の監査手続を組み合わせて監査を行うのは標準的な方法で正しい。

補足コラム

システム監査基準では、監査証拠の入手にあたり「十分かつ適切な証拠」を求めています。アジャイル開発のように文書化が少ない環境でも、ログやコミュニケーション記録、実際の成果物など多様な証拠を活用し、監査の目的を達成します。

FAQ

Q: アジャイル開発では監査証拠が不足しやすいですか?
A: 文書化は少ないですが、実態を示す他の証拠を活用するため不足とは限りません。
Q: 第三者保証報告書だけで監査は完結しますか?
A: 状況により現地調査を省略可能ですが、必要に応じて追加調査も行います。

関連キーワード: 監査証拠、システム監査基準、アジャイル開発、監査手続、予備調査
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