応用情報技術者 2022年 春期 午前2 問80
問題文
欧州へ電子部品を輸出するには、RoHS指令への対応が必要である。この RoHS指令の目的として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:家電製品から有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進する。
イ:機器が発生する電磁妨害が、無線通信機器及びその他の機器が意図する動作を妨げるレベルを超えないようにする。
ウ:大量破壊兵器の開発及び拡散、通常兵器の過剰備蓄に関わるおそれがある場合など、国際社会の平和と安全を脅かす輸出行為を防止する。
エ:電気電子製品の生産から処分までの全ての段階で、有害物質が環境及び人の健康に及ぼす危険を最小化する。(正解)
RoHS指令の目的とは【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:RoHS指令は電気電子製品の有害物質を制限し、環境と健康への影響を最小化することを目的としています。
- 根拠:欧州連合が制定したRoHS指令は、鉛や水銀など特定有害物質の使用を制限し、製品の安全性と環境保護を図ります。
- 差がつくポイント:リサイクル促進や電磁妨害対策とは異なり、RoHSは有害物質の使用制限に特化している点を理解することが重要です。
正解の理由
選択肢エは「電気電子製品の生産から処分までの全ての段階で、有害物質が環境及び人の健康に及ぼす危険を最小化する」と述べており、RoHS指令の基本理念と合致しています。RoHSは特定有害物質の使用を制限し、環境汚染や健康被害を防ぐことを目的としているため、正解です。
よくある誤解
RoHS指令はリサイクル促進や電磁波の規制ではなく、有害物質の使用制限に焦点を当てています。混同しやすいので注意が必要です。
解法ステップ
- 問題文の「RoHS指令」のキーワードに注目する。
- RoHS指令の目的が「有害物質の制限」であることを思い出す。
- 選択肢の内容を「有害物質の制限か否か」で分類する。
- 有害物質の制限に関する説明がある選択肢を選ぶ。
- 他の選択肢はリサイクル促進や電磁妨害、輸出規制など別の規制内容であるため除外する。
選択肢別の誤答解説
- ア: リサイクル促進はWEEE指令の目的であり、RoHS指令とは異なります。
- イ: 電磁妨害の規制はEMC指令の範囲であり、RoHS指令の目的ではありません。
- ウ: 大量破壊兵器の輸出規制は軍事関連の輸出管理であり、RoHS指令とは無関係です。
- エ: 有害物質の制限を通じて環境と健康を守ることがRoHS指令の核心です。
補足コラム
RoHS指令(Restriction of Hazardous Substances Directive)は2003年に欧州連合で制定され、鉛、カドミウム、水銀、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)などの有害物質の使用を制限しています。これにより電子機器の環境負荷を低減し、リサイクルの安全性も向上させています。
FAQ
Q: RoHS指令はどの製品に適用されますか?
A: 主に電気電子機器に適用され、家庭用電化製品やIT機器などが対象です。
A: 主に電気電子機器に適用され、家庭用電化製品やIT機器などが対象です。
Q: RoHS指令とWEEE指令の違いは何ですか?
A: RoHSは有害物質の使用制限、WEEEは廃電気電子機器の回収・リサイクルを目的としています。
A: RoHSは有害物質の使用制限、WEEEは廃電気電子機器の回収・リサイクルを目的としています。
関連キーワード: RoHS指令、有害物質制限、電気電子機器、環境保護、欧州連合

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